3階の者だ!!

DEBがお送りするネタバレありのコミックス紹介ブログです。 短編物では一話にスポットを当てて、長編物ではこの後どうなるの?と言うところまで紹介しているつもりです! ※作品記事につきまして、権利者様が問題があると感じられた場合はご一報ください。対応いたします。

カテゴリ: バクマン。

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本日紹介いたしますのはこちら、「バクマン。」第20巻です。
集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行されました。

作者は小畑健、大場つぐみ両先生。
本作は「バクマン。」のテーマで紹介記事をまとめておりますので、よろしければあわせてご覧くださいませ。

さて、とうとう待望の次作品アニメ化が決まったサイコー達。
これで後は亜豆がヒロインの座をゲットすれば、すべては丸く収まるはずでした。
ところがここで思わぬ出来事がきっかけで、サイコーと亜豆が付き合っていることがばれてしまったのです!
いまやアイドルのような売り方をしている声優だけに、このようなスキャンダルは人気に致命的な悪影響を及ぼす恐れがあります。
その上、注目のアニメ化作品の作者の彼女となれば、真っ当にヒロイン役に抜擢されても散々たたかれることは間違いないでしょう!
亜豆は自身の出演するラジオ番組の中で、その件について弁明することになったのですが……?

ラジオ番組内で、亜豆は言い逃れをするどころか、堂々とサイコーと付き合っていることを明言してしまいました。
今までのサイコーとのあらましを包み隠さず打ち明けた亜豆。
本当かどうかは本人達とそれに近しい人物しかわからないのですが、ネットなどの反響はそれなりに大きく。
徐々にではありますが、亜豆とサイコーの純愛に応援の声も寄せられはじめたのです。
そんな中で、亜豆はラジオに寄せられる視聴者からの電話を繋いでくれとスタッフにお願いします。
ここまでやってしまったら仕方ない、酷い電話だとわかればこっちで切ってしまえばいい。
スタッフのそんな判断もあり、電話はつながれることになったのです。

最初に繋がった電話は、自称22歳の会社員の男性です。
亜豆の今の話に感動して……とはなしはじめたのも束の間、案の定あっさりと発言を覆し、そんなわけないだろバカヤロウと罵って電話を切ってしまうのでした!
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ですが亜豆は震えながらも傷つけてしまってすまないと謝った上、今のように本当の気持ちを教えてくれと毅然とした態度を取り続けるのです。
続いての電話でも、激励の言葉を投げかけてくれながらも辛らつな質問を投げかける女性が……
亜豆は真摯に答えますが、その女性もまた亜豆には男性ファンが多いだろうから恐らくファンが減ってしまうだろうと言い残すのです。

最後の一人として電話が繋がったのは24歳の男性……真城最高。
なんとサイコー本人から電話がかかってきたではありませんか!
サイコーは亜豆の言っていたことはすべて本当だと肯定。
この発言は、亜豆を恋人だからヒロインにするんじゃないかと言う疑惑をさらに強めるものになる、かに思えたのですが……
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亜豆は声優だ、彼女の声を信じて欲しい、実力で役を勝ち取ってくれると言い切るサイコーと、オーディション受かって見せるとやはりキッパリと言い切って答える亜豆。
そんな二人のやり取りは、清い交際であることの強力な説得力となったのでしょう。
翌日のとあるスポーツ新聞は、奇跡の純愛として肯定的な取り上げられ方をするまでに扱いは好転したのでした!
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ですがだからと言って、すんなりと亜豆がヒロイン役になれると言うわけでもありません。
作者の公私混同ではないのか?話題性を求めたいわゆる炎上マーケティングだったのではないか?
そんな疑問を払拭することと、本当にいい作品にしたいと言うスタッフ達の意気込みもかねて、オーディションはきちんと開かれることに。
それも、インターネットで生放送を配信される、公開オーディションを!!
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その上配役を決定するのは、視聴したファンの投票!!
これでは単なる声優の人気投票になりかねませんし、世間よりもさらに風当たりの強いネットの世界での投票は亜豆に不利に働きかねません。
並み居る実力者、人気者を押しのけて、亜豆はヒロイン役をゲットできるのでしょうか?
いや、考え方を変えればこれこそが万人に納得してもらいながらヒロインをやる唯一の方法かもしれません。
障害を乗り越え、サイコーと亜豆は結ばれることが出来るのでしょうか……!!

そして立ちはだかる問題はそれだけではありません。
アニメは決まり、配役も決定するような段階に来てなお編集長に明かしていないサイコー達の決断。
……予定では、アニメが始まる一ヶ月以上前に連載が終わってしまう、と言うことです。
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通常、アニメも漫画も同時に連載を行い、お互いの売り上げや人気を高めあう相乗効果を期待するもの。
特に漫画側からすれば、アニメをきっかけに人気作が超人気作になると言うことはままあるわけで……
色々な経済効果を見込んでいる側からすれば、それがほとんど見込めなくなってしまうこの決断をはいそうですかと認めてくれるわけも無いではありませんか!
ここまでアニメの企画が進んでしまえば流石にアニメが立ち消えになることはないでしょうが、この決断を押し切れば今後のサイコー達の活動に支障が出てくるのは間違いないでしょう。
編集部の意向を汲んで、何とか引き伸ばすか、あるいは第2部として連載を仕切りなおして続けるのか。
はたまた自己を貫き通して終了させるのか。
サイコー達もまた、大きな運命の岐路に立たされるのです!!

と言うわけで、サイコー、そして亜豆に試練のときがやってくる今巻。
二人が夢をかなえ、大手をふって結ばれる。
その最大のチャンスがやってきたものの、そう簡単に物事は進まないのです。
二人がその困難を乗り越えた時こそ、この物語のフィナーレの時!
そのフィナーレは間もなく……!!
そしてサイコー達のもう一つの目的である、エイジを抜き去ってジャンプでのトップにたつと言う野望は果たされるのか、と言うところも注目!
全てに決着が付けられる最終巻、サイコー達だけでなく、サブキャラたちのその後も描写されており、最初から最後まで見所満載となっていますよ!!

感動のフィナーレを迎える、「バクマン。」最終第20巻は全国書店にて大好評発売中です!
様々なアレコレに決着をつけ、描ききったといってもいい本作。
ここまで負ってきた皆さんは、すべての結末をその目でご確認ください!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


バクマン。 20 (ジャンプコミックス)
集英社
2012-07-04
小畑 健

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本日紹介いたしますのはこちら、「バクマン。」第19巻です。
集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行されました。

作者は小畑健、大場つぐみ両先生。
今までの本作の紹介は「バクマン。」のテーマでなとめておりますので、ご一緒にご覧くださいませ。

さて、今までの集大成である「REVERSI」の連載を開始し、大人気を獲得することに成功したサイコー達。
エイジの新作、「ZOMBIE☆GUN」と比べると、単行本売り上げでは水をあけられてしまっているものの、アンケート人気では互角以上の戦いを繰り広げることが出来ています。
今までにない絶好の手ごたえを感じる「REVERSI」、果たしてこれがサイコー達の夢をかなえるものとなるのでしょうか?

「REVERSI」の大ヒットもあってか、今まで以上に充実した作品作りを行っているサイコー達。
そんな絶好調を後押しするかのように、ジャンプ編集部にはある議題が持ち上がっていました。
エイジの前作、「CROW」。
連載終了した後もアニメは続いていたのですが、それがいよいよ夏に終了することが決定。
その後には何をアニメ化すべきか……との話し合いが設けられていたのですが……
その候補策として、「ZOMBIE☆GUN」と「REVERSI」が挙げられたのです!!
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視聴率も好調な、ジャンプの看板アニメ枠といえる「CROW」の放映時間帯。
もちろん同じ作者の作品で、人気も申し分ない「ZOMBIE☆GUN」が抜擢されるのが順当と言えるでしょう。
ですが、連載が始まったばかりと言うこともあり、担当も出来ればまだアニメははじめたくないと考えているようで。
それならば、人気で引けを取らず、一話一話の内容が濃いために原作に追いつきづらい「REVERSI」を放映すべきではないか?
しかし「REVERSI」は内容がすこし大人向け過ぎ、子供の視聴者を考えれば「ZOMBIE☆GUN」の方が……
そんな議論が交わされていたのです。
意見はいつまでたっても平行線。
そこで編集長は、とりあえず両作者の担当に、夏からでもやる気があるか聞いてみることにしよう、と決めてその会議を一旦締めるのでした。

その話題をまず聞いたのはサイコー達の担当の服部でした。
夏にアニメ化すれば、その時点で「REVERSI」は連載一年くらい。
サイコー達の作品の引き延ばしなどはせず駆け抜けたいと言う意思からすれば、「REVERSI」の連載はそのころもしかすれば終わってしまうかも知れません。
そうなれば、各方面に色々と迷惑をかけてしまうことになるかも……
アニメ放映中は何とかして続けてもらおうか?
でもサイコー達も頑固だから、納得の行かない形では続けないだろう……
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様々な思惑が頭を駆け巡ります。
悩みに悩んだ末、服部は自分なりの意見を一つに絞ってサイコー達にそのことを明かすのでした。

「REVERSI」アニメ化濃厚と言う話を持っていくと、もちろんサイコー達はメチャクチャに喜びます。
ですがここで、服部は彼なりの意見、あるお願いを持ちかけたのです。
アニメ化するからには、アニメが終わるまでは連載して欲しい。
これは強制されたわけではありませんが、いわゆる大人の事情の兼ね合いで、アニメ放映前に原作が終わると言うことを明かしてしまえば、アニメ化自体が流れてしまうかもしれないと言うのです。
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一度はそれを受け入れようとするシュージン。
ですが、サイコーはそれで作品の質が落ちるのならば許すことは出来ないと言うスタンス。
それならば、一旦連載を終わらせ、それでもアニメ化したいと言う声があればアニメ化すると言うのはどうだろうかと服部は言うのです。
しかしそれにはシュージンが大反対!
自分が最高の原作を描けばいいだけの話、ある程度のことならばあわせるしかない。
シュージンは、サイコーと亜豆の夢の実現のため、このチャンスを絶対に逃したくないと考えていたのです!!
そのやり取りを見て、服部は違和感を感じます。
いつもの二人ならば、アニメ化はしたいが作品の質が落ちることはしたくない、と言うに決まっていると思っていました。
ところが、アニメ化に関してだけはまったくその様子が違うのですから。
そこでサイコーは、素直にあずきとの約束の話を打ち明けました。
一応、極秘事項だったと言っていい二人の、いや4人の夢。
その夢を知った服部、怒ったりあきれたりするわけでもなく……
笑ってやりたいならやろうといってくれたのです!
腹を割って話したことで胸のつかえも取れたのでしょう。
その夢をかなえるためにアニメにしよう、連載もやりたいようにやればいい、自分が責任を取る!
そうして「REVERSI」のアニメ化にむけ、服部をくわえた5人で挑むことになるのでした!!

が、エイジはここで予想外の行動を取るのです。
当初は自身もアニメ化が早すぎると思っていたエイジ。
ですが自分の作品がアニメ化しなければ、競争相手である「REVRSI」がアニメ化するであろうと言う事実を聞いて発奮!
漫画に関しては抜群に鼻が利くエイジが、「ZOMBIE☆GUN」に勝りうる作品であると認めている「REVERSI」。
アニメ化がきっかけで、単行本の部数が負けてしまう可能性を感じたのでしょう。
それならばアニメ化はさせたくない!
そう考えたのであろうエイジは、なんとアニメ用に考えたオリジナルストーリーを、ネームにして20話分あっという間に描き上げてしまったのです!!
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そのネームは相変わらず抜群の面白さ。
こうなれば言い方は悪いですが、「ZOMBIE☆GUN」の一話一話における内容の薄さは完全に補えます。
とすると、順調に行けばアニメ開始前に連載が終わってしまう「というマイナス要素のあるREVERSI」の旗色が悪くなることは必然でしょう!
ジャンプとしては、どちらもいずれはアニメになる作品だから、正直どちらがアニメになってもいいこの選択。
ですが、「REVERSI」にとって、はっきり言えばチャンスは連載終了直後の放映開始となるであろう今しかないのです!!
そんな事情は知らないエイジも、コミックス売り上げで負けてしまうきっかけになりかねない今、それを防いで更なる高みに上るためにはこのタイミングを逃せません!
これは、どちらが今後のジャンプの真の看板になるかの分かれ目……
サイコー達の担当の服部も、エイジの担当の服部も、声を合わせてそう主張するのです!!
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どちらをアニメ化するのか。
その決断は、編集長に委ねられました。

どちらがアニメになるのかが告げられたのは、それから程なくのこと。
果たして、どちらの作品が次なるジャンプを背負うべき作品とみなされるのか……?
サイコー達の夢の行方は……?
運命の告知が、今告げられるのです!!

と言うわけで、一気に夢へと近づいた今巻。
ここから物語は急展開を迎える事になります!
今までサイコー達にもたらされてきた数々の試練。
ところが今度は、あずきをも巻き込んだ更なる大騒動に発展!!
異常ともいえる、本来あまり漫画家たちに縁のない大規模なトラブルに発展してしまうのです!!

夢の実現に向けて事態が動く、「バクマン。」第19巻は好評発売中です。
最終巻となる第20巻は、12年7月発売予定。
クライマックスまで、もはや一切の待ったなしです!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


バクマン。 19 (ジャンプコミックス)
集英社
2012-06-04
小畑 健

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本日紹介いたしますのはこちら、「バクマン。」第18巻です。
集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行されました。

作者は小畑健、大場つぐみ両先生。
本作は「バクマン。」のテーマで記事をまとめておりますので、よろしければあわせてご覧ください。

さて、七峰の野望を真っ向から叩き潰したサイコー達。
そんな経験も経て、ついにシュージンは邪道でありながら王道のバトル漫画のアイディアを思いつきました。
ジャンプの頂点に立てるかもしれない新作、「REVERSI(リバーシ)」。
早速読みきりのネームを描き上げ、編集部へと届けるのですが……?

「REVERSI」と同時に編集部に届いていた、エイジの新作「ZOMBIE☆GUN(ゾンビガン)」。
どちらも非常に面白い作品で、編集部はどよめきます。
特に目を惹かれるのが、「REVERSI」は邪道と言う自分の持ち味を活かしながらの王道、「ZOMBIE☆GUN」は王道の中に邪道を取り入れた作品……という、お互いを意識しあったからこそ生まれた作品だと言うところ。
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切磋琢磨しあって、まさにジャンプの未来を築いていると言っていい関係の二組。
エイジはともかく、サイコー達は「PCP」を連載しながらもう一本描くということが出来るのか?と言う不安は確かにあるのですが……
それでも連載を前提にした読み切り掲載をしないのはあまりにもったいないこの作品。
「ZOMBIE☆GUN」「REVERSI」は、2号連続で掲載されることになったのです。

亜豆のアニメヒロイン役も決まり、さらに盛り上がるサイコー達。
エイジもサイコー達の作品が素晴らしいで気になると感じ取り、燃え滾っています。
二人は物凄い情熱を傾けて制作に没頭。
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改心の出来となった二作品。
あくまで読み切りではありますが、二人の激突の第一幕が始まったのです!

まず先に掲載された「ZOMBIE☆GUN」のアンケート結果が届きます。
世界を狙うと言うだけあり、アンケートは当然のように一位。
それだけではなく、なんとその票数が歴代の読み切り作品の得票数としては最高記録の692票を獲得したのです!!
アンケートの7割を獲得したと知らされ、エイジの才能の凄まじさを見せ付けられたサイコー達。
シュージンは一位を獲得してすぐ連載になることはわかっていたものの、ここまでの力を見せ付けられるとは流石に思っていなかったようです。
せめて先に「REVERSI」が掲載されていれば……と頭を抱えるのですが……
サイコーは、エイジはやはりこうでなくちゃと余裕さえ感じさせる表情。
まだ自分達の結果が出ていない。
上を行く自身があるわけではないが……なぜか来週号の結果が楽しみだ。
サイコーは説明の出来ない感情に胸を躍らせるのでした。

そして届く「REVERSI」のアンケート結果。
順位は……1位!
「PCP」も4位に食い込んでのこの結果。
この時点で喜ぶべきことですが、なんとさらに喜ぶべきニュースが続くのです!
先週出した「ZOMBIE☆GUN」の読み切り最高得票数692票。
それを超える、694票を獲得したと言うのです!!
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ですがこれで即連載開始、とは行きません。
何せサイコーは、以前「TRAP」連載中、体調を崩して入院してしまったと言う前科を持っているわけで。
エイジのような超人ではないサイコー達が、週刊誌で、それも同じジャンプで2作品同時連載が出来るのか?
疑問視されるのは仕方のないところでしょう。
だからと言って、人気作品である「PCP」を打ち切るわけにも行かず……
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編集部に物議をかもし出す中、エイジもまた「REVERSI」に負けてしまった自分が許せないようで。
アンケート票数で負けておいて何が世界だ、と連載用のネームを出すことをやめてしまうのです!!
サイコー達は渾身の作品であり、亜豆との結婚という夢への一歩と言える「REVERSI」を連載することが出来るのか?
今までは目標といえるエイジと並び立ち、越えるチャンスはめぐってくるのでしょうか!!

というわけで、傑作の予感を漂わす作品を生み出した今巻。
ですが連載にはまだ乗り越えなければいけない障害があるようで。
とは言えその障害を乗り越えて連載を開始し、順調に描いていくことが出来れば……
いままで実現することの無かったアニメ化も視野に入ってくることは間違いないでしょう!!
そんなメインストーリーの他、今巻ではとうとうあの平丸と蒼樹の恋愛に決着がつけられます!!
割と悪くない感じであった二人ですから、ぶっちゃけくっつくのは時間の問題でした。
その時間は編集の吉田しだいと思われていましたが、その予想を裏切っての結末が待っているのです!!

アニメ化も視野に入る作品がついに生み出された、「バクマン。」第18巻は好評発売中です!
第19巻は12年6月、そして最終巻となる第20巻は7月に発売が予定されている今巻。
感動のフィナーレはもう間もなく!
最後の瞬間まで見逃せませんよ!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


バクマン。 18 (ジャンプコミックス)
集英社
2012-05-02
小畑 健

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本日紹介いたしますのはこちら、「バクマン。」第17巻です。
集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行、週刊少年ジャンプにて連載されています。

作者は小畑健、大場つぐみ両先生。
本作の紹介は「バクマン。」のテーマでまとめておりますので、よろしければご覧くださいませ。

さて、前巻でエイジの「CROW」の連載終了をかけた戦いが繰り広げられた本作。
残念ながら誰もエイジを人気1位の座から引き摺り下ろすことが出来ず、「CROW」は連載終了となってしまいました。
ですが福田組の一同が得たものも大きく、全員のレベルアップにもつながったのでした。
ところがそんな時、ジャンプには通常考えられないような異変が起きていて……?

ジャンプに巻き起こった異変。
それはなかずとばずのまま消えて行ったと思われていた、ベテラン漫画家の台頭です。
特に絵は達者だったものの、面白い話が描けなかったとされていたベテランが、その過去からは想像できないような抜群のストーリーを引っさげて帰ってくる……
作家の年齢はどうあれ、面白いものなら乗せると言う編集長主義からすれば当然本誌に掲載されます。
そのムーブメントは、ついにベテラン漫画家だけで構成された読み切り三週連続掲載+短期集中連載開始、と言う事態にまで発展するのです。
この流れは、漫画家たちや編集たちも戸惑う異常事態。
サイコーは、夢半ばで倒れてしまった叔父さんの姿を重ね合わせてしまい、ベテランの奮闘を応援したい気持ちも湧いてきます。
ですがシュージンの考えは違います。
若い新人のチャンスを潰してまでベテランを使う必要なんて無い、酷い言い方ではあるものの、大した実績も無い歳を取った作家なんて必要ない、とキッパリ切り捨てるのです。

そんな流れの中、エイジだけは違う見方をしていました。
ベテラン作家の台頭の口火を切った、東美紀彦の「ぱんちらファイト」。
読者人気も高く、短期集中連載にもなったその作品、東単独での作品のはずなのですが……
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エイジは「原作は誰がやってるんですか?」と言い出すのです。
漫画に関してのカンや、観察眼に関しては超能力レベルの制度を持つエイジ。
そんな彼が言うのですから、無視できない指摘でしょう。
エイジの担当は不安を禁じえません。

そんな不安は的中していました。
東どころか、一連のベテラン作家陣はすべて「シンジツコーポレーション」なる会社によって原作が提供されていたのです!
シンジツコーポレーションとは、簡単に言えば選ばれた漫画好きが集まって原作を作り出し、その原作を原稿料などの収入6割を代金として絵の達者な漫画家に提供、執筆してもらうと言う組織です。
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多くの漫画好きの意見やアイディアを元に、その彼ら自身の高評価を得た作品を提供する。
その仕組みによって「ぱんちらファイト」をはじめとした人気作が生み出されていたのでした!
大勢が寄り集まってアイディアを出し合う……
このシステムを使い、ジャンプで連載をした人物がすこし前にいたような。
……そう、このシンジツコーポレーションの社長の座に座り、裏で糸を引いていたのは
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七峰だったのです!!

実は大金持ちの息子さんであった七峰、父親に金を借りてこの会社を立ち上げました。
このシステムで大量のベテラン漫画を送り込んでジャンプを牛耳り、自分に屈辱を味わわせた者たちに復讐しようとしていたのです!
そんな彼がまず復讐をしたいのは、他ならぬサイコー達です。
自分の生き方にまで影響を及ぼしたサイコー達に一泡吹かせなければ我慢がならない!
そう考えたのでしょう、シンジツコーポレーションの実態を七峰自らが最初に明かしたのは、サイコー達でした。
シンジツコーポレーションのありのままの姿を見せながら、自信満々に解説する七峰。
サイコー達はベテラン作家達の奮闘がすべて七峰の仕業であったことに驚きをかくせません。
想像以上にコストがかけられていそうな、シンジツコーポレーションの施設にも。
最初そのことに関して、お金になる作品を量産して返せばいいし、もし儲からなくでも漫画界へのボランティアと考えればいいなどと嘯いていた七峰。
ですがいまいちピンと来ていない様子のサイコー達に対して、早くも七峰は我慢しきれず本性を現してしまいました。
以前あったと気にこういったはずだ。
「次は必ず勝つ、新しい方法で」。
これがその新しい、亜城木夢叶に勝つための方法なんだ。
金や漫画界なんてどうでもいい、2人に勝つためにやっているんだ。
本当に「この世は金と知恵」ですよね、と……!!
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もし連載になっても負けない、と迎え撃つ意思を見せるサイコー達。
七峰はそう来なくては面白くない、すべては亜城木夢叶を潰すためにやってるんだと不敵な笑みを浮かべた七峰。
二人は受けてたったものの、心中は複雑。
サイコーが感銘を受けた東の奮闘は独力のものではなかったこと。
そして、シンジツコーポレーションの仕組みはよく出来ていると認めざるを得ないこと……
さらに二人には追い討ちをかける事実が待ち受けています。
シンジツコーポレーションの息がかかった2作品、「ぱんちらファイト」はアンケート2位、「侍バッター」3位。
「PCP」は……6位。
読み切りや短期連載と言う有利はあるものの、それでもここまでわかりやすい差をつけられては……
苦虫を噛み潰したような表情になってしまう二人。
二人は七峰の目論見を潰すことができるのでしょうか!?
念願のヒットを手にしたながら、自分の手による作品ではないことに何か感じている様子の東の動向は?
そして、あの傲慢な七峰が自分以外による漫画で亜城木夢叶に勝ったとしてもそれでヨシとできるのでしょうか!?

というわけで、七峰の復讐劇が始まる本作。
七峰の金に任せた漫画界激動のシステムの行方はもちろんのこと、東のプライドやサイコーの意外な関係など、気になる点もたくさん盛り込まれております!
そしてこの戦いのあと、ジャンプにはまたまた違う形の事件が巻き起こり……
ジャンプに度重なる変革が巻き起こる中、サイコー達にも変革が!
新たな何かを見出したサイコー達、これが物語に大きな転機になりそうです!!

シンジツコーポレーション編決着、「バクマン。」第17巻は全国書店にて発売中です!
七峰のエゴが嵐を巻き起こす今巻。
この出来事によって、サイコー達が更なる成長を遂げることは間違いなさそうですね!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


バクマン。 17 (ジャンプコミックス)
集英社
2012-03-02
小畑 健

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本日紹介いたしますのはこちら、「バクマン。」第16巻です。
集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行、週刊少年ジャンプにて連載されています。

作者は小畑健、大場つぐみ両先生。
本作は「バクマン。」のテーマで紹介記事をまとめておりますので、よろしければあわせてご覧ください。

さて、順調だった「PCP」に降りかかってきた模倣犯という大問題。
一度は無意識のうちに危険な内容を避ける原作を作ってしまい、人気が急落するところまで来てしまいました。
ですが作中で模倣犯を撃退する話を書くことにより、人気もシュージンの調子も回復!
再び以前どおりの好調ぶりに戻ってきたのです!

アンケートも3位に浮上し、読者の反応も上々。
ひとえにサイコーやシュージンの努力の結果といえましょうが、エイジの「CROW」がアンケート1位になったことが励みになったのも事実のようです。
とは言え、ライバルであるエイジが更なる高みへ行ってしまっているということでもあるわけで。
2人はそれでも、少しずつ差を縮めていこうと決意を新たにするのでした。
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で、エイジはというと、いつもはパパッとあげてしまうネームに時間をかけて向き合い、更にアンケート1位状態を継続使用と考えていました。
「+NATURAL」の方は自分が話考えていないし、面白くないからどうにもならないと半ば惰性でかき続けているようですが。
正直をいえば、エイジの担当にとっても「CROW」がある以上、モチベーションを下げる要因かもしれない「+NATURAL」はむしろ終わらせた方がいい位。
「+NATURAL」の担当にとっても、ピークは過ぎているし、同時に担当している「正義の三肩」のドラマ化が控えていて忙しくなるのが目に見えているので終わらせても……と考えてしまいます。
このまま「+NATURAL」は終わるしかないのでしょうか?
いや、それ以上に気になるのはエイジがやる気を漲らせて「CROW」を一位にさせている理由です。
シュージンが落ち込んで、キレのなくなった「PCP」に発破をかけてやるためかと当初は思われたのですが、どうやらそうでもなさそう。
となれば気になるのは、ジャンプで連載を始める前にエイジが言っていたあの条件です。
人気1位になったら、なんでもひとつ漫画を終わらせる権利が欲しい、と言う……!!

不安は的中してしまったようです。
担当に話も通さず、いきなり編集部へと乗り込んでくるエイジ!!
話しに来たのは編集長だ、とずんずん突き進んでいくエイジが、編集長を前にしてたずねたのは……!!
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福田組の中にも、その噂は舞い込んできます。
エイジは何を終わらせようとしているんだろうか?
その噂は憶測が憶測を呼び、福田組の面々の頭を悩ませます。
担当の言い草からすると「+NATURAL」ではないか?
一応そう結論付けた一同は福田の仕事場へと集結しました。
とは言え、あーだこーだと議論してもどうにかなるわけでもありません。
とうとう痺れを切らした岩瀬が、本人に聞きに行くと言い出すのです!
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確かにそれが一番早い、と一同はエイジの仕事場を訪ねたのでした。

エイジは連載を終わらせる権限は確かにもらったとあっさり認めます。
その条件は、10週連続で1位を獲得することのようです。
この時点で既に6週連続の1位を獲得しており、残り後4週1位を獲得すればその権利を獲得できるようで……
その事実も十分衝撃的ですが、一同がそれより気になるのはやはり終わらせたい漫画が何か、です。
エイジはそれもあっさりと明かしてくれました。
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「CROW」だと!!

エイジは自分で終わらせたい形で終わらせられないのが大嫌いで、人気絶頂のうちにかっこよく終わらせるのが理想なんだ、それが出来そうで嬉しいと断言しました。
10週連続1位を取ったら、そのあと10週でまとめて完結。
もし一回でも1位から陥落したら、エイジ的に完璧ではない終わり方だから位置から挑戦しなおすとのこと。
その志は自分勝手ではありますが、作品の終わり方としては理想的かもしれません。
ですがもちろん皆が納得できるわけがありません。
サイコー達のように、もっと描きたい物があるから今のものを終わらせると言うならまだ納得もいきましょうが、そう言う訳でもないようですからなおさらです。
いつかはもう一本描きたいけど……と、「CROW」に対しては一切未練がない様子のエイジ。
そんな彼に一番納得できないのが他ならぬサイコーとシュージンです。
エイジを抜きたいと思ってずっとやってきたのに、抜く前に終わって欲しくない!
その意見に、福田や蒼樹、高浜たちも同調し、終わらせないよう、連続1位記録を阻止してやろうと意気込むのです!
絶対に抜いて見せると意気込む一同(平丸以外)ですが、エイジは今「CROW」は一番盛り上がっているところだから抜かれるわけがない、自分の原稿を放り出してここに来る面々になどなおさらだと自信をみなぎらせています。
確かにその通りではありますが……このことによって一同に日がついたと言う見方もできるのです!!
それを聞いたエイジ、その挑戦を面白いと受けてたってくれました。
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そこで、最終回までの間に一回でも抜かれたら連載終了をやめる、と宣言!
こうしてエイジVS福田組全員の、人気争奪戦が始まったのでした!!
残された時間は連載終了確定までの7~8週間。
果たして福田組の一同は、クライマックス真っ只中の大盛り上がりの最中である「CROW」の牙城を崩すことが出来るのでしょうか!?


というわけで、思いもよらない決戦が始まった本作。
エイジが終わらせたい漫画が自分の作品だ、というのはある程度予想されていたことですが、この展開につなげていくのは流石です。
期せずして始まってしまった、エイジとのわかりやすい対決。
まだまだサイコーとシュージンの力だけではエイジを抜き去るのは大変かもしれませんが、一同が発奮して人気を分散させれば……!
エイジと福田組の真っ向勝負は、ジャンプそのものの勢いすら持ち上げる熱戦になるのです!!
そして、このあと物語はまたまた新展開。
ジャンプに古くて新しい風が吹くことになり……?
またまた気になる展開を迎えるようです!!

エイジに追いすがる福田組の奮闘、「バクマン。」第16巻は好評発売中です!!
エイジの漫画を終わらせる権限と言う、物語開始当初からの要素をひとつ消化した形になる本巻。
ですがこれで物語が終わりに近づいたと言うわけではなく、まだまだVSエイジ、そしてサイコーの結婚までの戦いが待っているわけで。
それ以外にも、トラブルがたっぷり待ち構えているのです!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


バクマン。 16 (ジャンプコミックス)
集英社
2012-01-04
小畑 健

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