3階の者だ!!

DEBがお送りするネタバレありのコミックス紹介ブログです。 短編物では一話にスポットを当てて、長編物ではこの後どうなるの?と言うところまで紹介しているつもりです! ※作品記事につきまして、権利者様が問題があると感じられた場合はご一報ください。対応いたします。

カテゴリ: 進撃の巨人

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本日紹介いたしますのはこちら、「進撃の巨人」第8巻です。
講談社さんのマガジンKCより刊行、別冊少年マガジンにて連載されています。

作者は諌山創先生。
本作の紹介は「進撃の巨人」のテーマにてまとめていますので、あわせてご覧くださいませ。

さて、女型の巨人の捕獲作戦を決行したエレンたち。
いったんはその捕獲に成功したものの、女型の巨人の反撃に会い、調査兵団は多くの犠牲を払った末に配送することとなったのでした。

王都にほど近いストヘス区。
そこに駐留する憲兵団に、とある指令が下されました。
先だっての作戦失敗で、その評価をがくりと落すことになった調査兵団。
その調査兵団一行が王都に召喚されることになり、その道中この街を通る際、一行を護衛すると言うものでした。
ですがこの街の中で、王政に逆らってまで一行を襲うものなど想像が出来ません。
一体何から守ればいいのか?
そんな疑問を呈する兵もいましたが、指令を受けた憲兵団の上部の人間はどうでもよさそう。
新兵達に丸投げして、自分達は飲んだ暮れる始末なのです。
その新兵の1人に、エレンの同期であったアニがいました。
新兵の間でひときわ真面目で、憲兵団にのさばる悪いクズを修正し、いつか体制を変えてやると意気込むマルロが中心となって率いることになったその作戦。
いい人とは何か、悪い人とは何か、というちょっとした意見の衝突はあったものの、アニもそれにしたがって歩きはじめるのです。
ところが兵達の一番後ろを歩いていたアニに声をかけるものが現われました。
今日護送されてくるうちの1人のはずのアルミンです!
荷運び人を装ういでたちの下には立体軌道装置を完全に装備しているアルミンは、アニにこんなことをお願いしはじめたのです。
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エレンを逃がすことに協力して欲しい、と!!

王政に逆らってエレンを逃がすなんてことが出来るのかと率直な疑問で返してくるアニ。
ですがアルミンは、一時的に身を隠して時間が作れれば、きっと状況を覆す材料がそろえられると断言するのです。
もちろんそんな夢物語のような頼りないかけに乗れるほど甘いアニではありません。
しかしここでおめおめと引き下がるわけにはいかないわけで。
説得力がないのはわかるが、それでもかけに出るしかない。
出来るだけ迷惑をかけないようにしたいが、検問をくぐるにはどうしても憲兵団の力がいる……
しぶっていたアニですが、結局はアルミンのお願いを受け入れることになるのです。
その決め手となったのは、アニがアルミンに尋ねた「自分がそんなにいい人に見えるか」と言う問いの答えでした。
「いい人」と言う言い方は好きじゃない、それは自分にとって都合いい人のことを指しているように感じるから。
誰かの役に立っても、他の誰かにとっては悪い人になっているかもしれない。
だからアニがこのお願いを断れば、アニは僕にとって悪い人になる。
いい人、悪い人と言うものさしについてマルロとぶつかったばかりのアニは、その言葉に何か感じるものがあったのでしょう……

アニの協力があったせいか、憲兵団が腐りきっているせいなのか。
エレンの護送されている一行からの離脱自体は実にスムーズにすすみました。
あとは昔計画されていた地下都市の廃墟を通り、外壁近くまで進んだ後、検問を潜り抜けるだけ。
地下道を通れば、ほぼ確実に見つかることはないでしょう。
ですがその地下道にアニはどうしても入りたがらないのです。
さっきから人影は全然ないし、外を通っても大丈夫だと言うアニ。
ここまで協力的であったアニは、なぜ頑ななまでに地下道に入らないのでしょうか?
……おそらく、逃げ場のない地下道で待ち伏せをされていたら離脱が出来なくなるからでしょう。
そう、アニは協力しているふりをして、その目的を別に持っているのです!!
ですがアルミン、兄の裏切りを既に察知していました。
なぜか?
それはまず、一月ほど前にアニが巨人によって犠牲となったマルコの立体軌道装置をなぜか持っていたことン気づいたことから始まりました。
そのことを尋ねると、
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「拾った」と言うバレバレのウソで返してくるアニ。
もうそうなればアルミンの疑惑は増してくるばかりです。
しかしそれはアルミンも出来れば信じたくありませんでした。
何かの見間違いだったと思いたかったのです。
「あの時」
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アニが自分を殺さなかったから。
そしてアニもまたそのせいでアルミンにここまで追い詰められてしまった、と横を向いてしまいます。
地下道に来てくれるだけで照明できることがある、だから来てくれと懇願するエレン。
まだ僕達話し合えると食い下がるアルミン。
ですがその中で1人、ミカサは武器を抜くのです。
これ以上は不毛だ、もう一度ズタズタに裂いてやる。
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女型の巨人、と……!

そう、多くの人が予想したとおりに女型の巨人はアニでした。
取り押さえようとしたものの失敗し、アニはその姿を巨人へと変貌させます!
本来はうまく誘導して、地下道でアニを捕らえる手はずだったところですが……こうなると別の作戦を決行するしかありません。
エレンも巨人となり、力尽くで捕獲する意外にはないでしょう!
アニは地下道を踏み抜いて道をふさぐなど、
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なりふり構わずにエレンの捕獲を狙います。
エレンも覚悟を決め、巨人になろうと手を噛み切るのですが……
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その姿は人間のまま。
なぜエレンは変身が出来ないのでしょうか!?
こうしている間にも、女型の巨人……アニはその手を伸ばしてくるのです!!

というわけで、女型の巨人の正体が確定した今巻。
ですがアニには、ごく一部の人間しか知り得なかったはずの情報を知っていた節があります。
そのことから考えても、もっともっと偉い立場にいる人間にもアニと同じ、エレンの力による変化を良しとしないものがいることは間違いなさそうです。
そんな不安が頭をもたげて来る中、このあとさらに驚くべき事実が発覚!
この世界に秘められた謎の異常性、そして深い闇が露わに!!
さらに突然の急展開も巻き起こり、物語はより一段と混迷を極めることになるのです!!

大注目作の最新刊、「進撃の巨人」第8巻は全国書店にて好評発売中です。
同日に限定版も発売された本作。
前巻の限定版は各方面で色々と嵐を巻き起こしましたが、今巻は比較的無難なミカサのキーホルダーとなっています。
ご興味のある方は安心して(?)ご購入ください!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


進撃の巨人(8) (講談社コミックス)
講談社
2012-08-09
諫山 創

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進撃の巨人(8)限定版 (プレミアムKC)
講談社
諫山 創

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本日紹介いたしますのはこちら、「進撃の巨人」第7巻です。
講談社さんのマガジンKCより刊行、別冊少年マガジンにて連載されています。

作者は諌山創先生。
今までの本作は「進撃の巨人」のテーマにて紹介をまとめていますので、そちらもご覧くださいますと幸いです。

さて、調査兵団に参加し、その作戦に参加していたエレンたち。
ですがその行軍中、知性ある女型巨人に襲われてしまい、次々と犠牲者を出してしまいます。
しかしリヴァイ達の歴戦の調査兵団の戦術によって、女巨人の拘束に成功したのでした。

女巨人の拘束が成功したことはおろか、捕獲しよとする作戦があったことすら知らない別働隊。
ですが木々が林立する森の中で待機すると言う状況などから、あの女巨人を捕獲するためにここに誘い込んだんだろうと言う予測は立ち始めます。
エレンと同期のジャンもそのことに気がつき、大まかな事情をしっているアルミンにそのことを確認しました。
ですがジャンが重要視していたのはそのことではありません。
その作戦を一部の兵士にしか明かしていないと言うことは、「壁を壊そうとしているものが兵団の中にいる」と考えられている、ということである。
その考えを明かすと、アルミンはすこし考えた後にその考えを肯定します。
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自分もそう思う、そしてリヴァイもまたそう確信している、と。

エレンが巨人に変身できると言うことは、巨人が誰かの意思で操作されている可能性を意味します。
壁を壊した例の巨人は人間であり、壁の内側にいるものが変身したと考えられるわけで。
そうなればまずやらなければならないことは、その変身できる人間を見つけ出して対処することです。
ですがそれ以上に、人が変身した巨人を捕らえることが出来れば、もしかしたら「この世界の真相」の情報を得ることが出来るかもしれない。
この調査兵団の出撃がそもそもその知性ある巨人をおびき出し、捕獲するためのものだったのです!
では何故今回の出撃に……エレンが扉の外に出れば変身巨人が出てくることが予想できたのでしょうか。
それはこの間の襲撃で巨人達が壁を完全に壊さなかったからだろう、とアルミンはいうのです。
内扉まで破壊しなければ壁の破壊という目的は完遂できていないはずなのに、なぜか彼らは途中で攻撃をやめて消えてしまいました。
その挙句、せっかく壊した扉をふさいだときも何の妨害もしません。
ということは、壁の破壊よりも重視しなければならないことが起きたと考えるのが自然で……
それに該当しうる事件は、「エレンが巨人になった」こと以外には思い浮かばないのです。
つまりそれは、エレンが巨人に変身したと言うその出来事を、あの場所で目撃していたものの誰かに壁を壊したがっているものがいる、ということも意味していて……
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この本当の狙いを知っていたのは、5年以上のキャリアを持つ調査兵のみ。
内部から壁を壊さんとしている人間、「諜報員」は、5年前の最初の壁破壊の時に潜りこんだと見るのが妥当ですから、本当に信頼できるものの線引きをそこでしたのだと考えられます。
ですがジャンはもっと大勢の人にこの事情を明かせば犠牲者は減らせたんじゃないか?と決断に疑問を感じてしまうのです。
しかしアルミンはこの決断は間違っていないと反論します。
諜報員が誰なのかまったくわかっていなかった出撃前、安易に情報を広めればそれだけ街の人々に脅威が降りかかる可能性を拡大することになります。
だからこそ慎重に情報を制限し……壁の中の人類の命を守るため、調査兵団100人の命を切り捨てることを選んだのだ、と。
そしてこうも付け加えました。
何かを変えることが出来るのは、大事なものを捨てることが出来る人だ。
化け物をしのぐなら、人間性すら捨て去れるような。
何も捨てることが出来ない人には、何も帰ることは出来ないだろう、と。
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そのころ、当の女巨人の捕獲に成功したリヴァイ達は苦戦をしていました。
巨人の再生能力を逆利用し、傷を治せば直すほど拘束具が深く食い込んで関節がさらに固められていく、と言う完全な行動不能状態に追い込むことは出来たのです、が……
問題はその直前に女巨人が両手でバッチリガードしているうなじです。
ただ両手でガードしているだけならば、肉を削っていけばやがてうなじにたどり着くでしょう。
ですが女巨人は、リヴァイ達がブレードを叩き込む直前に皮膚を硬質化。
以前目撃された「鎧の巨人」のような特質を持っており、刃が通らないのです。
鎧の巨人とは違い、硬質化させたまま維持することは出来ないようですが、このまま効果が出るとは限らない攻撃を続ける時間の猶予はありません。
爆破するかと言う案も出ましたが、今有している火薬では「中身」ごと吹き飛ばしてしまう可能性もあります。
じゃあ手首ごと切断するよう仕掛けてみようか、という作戦を実行に移そうとしたその時のこと。
女巨人の頭部に乗っていたリヴァイ。
彼は女巨人に問いかけていました。
お前はこの状況から逃げ出せると思っているのか?
お前を引きずり出す方法をいろいろ考えては試す迷惑を考えて欲しいもんだ。
いろいろな方法で俺の部下を殺していたが、あれは楽しいのか?
死なれたら困る、お前の本体の手足は切断しても大丈夫か?
……その最後の質問を投げかけたとき。
突然女巨人は
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大地を揺るがすような大絶叫をしたのです!!
森にいるもの全ての耳を劈くような絶叫!
何故いきなりこんなことを?
そう考える間もなく、女巨人の意図はその場全ての調査兵に知れ渡ることになります。
全方位から多数、同時に……巨人達が森の中へと駆け込み始めたのです!!

走りこんできた巨人達は、調査兵たちを一切無視して女巨人の下へ集結!
そして瞬く間に
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あの女巨人を暗い尽くしてしまったではないですか!!
まさか自分自身を食わせることによって情報を抹消するとは。
女巨人の並ならぬ覚悟を見せ付けられ、先ほどのアルミンの言っていたような「大事なものを捨て去る」様に感嘆のようなものを感じざるを得ない調査兵団。
ですがぐずぐずしている暇はありません。
この巨人大集団に襲われては、猛者ぞろいの調査兵団でもひとたまりも無く。
女巨人に巨人達が集中している間に、この場から離脱を強いられるのでした。

作戦は失敗。
ですが、本当の衝撃はこの後起こるのです。
高圧機動によって森を脱出しようとしていた調査兵の1人に、見慣れない人物が紛れ込んでいました。
誰か確認する間もなく、その人物は
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調査兵を殺害してしまったのです!!
果たしてこの人物は何者なのか?
巨人に追われているピンチの中に現われた獅子身中の虫!
エレンたちは生き延びることが出来るのでしょうか!!

というわけで、女巨人との駆け引きが繰り広げられる今巻。
巨人の姿を煙のように消し、人間の姿に戻るエレン。
その例を考えても、女巨人が食われたからと言って中の人物が絶命したと考えるのは早計でしょう。
そう考えるとこの謎の人物は女巨人の中の人(あるいはその仲間)である可能性も捨て切れません!
高圧機動を操り、調査兵団をなぎ倒していく謎の人物。
仲間たちが殺されていく中、エレンは自分がこの長い巨人との戦いの鍵であることを忘れず、己を殺して逃げることが出来るのでしょうか?
どちらにしろ、この謎の人物と巨人に変身できる諜報員の存在が物語の軸となることは間違いなさそうです!!

エレン調査兵団初出陣編が完結する、「進撃の巨人」第7巻は全国書店にて発売中です!
巨人フィギュア付き限定版も同時発売されている今巻。
中に針金の芯が入っていて、自在……とまでは行かないまでも、結構様々なポーズがとれるちょっと楽しいフィギュアとなっていますので、巨人のキモかわいさに夢中な方はゲットするしかありませんよ!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


進撃の巨人(7) (講談社コミックス)
講談社
2012-04-09
諫山 創

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進撃の巨人(7)限定版 (プレミアムKC)
講談社
2012-04-09
諫山 創

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本日紹介いたしますのはこちら、「進撃の巨人」第6巻です。
講談社さんのマガジンKCより刊行、別冊少年マガジンにて連載されています。

作者は諌山創先生。
本作の紹介は「進撃の巨人」のテーマにてまとめておりますので、よろしければそちらもご一緒にご覧くださいませ。

さて、まだ疑いの目で見られている状態ながらも、巨人に変身できる力を買われて調査兵団へと入隊したエレン。
ミカサをはじめとした同期の面々の多くも調査兵団に入隊し、何か重大な秘密を隠しているであろうエレンの家の地下室を目指すことになりました。
ですが、調査兵団は突如として現われた女巨人によってその陣形をあっという間に崩されてしまいます。
ただでさえ恐ろしい巨人ですが、どうやらその女巨人は知性があるようで。
女巨人に追われるアルミンは、背後に迫る誌の恐怖におびえながら確信したのです。
この女巨人は、エレンと同じ巨人を「纏った」人間である、と……!

女巨人に追われるアルミン。
女巨人は的確に足を伸ばし、アルミンを踏み潰そうと踏みつけてきます。
咄嗟に馬から転がり落ち、難を逃れることに成功するのですが……馬から下りてしまった状態で、目の前には女巨人。
もはやアルミンが死ぬのは時間の問題、かと思われました。
ですがその女巨人、落下の弾みでアルミンの顔を隠す形になったフードを指でつまみ上げ、まじまじと見つめてくるのです!
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……そう、まるで顔を確認しているように……
その上その女巨人、アルミンの顔を見るとそのままどこかへと走り去ってしまいます。
意味のわからない状況で動きが止まってしまうアルミンですが、そこへライナーが駆けつけ、とにかく馬に乗って動いていないと死ぬぞとアルミンをたきつけました。
正気に戻ったアルミンは馬に乗って走り出そうとする、前にすぐ緊急事態を知らせる煙弾を発射しようとします。
ところがその前に、後方から近づいてきていたジャンが煙弾を撃ってくれました。
しかしその煙弾は女巨人の件を知らせるためのものではありません。
右翼に展開していた索敵部隊が壊滅してしまった事を知らせるものだったのです!

どうやらあの女巨人が他の巨人を引き連れてきてしまった様子。
アルミンの顔を確認したあの女巨人。
その前に、女巨人は急所を狙われた途端に兵士を握りつぶし、叩きつけました。
基本的に巨人は人間を殺すために攻撃をしているのではなく、人間を食った結果死に至ってしまっているだけ、と考えられます。
このことからあの女巨人はやはり人間が巨人を纏ったもので、明確な意思……おそらく人探しのために現われているのだろうと推測。
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そしてその探している人間とは、おそらく特別な力を持つ存在のエレンでしょう。
更にエレンのいる部隊は、所属している兵隊にそれぞればらばらに告げられており、とにかく大事にされていることも窺えまして。
様々な方面から考えて、やはりエレンが重大な鍵になっていることだけは確実なようです……

アレコレと考えるアルミンですが、そんな暇は無いとそれをやめさせたのはジャンでした。
女巨人が本当に知性があり、超大型巨人や鎧の巨人並に危険だとしたら、そこまで細かい情報を伝達する手段が無い今出来るのは、女巨人を足止めすることしかない。
以前の自分のことしか考えていなかったジャンと同じ人物が発言したとは思えないような提案をしたジャン。
マルコを失ったことが、彼を大きく変えたようです。
それなら場とアルミンは、ジャンとライナーにフードをしっかりとかぶるよう指示。
女巨人が人探しをしている……つまり、誰かわからないうちには殺せないという点を突いた、気休め程度の作戦です。

三人は綿密に作戦を練り、戦いを挑みました。
知性があり、うなじの弱点を把握している女巨人をしとめることはおそらく不可能。
ならば、少しでも長く注意をひきつけ、足の腱なんかを削ぐことが出来れば万々歳……
慎重に背後から間合いをつめるアルミンですが、女巨人は
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いきなり振り向いてアルミンを強襲!
直前で馬から飛び降りてその攻撃の直撃逃れましたが、馬は大きく跳ね飛ばされおそらく致命傷。
アルミンもまた落下の衝撃で大きなダメージを負ってしまうのです。
すかさずジャンがフォローにはいりますが、人間が操作しているだけあって他の巨人よりも機敏で、満足に攻撃することもままなりません。
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上手く背後に回ってもしっかりと手でうなじをガードされてしまい、もはや打つ手なし。
このままではワイヤーを掴まれてしまう……
ジャンがあせりを見せたその時、アルミンが膝立ちになって大声を張り上げ始めました。
そいつは仲間の仇だなどと、今言うべきでないような言葉を口から吐き出すアルミン。
ジャンは錯乱デモしてしまったのかと心配しますが、女巨人はその言葉に気をとられている様子。
そして更にその瞬間をつき、ライナーが女巨人の弱点へとまっすぐ突っ込んでいきました!!
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が、その攻撃は一歩とどかず、ライナーは女巨人の掌に捕らえられてしまいます!
徐々に力が強まる掌、苦悶の表情を浮かべるライナー。
ついに女巨人の握り締められた拳から、真っ赤な血があふれ出し……!!
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というわけで、おそらく中に人間が入っているであろう、女巨人との戦いが繰り広げられる今巻。
今までに無いタイプの脅威を持つ巨人を相手に、アルミンたちは生き残ることが出来るのでしょうか?
女巨人の狙いも気になるところ。
本当にエレンが目的なのか、そうだとしたら何故エレンを狙うのか。
そもそもこの女巨人はエレンと同じような人間の変身したものなのか、中には誰が入っているのか……と、多くの謎が噴出してきます。
更にエレンの巨人化に関してもほんのすこしだけ研究が進み、巨人化を使いこなすことも夢ではなくなっていきそうです。
とは言えこちらもまだまだ謎が多すぎます。
そのあたりはきっとエレンの家の地下でなんらかの手がかりが見つかると思われますが、それより前に今巻の最後で手がかりがつかめそうな展開になるのです!
巨人化に関しての手がかりや、その能力の謎が明かされるのでしょうか……?

女巨人とのギリギリの戦いが描かれる、「進撃の巨人」第6巻は全国書店にて好評発売中です!
興奮冷めやらぬ展開が連続する本作。
ライトノベル版刊行、携帯ソーシャルゲームが今冬スタート、そして13年に実写映画公開とメディア展開も目白押し!
物語の展開と共に、現実世界でのメディア展開も注目して行きたい所ですね!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


進撃の巨人(6) (講談社コミックス)
講談社
2011-12-09
諫山 創

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本日紹介いたしますのはこちら、「進撃の巨人」第5巻です。
講談社さんのマガジンKCより刊行、別冊少年マガジンにて連載されています。

作者は諌山創先生。
今までの紹介は「進撃の巨人」のテーマにて紹介記事をまとめておりますので、よろしかったらあわせてご覧くださいませ。

さて、一時は理性を失ったものの、なんとか当初の予定通り巨人化して壁の穴をふさぐことのできたエレン。
ですが犠牲は多く、活躍したはずのエレンもまた拘留されてしまったのでした。

巨人が壁の穴をふさいだ、というにわかには信じられないニュースでざわめき立つ町の人々。
ですがその救世の担い手であるところのエレンは、いまだ牢屋に閉じ込められていました。
監視つきで、手足を鎖で縛られてベッドに寝かされているエレン。
あまりの所在無さに、幾度となく水をくれだのトイレに行かせてくれなど監視に話しかけてみるのですが、ついには「立場をわきまえろ化け物め」と辛らつな言葉を投げかけられてしまうのでした。
確かに、自分でも自分がなんなのかわからないエレン、まして相手は他人なのですから化け物呼ばわりも無理のないことかもしれません。
思い起こされるのは、巨人化から目の覚めたエレンを見る、周囲の恐れのまなざし。
そんな中でも、ミカサやアルミンは一切自分のことを怖がっていなかったことがエレンの胸を打つのです。
争うこともありましたが、ともに訓練をかせねてきた仲間たち。
こんな有様の自分を見たらどう思うのだろうか?エレンは不安に駆られうつむくばかりです。
そんなとき、エレンの元へやってくる人物がいました。
調査兵団の分隊長、ハンジとミケ。
なんだか変人めいた雰囲気を持つ二人ですが、とりあえず明確な敵意は持っていない様子。
大人しく2人についていくと、エレンが通されたのは
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審議所でした!
そしてエレンは正座した体勢で拘束され、多くの衆人の前で裁判にかけられるのです。

この裁判、簡単に言えばエレンを憲兵団か調査兵団か、どちらに委ねるかを決めると言うことのようです。
憲兵団に身をゆだねられた場合。
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徹底的にエレンの体を調べ上げた後、速やかに処分する、とのこと。
壁を修復した巨人=エレンを英雄視している民衆もいるが、様々な危険性などを判断して調べるだけ調べてやっちゃったほうがいいと言う結論に達したのだそうです。
そして調査兵団の場合。
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エレンを正式な調査兵団員として迎え入れ、巨人化の力を利用して奪われたウォール・マリアを奪還する!!
エレンからすれば調査兵団に入るしか選択肢はないでしょう。
この二つのどちらにするか、みんなの意見を聞いて決めよう、と言うことのはずだったのですが、どうもことは上手く運ばないようです。
こうして裁判をしている間にも、すぐに殺せだの、壁に手を加えるなんて神への冒涜だだの、扉は完全封鎖しちゃえよだの、様々な自分勝手な意見が飛び交って全然意見がまとまらないのです。
更に悪いことに、エレンが巨人化したときに暴走し、ミカサにこぶしを振り下ろそうとしたことや、それをフォローしようとするミカサはエレンの一家に恩を感じていりこと、更に昔この2人が強盗を返り討ちにして殺してしまったことなどが明かされ、みるみるエレンの旗色が悪くなっていき……
自分が化け物と言われている分にはかまいませんが、ミカサにまで言われなき暴言を投げかけられては黙っていられないエレン。
とうとう堪忍袋の緒が切れてしまい、ついつい発言が止められなくなってしまいました。
俺は化け物かもしれないが、ミカサは関係ない。
それにそうやってエレンを悪者にするための都合いい事実だけを並べてもろくなことにならない。
裁判をしている人々は巨人を見たこともないくせに怖いのか。
生きるために戦うのが怖いなら、黙って俺に投資しろ!!
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放しているうちにヒートアップしてしまい、最後は怒鳴るような強い語気になってしまったエレン。
後悔したときにはもう遅く、警備兵に銃を突きつけられる事態に……
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なる前に、エレンは顔面を思い切り蹴りつけられたのです!!

奥歯が飛ぶほど強烈なけりを叩き込んだのは、調査兵団の英雄的存在のリヴァイ。
そのまま3発、4発とけりを叩き込んだ末、エレンに今必要なのは教育ではなく痛みによるしつけだと言うのです。
更に蹴りを入れ続けるリヴァイを、火のつくような瞳で見つめるエレン。
そんなことをして恨みを買い、巨人化して復讐でもされたらどうするんだ!!とざわめき立つ会場の人々。
リヴァイはその言葉を待っていたかのようにこういいます。
コイツは巨人化が解除されるまでに巨人を20人殺したらしい。
自分ならばそれでも敵じゃないが、お前達はどうする?
本当にこいつを殺せるのか?と。

結果として、エレンは調査兵団に所属することになりました。
巨人化した場合、それを制することができるのはリヴァイだけ。
そして本当に処分すべきかは、これからの戦果を見て判断してもらう、と言うことで。
この結果を導いたのはやはりあのリヴァイの行動あってゆえ。
勿論あの容赦ない蹴りはこの結果に導きやすくするために起こしたものでした。
エレンもこの判断を下すために有効な演出だったことは理解しているのですが、やはり歯が折れるほどのけりを放ったのはやりすぎかもしれません。
口内の怪我の具合を心配したミケがエレンの口の中を覗いてみるのですが、なんと抜け落ちたはずの歯がもう生えなおっているではありませんか!!
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あまりに得体の知れないエレンの体。
その秘密は巨人化だけにはとどまらないようです。
少なくともその謎を解き明かす鍵のひとつはあのエレンの家の地下室にあるはず。
エレンを含めた調査兵団はその地下室に向かうためにもウォール・マリア奪還作戦に挑むことになるのですが……
そこに待ち受けていたのは、再び襲い掛かってくる絶望だったのです……!!

と言うわけで、エレンが正式に調査兵団に入ることとなった今巻。
大きな回り道とはなりましたが、エレンは当初の目標、調査兵団に入って巨人を殺す、というところまでたどり着いたと言えるでしょう。
調査兵団での生活は今までの同期の仲間に囲まれた暮らしとは大きく違います。
大きなものとしては、新入りとは言えども特別すぎる存在である彼に様々な人物の接触。
独特の思考で巨人を調べ上げようとするハンジや、聡明で冷静に見えるものの、何か重大な思惑を隠し持っている様子のエルヴィン団長など、エレンの運命を左右することになりそうな出会いが用意されています。
そしてその調査兵団にエレンの同期たちがどれだけ入ってくるのか。
まよわずはいるであろうと考えられるのはミカサだけ。
エレンが信頼を寄せるアルミンは?生きるために憲兵団に入ろうとしていた数々の面々は?おいも大好きサシャは?
エレンの同期が決断をした後、いよいよ作戦は決行。
エレンに、この世界に数多く存在する謎を解き明かすための決死行は、まさしく決死行になってしまうのでした!

謎の解明のための準備が進められていく、「進撃の巨人」第5巻は全国書店にて好評発売中です!
謎を解き明かすための作戦で、再び巨大な謎と絶望に出会うことになる人類。
果たしてエレン宅の地下室には、この人類絶体絶命の危機を乗り切る起死回生の何かがあるのでしょうか!?
目を放すことのできない展開は更に続いていきそうですね!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


進撃の巨人(5) (少年マガジンコミックス)
講談社
2011-08-09
諫山 創

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本日紹介いたしますのはこちら、「進撃の巨人」第4巻です。
講談社さんのマガジンKCより刊行、別冊少年マガジンにて連載されています。

作者は諌山創先生。
今までの本作は「進撃の巨人」のテーマにて紹介記事をまとめておりますので、よろしかったらそちらもご覧くださいませ。

さて、エレンの巨人化能力を利用し、壁にあいてしまった穴をふさぐ作戦を決行した第3巻。
ところが巨人となったエレンは理性を失い大暴れしてしまい、頭を吹っ飛ばされて戦闘不能になってしまいました。
アルミンはなんとかエレンに正気を取り戻させようと考え、エレンが埋まっているであろう巨人の共通の弱点の部位に剣を突き立てました!
狙い通りその剣は巨人内部に埋まっているエレンの腕に刺さったのですが……

巨人との過酷な戦いを続けているミカサ達。
次々と餌食にされる仲間たちを助けようと必死の戦闘を続けます。
そのころ、アルミンはエレンに呼びかけ続けていました。
このままでは殺される、ここで終わってします。
そんな必死の呼びかけは、一応エレンに届いてはいるのですが……
エレンは夢を見ているような状態。
その夢の中では家族と平和に過ごしているようで、アルミンがなぜ呼びかけているのか、なぜ自分が外に出なければならないのかがピンと来ていないようなのです。
ですが、そんなエレンの心に響く声もありました。
いつか外の世界を探検するんだろ?壁から一歩外に出れば地獄なのに、どうして外の世界に行こうと思ったの?
その言葉を聞くなり、表情を変えて立ち上がるエレン。
なぜ外の世界に出たいと言うのか?
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そんなのは決まっている、俺がこの世に生まれたからだ!
エレンはそう叫んで立ち上がります。
そしてそのエレンの精神の復活は、現実世界にも影響を及ぼしました。
もはや退却もやむなしといった状況へ追い込まれていた兵士たちの目を奪う一体の巨人。
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それは、体から蒸気を噴出しながら大岩を担ぎ上げる、エレンの巨人だったのです!!

どんなに犠牲となる兵士が増えたとしても、エレン巨人が担ぎ上げた岩が、壁に開いた大穴をふさげば今回の作戦は成功と言えます。
そのために必要なのは、何が起ころうともエレンを守り抜くことです。
そうすると、敵巨人の注意をこちらにひきつけなければならないわけですが、思い通り巨人の気をひきつけることができません。
そこで兵士たちは覚悟を決め、大地に降り立って巨人の間近まで接近し、無理やりこちらへ注意をひきつける作戦に出たのです!
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が、それは作戦と言うにはあまりにもリスクが大きすぎるもの。
それでももはや残された手段はこれしかないのです。
決死の思いで巨人へと飛び掛って行く兵士たち。
その姿は、体がつぶされてしまいそうな苦痛を感じながら岩を運ぶエレンの目にも映っていました。
巨人の餌食になってしまいそうな距離で奮闘する仲間たちの姿。
それはエレンによりいっそうの闘志を湧き上がらせるのです!
仲間たちの奮闘に呼応するかのようにエレンの足は力強く進み、
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目的であった穴の閉鎖に成功するのでした!!

作戦は成功したものの、だからといって壁の中に入り込んだ巨人が消え去ってしまうわけではありません。
すかさず任務を果たして力尽きたエレンを助け出すために走りより、巨人の体から引きずり出すミカサ達。
残った巨人はそこへぞろぞろと押し寄せ、もはや一国の猶予もありません。
エレンはその体が巨人と一体化しかけており、どうしても引きずり出すのに時間がかかってしまい……
ようやく助け出したと思ったそのときには、エレンを抱いたアルミンの目前に数体の巨人が迫っていました!
ミカサがそれに気がついたときはもう既に間に合うタイミングでは無く……
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巨人たちはアルミンとエレンにその巨大な手を伸ばすのでした!!

と言うわけで、とりあえずの目的を果たすことに成功した今巻。
物語はここで一呼吸置くこととなり、この後は過去編に突入します。
エレンたちが訓練兵となり、今の仲間たちと出会うことになるこのシリーズ、今まであまり説明がされていなかった仲間たちの性格や能力を掘り下げる内容となっているのです。
彼らの友情や心の動きなどを描いているこのシリーズ、エレンが覗かせる非凡さなどを再確認させてくれることもあり、重要そうな情報も多く入りこんでおります。
ですがなぜかギャグ要素が多く混ぜ込まれたりもしておりまして……何といってもいろいろアレな印象が強まっちゃうのはサシャさん。
今までそういう描写が無かったわけではありませんが、なぜか常軌を逸した食いしんぼキャラに成長!!
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訓練兵に対する厳しい洗礼の真っ最中、一心不乱に芋を食べ続けるサシャさん……
しかもそれをとがめられても芋を食べることをやめない彼女、半端な食いしんぼじゃありません!
どうしてこんなになるまで放っておいたんだ……!!

そしてこの過去編から流れるように時は現代に戻ります。
衝撃的な流れで現在に話は戻り、またも新たな方向へと進み始める物語。
新たにメインキャラとなりそうな人物も加わりそうで、物語の、エレンの謎を明かそうと言う流れに突入するのです!!

過去編がメインとなる「進撃の巨人」第4巻は全国書店にて好評発売中です。
息をもつかせぬ急展開の連続は一段落したものの、各キャラの印象を強めつつ新たな激動の準備をした形になる今巻。
よりいっそうこれから先が楽しみになってまいりました!
更にこの続きは今巻発売翌日の別冊マガジンで読めるそうで、講談社さんが本作にかける期待もいっそう高まっている様子!
先がすぐ読みたい方は、この思惑にまんまとはまるのもよろしいかもしれません!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


進撃の巨人(4) (少年マガジンコミックス)
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2011-04-08
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