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今回紹介いたしますのはこちら。
「チェンソーマン」第13巻 藤本タツキ先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。


さて、戦争の悪魔と体を分け合うことになったアサ。
チェンソーマンを倒したがっている戦争の悪魔ことヨルに自分の体から出て行ってもらうため、その目的を果たす協力をすることになるのですが……



とうとうデンジと出会ってしまってしまったアサ&ヨル。
ですがいろいろありまして、結局即バトル!と言う事にはなりませんでした。
気を取り直したヨルは、アサに放課後は悪魔を探してデビルハンター部に入ろうと持ち掛けるのですが、アサは今日学校を休んでいるユウコのお見舞いに行くから無理だと拒否。
基本的にアサの体のイニシアチブを握っているヨルは、やる気がないなら殺してもいい、どうやってチェンソーマンを見つけるのか考えているのか?と圧力をかけてくるのですが……
この学校に悪魔を呼べばチェンソーマンが出てくるのではないか、とその場で適当に考えて返した朝の言葉を聞くと、なるほどと納得した様子。
でもどうやって学校に悪魔を呼ぶのかと首をかしげるヨルに、アサは私はバカで思いつかないからヨルが考えていてくれ、その間にユウコのお見舞いに行くからと告げますと、ヨルはそのまま考え込み、何も話さなくなってしまいました。
その様子を見て、アサはヨルをうまく操縦できそうな手ごたえを感じるのでした。

ユウコの家にやってきますと、ユウコはアサを見るなりチェンソーウーマンだと大喜び。
悪魔から自分を助けてくれるなんてチェンソーウーマンだよ、とはしゃぐユウコをさっと受け流し、お土産のジュースを手渡すアサ。
そしてユウコに促されるまま、彼女と一緒に庭に置いてある椅子に腰かけ、日光浴をするアサ。
そのまま穏やかな時間が流れる……かと思いきや、沈黙に耐えられないとアサが声をあげました。
こういう時に何を話せばいいかわからないと言うアサなのですが、ユウコも全然友達がいなかったからわからない、とのこと。
そこでユウコ、こういう時は人に言えない話をして、秘密を共有することで親友になれるらしい、と言いだしました。
少しの沈黙の後、アサはこう返します。
今考えたけど、私、人に言えない話多すぎるかも、と。
聞きたがるユウコに、いやいやながらその中でマシな話、としてアサが話し始めたのは、小学生の頃のお話でした。
授業中おしっこを我慢していたと言うアサ、結局漏らしてしまったのですが、苦し紛れにこれはおしっこじゃなくて汗だからと誤魔化そうとしたのだとか。
勿論ばれないはずもないのですが、クラスの皆は優しくて、汗と言うことにしてくれたのだそうです。
今でもたまに思い出してお風呂で叫んでる、というアサ。
ユウコはそんなお話を聞いて大爆笑するのですが、ユウコだけが楽しんで終わりというわけにもいかないでしょう。
絶対内緒ね、と前置きして、ユウコは語り始めます。
私ね、
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昨日人を殺したの。
隣の家の人。
動けなくて生活保護もらってたのに、パチンコ行ってたから。
…………突然すぎるとんでもない「人に言えない話」を聞かされてしまったアサは、なんだそれ、と生返事をすることしかできません。
しばらく沈黙が続き、ゆっくりと陽が沈み始めるころ、通りがかりの近所のおじいさんがやってきまして、ユウコに声をかけてきました。
ユウコが軽く挨拶をするとおじいさんは立ち去っていき……
そのユウコの何もなかったかのような態度を見たアサは、さっきの話嘘でしょ?と問いかけるのですが、ユウコはこう返してくるのです。
見る?
裏庭にしたいあるから、見る?
これでお互い秘密を共有したし、親友になったよね!
いつも通りの表情でそう語りかけてくるユウコ。
アサは何か言おうと口を開くのですが、ユウコはそれを遮るように続けるのです。
大丈夫、私もアサちゃんの秘密、絶対言わないから!
おしっこの事、先生と委員長を殺した事、ヨルちゃんの事。
……なぜ、ユウコがあの夜の事を、ヨルの存在を知っているのでしょうか。
ユウコは親友だから隠しごとはナシだ、とさらにこう続けました。
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昨日、正義の悪魔と契約した、それで人の考えてることがわかるようになった、他人の気持ちがわからない私にぴったり!
私、アサちゃんを助けるために悪魔と契約したんだから!
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私がアサちゃんのいじめをなくすから、明日はアサちゃん学校に来ないで。


というわけで、とんでもない事態が巻き起こってしまう今巻。
正義の悪魔は幸い弱体化した戦争のあくまでも倒せる程度の悪魔で、アサが初めて遭遇した時はヨルによって難なく退けることができました。
ですがそれでも、人間にとっては脅威以外の何物でもありません。
ユウコが何をしようとしているか、想像するのも恐ろしいですが……
その想像通りの事をユウコがしようとすれば、おそらく学校は阿鼻叫喚の様相を呈することとなるでしょう。
ユウコにそんなことをさせるわけにはいきませんが、アサが止めに行ったとしてもただでは済まないでしょう。
悪魔と契約してしまった一般人が、普通に説得できるとは思えません。
ユウコかアサか、多くの生徒の血が流れる悪い予感を感じない方はいないでしょう!!
さらにとある理由でチェンソーマンとして悪魔退治を続けているデンジも、学校が大騒動になれば黙ってはいないはず。
どう転んでもただでは済まないこの自体、果たしてどうなってしまうのでしょうか!?

今巻で第2部の導入ともいえる正義の悪魔編は終了。
そしてすぐさま新展開となるのですが、そこではまたまた思いがけない展開が!!
目が離せない展開の続く本作、第2部もますます白熱していきそうです!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!