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今回紹介いたしますのはこちら。

「チェンソーマン」第12巻 藤本タツキ先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。


さて、壮絶な結末を迎え、第一部完結となった本作。
1年半以上のお休みを経て、とうとう第2部の連載、そして単行本の刊行となったわけですが……!?


とある高校のとあるクラスで、鶏の悪魔を飼うことになりました。
鶏はほとんど怖れられていないため、鶏の悪魔も全く強くなく、自らを「コケピー」と名乗り、皆に飼われることを自然に受け入れているようです。
……が、このコケピー、ただ情操教育などのために飼われるわけではありません。
命の大切さを知ってもらうため、3ヶ月に殺して食べる。
その為に飼われると言うのです!!

基本的にはコケピーを受け入れるムードになったこのクラスですが、納得いっていない生徒もいるようです。
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その生徒とは、三鷹アサ。
なんでも両親が悪魔に殺された過去があるとのことで……もともとクラスでも孤立していたアサ、不満そうな顔を隠そうともしない彼女はこのコケピーの件で一層孤立してしまうのです。

そんなアサに、どうせ100日後には死んでるんだから我慢しなよ、と委員長が声をかけてくれました。
アサに進んで声をかけてくるのは、この委員長位なもの。
アサはしぶしぶ、コケピーも、街でデビルハンターごっこをしている「チェンソーマン」もさっさと死んでほしいと漏らしながら我慢するのでした。

3ヶ月がたちました。
ようやく解放されると思っていたアサですが、じゃあ殺そうと言う段階で委員長が立ち上がり、言うのです。
クラス皆で話し合って決めた、コケピーは食べない、私達にとってもうコケピーは鶏でもあくまでもなく友人だ、と。
3ヶ月の間に、クラスの皆はすっかりコケピーと仲良しになってしまっていたのです!
先生もその言葉が聞きたかったと言いだし、なんだかなし崩しにコケピーを食べると言う話はなくなり、皆でサッカーでもしようぜ!と皆皇帝へ駆け出しました。
アサはまたしぶしぶその後をついて行き、校庭の隅でみんなを見つめるのです。
そんな様子を心配したのか、先生はアサに混ざらないのか、友達を作った方が楽しいぞと声をかけてきました。
自分はいい、学校には勉強しに来ている、とそれを断るのですが……
そこにコケピーがやってきます。
三鷹アサちゃん、コケピーとサッカーするコケ!
そう声をかけてきたコケピーに、アサはハッとしました。
アサの名前をちゃんと憶えているのは、このクラスの中では先生と委員長くらい。
コケピーは、みんなと同じように自分をクラスメイトだと考えていてくれた。
顔をあげると、クラスの皆はアサを疎むでもなく、にこやかに手を振って迎え入れてくれようとします。
……そっか、私、みんなが羨ましかったんだ。
自分の認知の違いで自ら孤立を招いていたことに気が付いたアサ。
コケピーを抱いて、みんなのもとへ駆け出しました!
そして、
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アサは何かに躓いて転び……コケピーを自分の下敷きにして、殺してしまったのです……

アサは本当にクラスで孤立してしまいました。
皆からはもちろん、自分自身ですら孤立して当然だと考えるほどに。
その後ひとり自分の部屋で丸まって公開を繰り返していたアサのもとに、先生と委員長が尋ねてきました。
コケピーのお墓参りに行って、3人で謝ればきっとコケピーも許してくれる。
そう誘われ、アサは一緒にお墓参りに行くのですが……

その道中、委員長は急に妙なことを口走り始めました。
先生がアサに変わってコケピーのことをみんなに謝ったことを知っているか?
先生が私に朝の友達になってやれって言ってたのを知っているか?
先生が私と肉体関係を持っているのに、アサのことを好きなのを知っているか?
そう言いながら、委員長はおぞましい怪物の姿へと変貌します。
委員長は、「正義の悪魔」と契約していました。
そして、どうすれば自分と先生がハッピーエンドになれるかわかったというのです。
それは……アサが死ねばいい、というものでした。
猛然とアサに襲い掛かりながら、委員長はさらにとんでもないことを言い出します。
正義の悪魔に言われて、自分がアサに足を引っかけて転ばせた。
そうしたらコケピーがつぶれてしまった。
笑ってしまった、コケピーもアサも命の大切さを教えてくれて、ありがとう!
そんな委員長の言葉を聞きながら、顔面を切り裂かれてしまったアサ。
頭がザクロの様にはじけていく中で、アサは思うのです。
なんだ、私のせいでコケピーが死んだんじゃなかったんだ。
なんだ、委員長も私のことがうらやましかったんだ。
なんだ、きっとみんなそんな感じで誰かに嫉妬してたんだ。
わかっていればもっとうまく生きれたのに。友達とか彼氏とかも作れたかもしれないのに。
もうちょっとだけ自分勝手に生きてみればよかった。
……それがアサの最期の想いになる……はずでした。
その瞬間、何者かが……アサに声をかけてきたのです。
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生きたいなら、体を貰うぞ。
なにかがそう言った瞬間、アサの体が向くりと立ち上がり、そして……!!



と言うわけで、第2部が幕を開けた本作。
第二部は主人公が変わり、親を悪魔に殺されてしまった少女、三鷹アサが主人公となって進んでいくようです。
このままアサが主人公のまま最後まで行くのかはわかりませんが……とにかくこの後何者かによってよみがえったアサが、望まない戦いの中に巻き込まれて行ってしまうこととなるのです!!
まさかの主人公交代となるなど、やはり予想もつかない展開を見せてくれるタツキ先生。
ですがもちろん第1部のファンもないがしろには致しません。
ここぞ!と言うところであの人物が満を持して登場するのです!!
ためてためて、ここぞというところにドカンとでてくる待望のそのキャラ、第1部で見せてくれた大立ち回りに勝るとも劣らないダイナミックな活躍を早速見せてくれます!
それ以外にも第1部に登場していたあのキャラが早くも登場して読者を楽しませてくれるのです!

それよりなにより、この第2部の展開自体もさすがの物語運び!
アサとアサの周りを取り巻く人物をじっくり描写して今後のストーリーへの準備を勧めつつ、今の段階でもきちんと先が気になるあれこれを盛り込んで読者をとらえて離さないのです!!
勿論タツキ先生ならではのダイナミックでけれんみ溢れる作画も健在!!
待望のテレビアニメもいよいよ放映となり、一層盛り上がっていくこと間違いなしの本作、第2部もますます目が離せませんね!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!