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今回紹介いたしますのはこちら。

「裏バイト:逃亡禁止」第7巻 田口翔太郎先生 

小学館さんの裏少年サンデーコミックスより刊行です。


さて、それぞれの目的のために裏バイトで金を稼ぐユメと和美。
ですが彼女たちの挑んでいく裏バイト、心なしか以前よりも危険なにおいが強くなっているような……?



赤刃トンネル出口での交通量調査。
車両が通った際に対応したカウンターを押す、ただそれだけの仕事です。
ですがこれは「裏バイト」。
勿論ただの交通量調査であるはずがないのです。
調査に向かう前に、雇い主から注意されたことはただ一つ。
「絶対に車両を見逃さない事」。
車両が見えなくなる前に、必ずカウンターを押す。
必ず。
……そんな一見簡単に見えるものの、カウンターを押しそこなった時にどうなるのか、うすら寒いものを感じてしまうこの裏バイトにたった一人で挑むのは……
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橙でした。
圧倒的な世界観を持つ彼女、一人で裏バイトに挑むというのは非常に不安です。
ユメは大大一人で裏バイトをすると聞き、心配するのですが……自分もそろそろ独り立ちしなくてはならない、一人前の裏バイターとなって戻ってくる!と息巻き、バイトに向かうのでした。

いざ勤務地にやってきますと、

何やら大量のカウンターがあります。
「軽自動車」「普通自動車」「大型二輪」。
この辺りはわかるのですが。「子供(男)」と言った車ではないモノ、それどころか「こんにゃく」などのどういう状況で押すのかわからないモノまで。
そのカウンターの多さに唖然とする橙ですが、ここまで来たらやらないわけにもいきますまい。
そうこうしている間に、さっそく一台目の車両が通りました!
風を切って走る、流線型のフォルムのスポーツカー。
カッケェ!!と思わずつぶやく橙、その車を見送りながらこうつぶやきつつカウンターを押しました。
なんという軽快な走り、あれが軽自動車ってヤツッスね!?
……いきなりこんな調子で大丈夫でしょうか。
橙は、見ててください先輩方、一人でも見事やり遂げて見せますぞ!とこぶしを握って空を見上げます。
すると橙、「先輩」について何か忘れていることがあるような、モヤモヤを感じ始めました。
が、その忘れていることに思いをはせている場合ではありません。
早くも二台目の車両がやってきました。
こちらもスポーティーな、モトクロスバイクです!
橙はまたもカッケェ!と漏らし、あの力強い動きはきっと原子力で動いているんだろう、と「原付」のカウンターを押すのでした……

そんなこんなで、橙基準ではあるものの、カウントは見逃しなく積み重ねられていきました。
楽勝ッスね、コレってもしかしてアタシの天職では!?と、フヒャッと笑う橙。
ですがその次にトンネルから出てきたものを見ると、さすがにその笑いは消えてしまいました。
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巨大な人間、のような……なにか。
突然現れた車ではない「なにか」に、橙は戸惑い……ませんでした。
あ、あった。
そう言って、「変態」のカウンターを押したのです。
どうやら橙、今の「なにか」に当てはまるカウンターを探していただけのようです。
しかし今のは果たして車両なのか、と首をかしげる橙ですが、やはり深く考える間もなく次々車両が現れます。
色が黒いから重車両、「翼を授ける」広告が付いているトラックなので軽車両、重量級の人が乗っている自転車だから大型二輪……
と、今度は
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車の後ろに、老婆のようなものがしがみついているものが出てきたではありませんか!
橙は驚愕し……
これかな?と「アクセサリー」のカウンターをかちり。
流石は橙、明らかにあれなものでもなんかぴんと来ていないようです!
すると今度は、橙の携帯が鳴り始めます。
和美とユメからの電話でした。
どうやら二人、橙の行っている赤刃トンネルのよくない噂を見つけ、心配して電話をしてくれたようで。
「霊が蠢く禁断の地」と噂される赤刃トンネル……
実はこのトンネル、噂以上にヤバいトンネルだったとは、和美や夢ですら思いもしていませんでした。
石刃トンネルから出てくる通称「特異車両」。
人々の噂、「畏れ」から来ているそれらは、放っておくと人間の世界に紛れ込み、よくない影響を与えるといいます。
ですが姿を見失う前に、カウンターを迷いなく押すことができれば、特異車両は消え去るのです。
概念を定義付けることで、「畏れ」が無くなるのだとか。
ですがもしカウンターを押しそびれば……近くにいるものもただではすみません。
特に、報告されている「超・異質特異車両」。
それを見たものは、恐怖のあまり発狂してしまうこともあるのだとか……!!

突然、橙と和美たちをつなげていた電話に激しいノイズが走り始めます。
まともに会話することもできないそのノイズは……「超・異質特異車両」の出現の前触れでした。
赤刃トンネルから、出てきてしまったのです。
見たものの精神に異常をきたすという、
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おぞましい、それが……!!



というわけで、橙が主役となる1話完結のショートエピソードを収録した今巻。
本作中最強キャラかもしれない橙ですが、そんな最強キャラでもいつどうなるかわからないのがこの作品。
果たして橙は、超・異質特異車両を目の当たりにして正気を保っていられるのでしょうか!?
そして彼女が忘れている、先輩との間に行われていたある重大なこととは……!!
橙のパワーがさく裂するこのエピソード、必見です!!

もちろんその他も見どころ一杯!
何もない平原に「落下死」した死体が落ちていたb所での調査に向かう「気象観測」。
様々なものになりきるうちに、何かが起きていく「人材レンタル」。
あることをする都市の呪いが降りかかってしまう「料亭スタッフ」。
そして、本作の謎の真相の一端に迫っていく、驚愕の展開が待っている「遺跡発掘調査補助員」。
様々な謎がちりばめられている本作、その謎に迫るのか、一層深まるのか……こちら今後の展開が一層気になってしまうエピソードとなっています!
橙の活躍のみならず、スタンダードに怖いお話から、得体のしれない巨大な恐怖におびえるしかないお話まで、今巻もたっぷり楽しめますよ!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!