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今回紹介いたしますのはこちら。

「おぼこい魔女はまじわりたい!」第2巻 仲邑エンジツ先生 

少年画報社さんのYKコミックスより刊行です。


さて、ひょんなことからお付き合いすることになった、小学生気分の抜けない中学生男子のヒイラギと、魔女見習のチカゲ。
独特の感性を持ち、一般常識に疎いチカゲに振り回されるヒイラギですが、二人の距離はなんだかんだと縮まっていっているような……?




夏休みです。
ヒイラギはだらだらと毎日を過ごしておりまして、気が付けば7月も終わろうとしていました。
夏休みに入って10日近くたちますが、学校が休みになってからチカゲとは会っておりません。
その事実に気が付くと、ヒイラギはさすがにこれでいいのか、これって付き合っているのか?と不安がよぎってきてしまうのです!
と、そんなとき、友人の丘村が訪ねてきました。
家に来るなり……何をするでもなく、ベッドの上に寝転んで形態をいじりだす丘村。
何しに来たのかと尋ねてみれば、ヒイラギの家は親が仕事に行っていない時があるから、彼女を連れ込んでいたしているかもしれない、うまくそこに出くわして、混じったりできるかもしれない……なんていう、あんまりにもあんまりな目的をあけっぴろげに明かしてくれました。
そんな丘村ですが、そんなキャラだからこそ役に立つこともあるようです。
ヒイラギが夏休みになってからチカゲとあっていないと知ると、自分がきっかけを作ってやると言い出したのでした!

丘村が提案したのは、ダブルデート。
もちろん丘村は誰も恋人なんていないわけですが、これをきっかけに彼女ができれば……という皮算用をしているようです。
その候補として白羽の矢が立ったのは、三枝木アマナツ。
ヒイラギとも仲が良く、チカゲとはもっと仲がいい、このイベントにはぴったりの女の子です。
では丘村は彼女が好きで狙っていたのかと言いますと、そうではありません。
女子ならだれでもいい……というか一回遊んでみないと好きになるかどうかもわからない、だそうで……チカゲの家に遊びに行く、と言って来てくれそうな女子を選んだという事のようです。
実際アマナツはすぐ来てくれまして、丘村に呼びつけられたときはキモいと思ったけど、ヒイラギもいるし、チカゲの家に行くのは面白そうだから、と快く同行してくれたのでした。

チカゲの家に来たものの、三人で中に押しかけるのはいろいろとはばかられます。
なのでまずヒイラギが外から声をかけることにしたのですが、古森さん、と声をかけた瞬間、家の中から猛ダッシュする音が聞こえてきまして、いつもの裸にコート一枚と言う格好のチカゲが顔を出したではありませんか!

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すかさずアマナツは丘村にアイアンクローを仕掛けて目を封じ、その隙にチカゲに服を着に戻ってもらうのでした……

着替えて出てきてくれたチカゲですが、なんだか不機嫌そう。
アマナツに会えたのはうれしい、と言っておりますので……まあそういうことでしょう。
気を取り直しまして、アマナツと丘村は町に行ってカラオケでもしようかと持ち掛けます。
ヒイラギもカラオケに行くこと自体はやぶさかではないのですが……なにせ先立つものがありません。
ヒイラギのお小遣いは月初めにもらうシステムで、今は7月が終わろうとしているところ。
最もお金がないい時期なわけで、街に繰り出してしまえば交通費の時点でお金が底をつくことになってしまいそうなのです。
そういえばチカゲはお金を持っているのでしょうか。
それっぽいのを持ってきているから大丈夫、とチカゲのお財布の中身を見せて貰いますと、そこにあったのはでっかい小判だったのでした。

こうなってはもうお金を使う遊びはできません。
そこで一同は、お金のない学生たちのたまり場になっている、自動販売機なんかが置いてある休憩所のようなところへ向かいます。
丘村は夏の盛りにこんなところでだらけるだけとは、といつもの感じで毒づくのですが、こういう場所でのんびりするのもオツなもんでしょ、とアマナツがフォローしてくれてるのでした。
ヒイラギはチカゲにジュースを買ってあげることにします。
チカゲが選んだのは、冷やししるこ。
なんだか渋いチョイスですが、アマナツも同じものを選んでおりまして、気が合うねー、と彼女に微笑みかけるのでした。
そこでまた丘村、なんで若い女がそろってしるこなんだ、といつもの調子でつぶやきます。
……それをきっかけに、始まってしまいました。
アマナツと丘村の口げんかが!
自分たちがしるこを飲むことに問題があるのか、と返すアマナツに、ババ臭いししるこは暖かいからいいんだろう、とまた文句を言う丘村。
あんたの好みってだけでしょ、と言うアマナツに、ケチつけるつもりはないんですぅ、感想がつぶやきで出ただけなんですぅ、となんだか気に障る口調で丘村は返していって……
ヒイラギが丘村に、アマナツと仲良くなりに来たんじゃないのか、とささやくことで丘村はようやく当初の目的を思い出して口を噤むのですが……その様子を、チカゲが怖い目でずっと見ていたことに誰も気が付いていませんでした。
チカゲは自分の飲みかけの冷やししるこに何かの薬らしきものを垂らすと、丘村にそれを差し出します。

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おいしいよ、冷やししるこ、飲んでみて、と!!
思いがけない行動に、さすがの丘村もちょっぴり驚いた様子。
ですが何よりショックを受けていたのはヒイラギだったりします!
チカゲの手から素早く冷やししるこをかすめ取って一気に飲み干すと、確かにうまい!ととりわけ大きな声で同意しました!!
が、直後、ヒイラギの体に異変が起きてしまいます。
体の感覚がなくなり、めまいが起き、立っていられなくなる……
すると今度はチカゲが別の薬を自分の口に含むと、
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口移しでヒイラギに飲ませたではありませんか!!
目の前で起きた、先ほどとはまた別の予想外の出来事に固まるアマナツと丘村。
チカゲは当たり前のように、大丈夫?しばらくしたら元に戻ると思うから、とヒイラギに語り掛けているのですが……
完全にチューしていた二人になんだかどうしていいかわからなくなりまして、丘村とアマナツはいい時間だからお暇するわ、とそそくさと帰って行ってしまうのでした。

二人になった後聞いてみますと、丘村がアマナツとヒイラギに高圧的だったため、おとなしくさせるために薬を持ったが少し量が多かったようだ、とチカゲ。
それを聞いたヒイラギは、丘村はちょっと口が悪いだけで、悪い人間ではない、こういうことはもうやっちゃだめだ、とチカゲを諭すのでした。

チカゲは、自分が毒を盛ったことに気が付いたからヒイラギが代わりにのんだと思っていたようです。
今一つ少年の心のわからないチカゲですが、そこに関してはヒイラギの方も人のことは言えません。
チカゲを家に送っていった別れ際、次いつ会えると聞かれ、どうしよう、今決めるのか?と尋ね返すのですから。
だって夏休みに入ってから来てくれなかった、学校始まるまで会えないかと思った。
そう言って、恥ずかしそうに防止で顔を隠すチカゲ。
そこでようやくヒイラギは、最初にチカゲの機嫌が悪かった理由に気が付くのです。
ヒイラギは、明日はさすがにだから、明後日会おうと約束。
チカゲはそれを聞いて素直にうなずきますと……ん、とキスを催促!
吸い込まれるように口づけをしたヒイラギは、固まったまま家の中に入っていく彼女を見送るのでした。

しばらく余韻で固まった後、明後日会うんだから早く帰ろう、と意を決して立ち去るヒイラギ。
するとそのタイミングで、チカゲが虫取りアミとかごを持って出てきました。
なんでもさっき、今日は取れるカブトムシは最高の薬剤であるという事を思い出したんだそうで、これから取りに行くことにしたんだとか。
……カブトムシ、と聞いて虫好き少年のヒイラギは黙っていられません!
明後日の約束の事はどこへやら、お供します!と良い表情で返すのでした!!



というわけで、夏休み編が収録された今巻。
初めて彼氏彼女ができた中学生が心ときめかないはずもなく、二人はいろいろな経験を積んでいくことになります!
とは言いましてもそこは少年・ヒイラギと、何も知らない魔女のチカゲ。
大人の階段を上るような展開はなく、二人ならではの不思議で魅力的なあれこれが待っているのです!
そして二人は夏休みの最後に、きっと忘れないちょっとすごいコトをしちゃって……!?

そうやって確実に、普通とはアプローチが違うながらも恋人らしい関係になって行く二人。
と同時に、チカゲもアマナツをはじめとしたお友達たちと関係を深めていき、普通の女子の経験値(?)も積んでいきます。
ヒイラギ以外の学校に行きたくなる理由も着々と作っていき、チカゲは一層普通の女の子らしく、一層可愛らしくなっていくのです!
そして今巻の最後には、新たな展開を予感させる出来事が!
二人の恋愛関係は勿論、チカゲの成長も楽しみな本作。
そこにまた波乱の匂いが漂ってきまして……今後がますます楽しみになりますね!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!