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今回紹介いたしますのはこちら。

「もういっぽん!」第16巻 村岡ユウ先生 

秋田書店さんの少年チャンピオン・コミックスより刊行です。


さて、難敵ばかりで苦戦したものの、何とか2回戦を突破した青葉西。
3回戦は昨年2位の東体大福岡……と思いきや、なんと東体大福岡は大阪の新設校、幸徳学園に敗北してしまっていたのでした!!



幸徳学園の試合を見ていた姫コは青ざめていました。
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幸徳学園はほんとにヤバかった。
東体大福岡の「小さな巨人」が技ありを取り返されて、以降はずっと相手ペース、幸徳の先鋒はずっと余裕の表情だった。
試合は副将まで4連続引き分けだったものの、ハイレベルな好勝負ばかりだったうえ、大将戦は東体大福岡の重量級キャプテンを完璧な一本で下してしまった。
自分たちみたいな口だけ県2回戦負け弱小ド田舎ネガティブ硬軟化が相手しちゃいけない愛他だって思わされた……
と、姫コのネガティブ節が全開になってしまうのです。
早苗あたりはそのネガティブに巻き込まれてしまいそうになるのですが、そこは未知の持ち前の明るさで吹っ飛ばしまして、問題は謎の多い幸徳学園。
出来たばかりの学校の為、どんな選手がいるのかという情報すら満足に手に入れられないのです。
そこでまたまた未知が、じゃあ自分が東体大福岡に高徳の情報をもらいに行ってくる!と駆け出そうとするのですが、さすがにそれは酷と言うもの!
一同は何とか未知の暴走を止めるるのでした。

その東体大福岡は、やはりかなり落ち込んでいるようです。
逆に幸徳はゆうゆうと場内を闊歩しています。
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幸徳の選手たちは大型の選手が多く、全員170センチ前後あるようで、その長身も相まってかなりのただものではないオーラを身にまとっています。
しかも優勝候補である東体大福岡を破って浮かれるどころか、勝って当然とでもいうような空気まで醸し出しているのです。
一気に注目のダークホースとなった幸徳。
彼女たちは会場内から出て、人目のないところにやってくると……
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よっしゃあ!と2回戦の勝利に全力で喜びだすのです!
大将の大和が疲労ゼロ零で相手のエースと戦えるよう、引き分けでもいいからほかの4人を確実に消していく作戦がうまく行った、と笑顔で語る一同。
ちなみに今までの、試合中も余裕の表情を崩さず、勝っても当然といった雰囲気を醸し出していたのも作戦だったとのこと。
新興勢力だから舐められないように、ただものではないと相手におそれられるようにふるまおう、と言うわけです。
実際その作戦の上で優勝候補に競り勝った今、「ヤバいやつらが現れた」と会場を沸かせています。
さらにこの後の3回戦でド派手に圧勝することで、これは勢いに乗って王者立学も倒してしまうんじゃないか、と会場を味方につけ、そして優勝まで駆け上がる……!
なかなか途方もない青写真ではありますが、幸徳の顧問である鳳は不可能ではないと信じているようです。
それができるのは金鷲旗初出場で、本当にヤバい幸徳だけ。
運命に導かれるように再び同じ道を走り始めた、鉄の結束力と全国上位の実力を持つ、幸徳だけだ、と!!

追われる立場である立学ですが、特に謎の幸徳にプレッシャーを感じていたりという事はなさそうです。
怪我で無念の欠場となった小田桐でしたが、未知とあってあれこれ話したことで吹っ切れたようで、
私たちは王者立学!連覇連覇!と、なんだか未知の様なテンションでノリノリになっておりました。
まだ試合に出てもいない後輩に、私が出ないおかげでレギュラーに入れたんだからもっと活躍しろよ、と無茶振りをするなど、未知っぽさを加速させておりますと、そこに未知本人が現れました!
ジャングルさーん!とにこにこと呼びかけてくる未知。
ジャングルさんと言うのは「技のジャングル」の異名で(ごく一部で)呼ばれる3年生、真島光のことです。
真島は大阪出身なので、もしかしたら幸徳学園のことを何か知っているかもしれない……と早苗が言っていたため、緊張して危機に来られない早苗に変わってコミュ力お化けの未知がやってきたわけです。
知ってるわけないでしょ、と突っぱねようとする小田桐なのですが……真島、幸徳のことを知っていました。
真島はこういうのです。
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ヤバい子らが戻ってきおったなあ、と……!




と言うわけで、ダークホース・幸徳学園の存在感が際立ってきた今巻。
作戦と演出でヤバいやつら感を作り出してきた幸徳ですが、もちろんそこにはしっかりとした実力も備わっているのです。
しかもそれは、あの立川学園の真島をして「ヤバい子」と言わしめる相手なわけで……!
この後青葉西のライバルたちの奮闘をはさみつつ、さっそく青葉西VS幸徳が開始!!
未知を欠いてベストメンバーとは言えないながら、着実に実力をつけ、ている青葉西は、謎の強豪・幸徳を破ることができるのでしょうか!?
そして幸徳にも様々なドラマが隠されておりまして、彼女たちが「再び同じ道を走り始めた」「ヤバい子らが戻ってきた」と言われるその背景も徐々に明かされていきます!
青葉西と幸徳、それぞれが背負ってきた負けられない物語のぶつかり合い、そして驚きの連続となる試合の数々……
本作の中でも屈指の熱戦となるこの戦い、見逃す手はありませんよ!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!