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今回紹介いたしますのはこちら。

「惰性67パーセント」第8巻 紙魚丸先生 

集英社さんのヤングジャンプコミックス・ウルトラより刊行です。




さて、美大に通う西田とその仲間たちの適当な毎日を描いていく本作。
適当ながらもなんだかんだと楽しい日々を過ごしているためか、なぜか友人関係もじんわり広がっております。
果たして今回はどんなことが起きるのか、特に何事も起きないのでしょうか……!?




ビクッと体を震わせ、目を覚ます西田。
ですがその風景は全く見覚えのないものでした。
誰かの部屋、の様ですが……
きょとんとしておりますと、誰かが西田に声をかけてきます。
あ、起きましたぁ?
めちゃくちゃ酔っぱらってましたけど大丈夫ですかぁ?
そう声をかけてきたのは、細い目が印象的なショートカットの女性です。
彼女の顔を見て、西田はあっと声を上げてしまいました。
西田はアニメ科の飲み会に参加していたのですが、彼女はその飲み会で知り合った女性です。
その飲み会の時に彼女はやたらと西田の作品をほめてくれたのです。
彼女……立川さんとはそんな流れでバーで飲むことになったのですが、その後の記憶が西田にはあっりません。
何とか記憶を手繰り寄せようとしますと、立川さんは西田の隣に腰を掛け、説明してくれます。
先輩ベロベロに酔っちゃって、道端で寝ようとするからタクシーで内まで連れてきちゃいました。
急に隣に腰かけてきた彼女に何となく気圧されてしまったのか、西田は慌てて荷物をつかみ、これはこれはご迷惑をおかけしました、と家に帰ろうとします。
ところが立川さん、もう終電ないですし、寝袋もあるんで止まってっていいですよ、先輩の話ももっと聞きたいですし、と微笑んでくるのでした!

西田はそのまま踏みとどまり、立川さんにあれこれとアニメ科の授業で使うあれこれに関しての話なんかをし始めます。
立川さんは、ソフトは何を使ってるんですかぁ?などと適度に質問を織り交ぜ、しっかりと西田の話を聞いてくれました……が!
西田はどうしても、別の事が気にかかってしまうのです。
それは……立川さんの距離が、妙に近いこと!
触れあいそうな距離、と言うよりは、もう肩と肩が完全に触れ合ってしまうような超近距離!
西田はこう考えます。
さてはこいつ、俺の事好きだな!!
飲み屋でも妙にボディタッチが多かった気がするんだよな!
……いやいや落ち着け、多分この子はみんなにそうなんだ、俺にだけ特別と早合点はいけない……!!
調子に乗りそうになったところをぐっと抑え、自分を律しようとする西田。
ところがそんな西田に、立川さんは予想だにしない言葉をかけてくるではありませんか。
西田さんて、ドーテーでしょ。
……西田はそれを聞いた瞬間、はぁ!?と大きな声を出してしまうものの、すぐに取り繕って「何言ってんの?」とでも言いたげな表情を浮かべ、いや?と返しました。
が、立川さんはお見通し。
出た出た、ドーテーの人ってそう言いますよねぇ。
そう西田の虚勢を完全に看破したのですが、その後さらにとんでもない言葉を続けるのです。
良いですよねぇドーテー、可愛くて。
……西田は再び思いました。
あれ、この子俺の事好きなんじゃね?と。
そんな西田をあおるように、立川さんは続けます。
ねぇ西田さん、楽しいことしません?
んっ!?と声を漏らす西田、もうこれはなんと言いますか、西田の興奮は最高潮に差し掛かっていきます!
た、た、た、楽しいことってスマブラとか……?と敢えて絶対に違うことを言ってけん制する西田!
ですが立川さんはそんな西田の手を取り、
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自分の服の内側に導きながら言うのです!
気持ちいいことです、と!!
…………西田は困惑し、考えます。
ヤれてしまうのか。
いや、でもよく知りもしないこと、やれそうだからやっちゃえってどうなんだ。
やってしまったら、吉澤や北原(あと五木)の方のルートは消えてしまうかもしれない。
いやいや、今の今までだらだら一人に狙いを定めず、あいまいに先延ばしにしていた自分が何を言っているんだ。
据え膳食わぬは男の恥!!!
西田は自分のジュニアと話し合い、行くところまで行ってしまおうと決断します!
財布からアレを取り出そうとする西田!
ですがそこで立川さん、それならありますよと
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ボックスで持ってくるじゃありませんか。
しかも、これ激安だけど使い心地は問題ないですよ、としれっと解説までしてくれまして……
固まってしまう西田ですが……硬直が解けた後、思わず、つかぬ事をお聞きしますが、その、よくされるんですか?と敬語で問いかけてしまいました。
すると立川さんはまたもしれっととんでもない返事をしてくれました。
そっちですかぁ、そっちですねぇ。
いやーでも、普通数えないじゃないですか。
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ほら、食べたソーセージの本数とか。
でもそうだな、アニ科の2年はだいたい……
西田はそれを聞きますと、あ!!と声を上げると、立川さんにここまでの連れてきてもらったタクシー代を渡しまして、野暮用を思い出したので失礼します!と逃げ出してしまうのでした。

立川さんの貞操観念にドン引きした……わけではありません。
西田を逃げ出させた理由は、立川さんが別に特別西田の事が好きではない、と言う点でした。
ちょっとやれそうだからやっちゃえと不純な動機で挑んだくせに、いざ自分の事が好きだというわけじゃないと知ってショックを受ける……
そんな自分勝手なクソ野郎ですみません!と、誰にかもわからず心の中で謝りながら、西田は家まで夜の街をひた走るのでした……

その少し後の日のことです。
西田はいつものように吉澤の家に遊びに来たのですが、そこに
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いました。
吉澤と学食で、都市伝説の話で盛り上がって知り合ったという立川さん。
西田さんじゃないですかぁ、いやぁ、奇遇ですねぇ。
そう言ってほほ笑む立川さん……
本当にこれは「奇遇」なのでしょうか。
その真実は、彼女自身のみぞ知るわけです!!



というわけで、本作で稀に見る性格がえろえろな女性が登場してしまう今巻!
彼女のあまりの豪放磊落(?)ぶりに、西田は戸惑うばかりでした。
で、吉澤のお家で早くも再エンカウントしてしまったわけですが、このお話、この後も続きます!
吉澤宅で立川さんと遭遇してしまった西田、果たしてどうなってしまうのか!?
かわいいと西田をターゲッティングした立川さん、やっぱり奇遇と言うのは嘘で、西田に迫る為に吉澤に近づいたのか……!?
衝撃の立川さんエンカウント後編、こちらも見逃す手はございません!!

そんな立川さんも単なるゲストに終わらず、今後もちょくちょく登場する準レギュラーになりそうですが、他の面々もいつも通り活躍いたします。
吉澤宅で北原、上沼、五木のメンツでパジャマパーティーをしてみたり、酔っぱらった勢いで吉澤のお胸の重さをはかってみようという話になったり、吉澤と西田がトースターで焼き肉をしようとしてみたり、いつものようにだいたい西田と吉澤がくだらない何らかをやらかしてくれます!
そんなこんなで今巻も、北原や伊東たちもそんな何らかに巻き込まれる、いつも通りの何も考えず楽しめるお話が収録されているのです!
勿論紙魚丸先生の持ち味を生かした(?)エロス要素もちょっぴり味付け程度にご用意されておりますよ!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!