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今回紹介いたしますのはこちら。

「バキ道」第11巻 板垣恵介先生 

秋田書店さんの少年チャンピオン・コミックスより刊行です。


さて、大相撲VS地下闘技者の団体戦もいよいよ大詰めとなりました。
地下闘技者が大きく勝ち越している中で、5戦目に激突したのはバキと小結の炎。
バキとタメを張るレベルのスピードを持つ炎とバキの戦いは、二転三転し……!?




団体戦は最後の試合を迎えました。
大相撲の大将は勿論、横綱・零鵬。
そして地下闘技者側の大将は、いまだその実力に未知な部分の多い2代目野見宿禰です。
戦いの前にお互い四股を踏んで体を温めるのですが、零鵬の現代の大相撲らしい四股に対し、宿禰の大地の邪鬼を鎮める「醜(しこ)」は壮絶なインパクトを与え、観客を驚かせました。
そんな宿禰に、零鵬の方から語り掛けます。
近代相撲と古代相撲、進化したのか退化したのか。
土俵から出たら即決着、足の裏以外を設置したら即決着。
シンプルを極める大相撲に対し、完全KOをもって決着と伝え聞く古代相撲……
おあつらえ向きじゃないか、ここのルールは丸腰である限り反則はない、とまさに古代相撲ルール!
宿禰くん、何でもやってこい!
ここにきてなお「受けて立つ」横綱の態度を崩さない零鵬。
格下扱いされた宿禰は何の感情の動きも見せず、もとよりそれが流儀なんで、と静かに答えるのでした。

試合開始前に二人は並び立ちます。
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零鵬は大相撲の中でもかなりの体格を誇る力士で、身長は195センチ、体重は161キロと角界でもトップクラスのフィジカルを持っています。
ですがそんな零鵬でも、宿禰と並び立てばまるで子供のようではありませんか。
宿禰は身長210センチを超え、体重は250キロ以上!
宿禰の方が二回りは大きいのです!
その大きさに観客がどよめく中、宿禰は零鵬につぶやきます。
2度目になる、と。
この「バキ道」の初期に、宿禰はすでに横綱、零鵬と取り組みをしているのです。
とはいってもそれはあくまで想像上の取り組み、「エア」取り組みなのですが。
それを聞いた零鵬は噴き出して笑い、その後……笑っていないまなざしで睨みつけながら、どうだった、想像上の零鵬は、と尋ねました。
そこで宿禰は、その時つぶやいたのと同じ感想を返すのです。
思った通りだった。
あなたは四股がまるで足りていない。
零鵬はさらに大笑いしてそれを聞き流すのですが……果たしてその胸中はいかなるものだったのでしょうか。
試合開始の前に一度試合場の端まで下がる際、零鵬は宿禰に言うのです。
帰ったらさっそくやっとくよ、エアの四股、と!

地下闘技者側についている元金竜山は、宿禰にアドバイスをします。
長引かせる、1分以上凌ぎ、3分すぎれば向こうは勝手に自滅する、と。
ですが宿禰はそのアドバイスを聞くつもりはないようです。
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ご心配なく、1分以内に終わらせます。
そう言って、試合開始を待つのでした!

試合開始の太鼓が打ち鳴らされると、両者はゆっくりと歩いて間合いを詰めていきます。
そして「ちょうどいい間合い」になると……

二人とも蹲踞し、立ち合いの構えを取りました!
何でもありの古代相撲、そのルールでもやはり二人は力士。
戦いの始まりは立ち合い、と言うわけです!
大相撲ではほとんど見ることのない、お互いしっかりと両手を地面についた状態で呼吸を合わせる二人。
そして、その時はやってきました。
二人の呼吸はまさにぴったりだったようです。
二人は全く同時に足を踏み出しました!!
ですが立ち合いに選んだ技は違います!
宿禰は真っ向からのぶちかまし、対して零鵬は右の張り手、
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からの左のエルボーバットかのようなカチ上げ!!
どちらも一撃必殺と言ってもいい威力を秘めた、打撃格闘技の様な技で相手の出鼻をくじき、もろ差しになればもう零鵬の形です!!
大横綱にもろ差しになられてしまえば、もう太刀打ちできる力士はいないでしょう。
……ですがそれは、あくまで大相撲での話です。
お互い相撲取りである以上、もろ差しになったほうが絶対的に有利な体制であることは間違いありません。
ですが相手はそんなセオリーなど全く通じない、あの野見宿禰なのです!
もろ差しになられてなお涼しげな表情を浮かべる宿禰。
鼓膜がイったな、とつぶやくと、鼻をつまんで空気を抜き、耳に溜まった血を外へ放出します!
そして……何かお返ししないと、とつぶやくと、ゆったりと手を伸ばし……
あの、
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廻しをつかむように背骨をつかむ体勢になったのです!!
おっしょい!と気合の声とともに、零鵬をぶん投げる宿禰!!
零鵬の背中からは、バリ、と言う背骨が砕ける音が響き……!!!




というわけで、宿禰VS零鵬の対決が幕を開ける今巻。
今までの試合では、大相撲側は意地を見せてはきたものの、意地を見せただけで終わってしまったといっても過言ではない結果となっていました。
そんな大相撲の最後のよりどころは、横綱が負けていなければ大相撲は負けていない、と言う一点です。
ですがそんな大相撲の対戦相手は、この「バキ道」の始まりであり、おそらく最後の敵ともなるであろう宿禰。
勝ち目は限りなく薄い、と言わざるを得ないところですが……
横綱は綱の重みを見せつけることができるのか?
それとも宿禰の力に何の抵抗もできず終わってしまうのか?
団体最終戦、決着は間近です!!

そして物語は新展開へ。
いよいよ宿禰と地下闘技者の戦いが始まる……と思いきや、宿禰の口から出たのはまさかのあの生物の名前でした!!
バキシリーズを冠するからには避けて通れないあの生物と宿禰が激突……となると、いったいどんな戦いが繰り広げられるのか、興味は尽きません!
大相撲VS地下闘技者の団体戦を終えた本作、これからが本番です!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!