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今回紹介いたしますのはこちら。

「もういっぽん!」第15巻 村岡ユウ先生 

秋田書店さんの少年チャンピオン・コミックスより刊行です。


さて、1年生を加え、再スタートを切った青葉西柔道部。
先輩になり、さらに勢いづく未知だったのですが、練習中に右手を骨折してしまい……




未知を欠いた5人で挑むことになった金鷲旗。
勿論大会に出たい気持ちはとてつもなく大きい未知ではありますが、いつまでもくよくよしているのは彼女らしくありません!
未知にけがをさせてしまった姫コとともにこの事故を乗り越えることを誓い合い、立ち直ったのでした!

そんな青葉西が1回戦で当たるのは、地元福岡の修鳴女学院。
インターハイ福岡予選3位というかなりの実力を持つ学校、なのですが……腕前の強さだけでなく、そのキャラクター面でも癖が強いようで。
先鋒で出てくる嬉野仁子などはその最たる存在で、なんと「ニコちゃんねる」という名前で動画配信をしているのだそうです!
もちろん柔道の方もしっかり強く、52キロ級で福岡2位。
目立ちたがりの彼女にとって、5人抜きなどで注目を集めやすいこの金鷲旗は、最も力が発揮できる大会ということもあり、輪をかけて油断ならない相手なわけです!
対する青葉西の先鋒は、こちらも5人抜き……どころか、先鋒で100人抜きして見せると豪語する神童、南雲!
どちらも勢いに乗ったらどこまでも乗っていきそうな、大会の口火を切るのにふさわしい選手だといえるでしょう!!
しばらく戻ってくるなよ、と未知に試合場へ送り出される南雲。
ですが南雲は、こう返して試合へ向かうのです。
何人いようが、すぐ戻る、と!

そして試合は始まりました。
試合が始まった後のニコは、「ニコちゃんねる」でおどけていた彼女とは別人のような迫力を見せてきます!
試合開始と同時に突っ込んでいくような戦法も見せる南雲ですが、その迫力に気おされたかのようにじりじりと下がり始めました。
ですがそれは迫力に負けそうだから下がっているわけではないのです。
ニコの得意とする戦法は、南雲と同じ一気に距離を縮めて勝負をかける速攻型。
そしてそのスピードは、南雲を上回っている……!!
慎重になる南雲ですが、ニコもまた同じことを考えていたのでしょう。
じりじりと間合いを詰めていくかと思いきや、逆に前に出始めた南雲の様子を窺うように後ろに下がります。
いつも通り先に飛び込むか、いや、いつもどおりが通用するほど全国大会は甘くない。
引いて、焦らして、焦らして……
先に動いたのは、ニコでした!!
まず1人目!
気合とともに高速で突っ込んでくるニコ!
ですがそれは、南雲が土壇場で考え付いた想定通りでした!
敢えて先に最速で飛び込ませてから、最速で飛び込み返せば、倍速!!
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最速の倍速で襟を取りに行く南雲!!
その手が道着に届くかと思われたその瞬間でした。
ニコがにやりと笑い、南雲の伸ばしてきた腕をつかんで一本背負いに捕らえたのです!!
大会の前に、ニコは言っていました。
不用意に突っ込むのは相手の思う壺だと先生に言われた。
でも、その壺事ぶん投げられるくらい強くなったら、一番かっこいいだろうな。
ニコはまさにその壺ごと南雲を投げ飛ばしたのです!!
……が、忘れてはいけません。
南雲は「神童」、運動神経とセンスの塊!
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素早く下半身を素早く回転させ、空中で身をひるがえして足から着地したのです!!
ですがニコもさるもの、掴んだ腕を離さず、そのまま強引に南雲の体をひねり、裏返しました!!
審判の判定は技あり。
一気に盛り上がる修鳴チーム!!
ニコは南雲の想像を超えるスピードに感嘆し、一旦ペースを変えようと転がって間合いを取って立ち上がろうとしました。
ですがニコが気が付くと、
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目の前に南雲が迫ってきているではありませんか!!
ニコは立ち上がる途中だったため、今度は南雲の前に出てくる勢いを使って背負うことができません。
自分の襟をつかもうと伸ばしてきている南雲の左手だけでも防ごう、ととにかく手を伸ばすのですが……
南雲はさっと手を引っ込め、逆の手でニコの左の襟を取りました!!
予想とは逆の組み手になったことで反応が遅れてしまうニコ!
それでも南雲の素早い背負いを耐えようと歯を食いしばります!!
ところがそこに待っていたのは
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さらに予想の外を付く大内刈りだったのです!!
見事一本を取って見せた南雲。
ですが振動がこの一本で満足するはずがありません。
彼女が目指すのは寺宝も中堅もその先も、ずっと抜き続ける100人抜き!!
南雲の伝説はまだまだこれから……なのでしょうか!?




というわけで、南雲の快勝で幕を開けた金鷲旗。
ですがだからと言って勿論このまますんなり勝負が決まるはずがありません。
金鷲旗には今まで青葉西に苦杯をなめさせてきた数々のライバルが出ていますし、それ以外の優勝候補と呼ばれる学校や、未知の強豪も出場しているわけです。
いかに南雲が成長していて、どんなに絶好調だろうと、本当に100人抜きはさすがにできない……はず。
そもそもこの一回戦の相手、修鳴も福岡三位の実力を持つ学校なのですから、次鋒以降との戦いだって油断できないのです!

そんな南雲の大爆発が収録された今巻ですが、他にも見どころはたっぷり用意されております!
福岡のライバルにして友達、博多南の面々との再会や、宿命のライバル(?)立川学園に起きていた予想外の事態、思いがけない強敵との戦いなどなど、今回も盛りだくさん!
出し惜しみなしのスピーディーな展開も相変わらずで、ぐんぐん読者を引き込んでくれますよ!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!