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今回紹介いたしますのはこちら。

「スーサイドガール」第4巻 中山敦支先生 

集英社さんのヤングジャンプコミックス・ウルトラより刊行です。


さて、新たなスーサイドガール、夕空と出会った星たち。
ですが夕空を地獄の底に引き摺り込んだフォビアが現れ、星たちに牙をむき……!




3人のスーサイドガールが力を合わせ、フォビアを撃退することに成功した星たち。
ですがあまりに頑張りすぎたせいでしょうか、星は勝利と同時に倒れこんでしまったのでした。

まぶしい陽射しがあたりを照らすころ、星は目を覚ましました。
そこはいつもの見慣れた自分の部屋……だったのですが、見慣れなさすぎるモノがありました。
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全裸で添い寝する満天と夕空です!
二人はマルで当たり前だとでもいうかのようにそのことには一切触れず、目が覚めた、気分はどうかと星に語り掛けてきまして……
よくよく見れば星自身もすっぽんぽん。
何これ、なんで2人とも裸!?と戸惑いまくる星ですが、それを見ると今度は満天たち、ほろりと涙をこぼし、説明を始めるのでした。

星が倒れたのは、やはり過労が原因だったようです。
彼女の今の生きる喜びは「人を助ける」こと。
そのため星は、常にフルスロットルで頑張り続けていました。
ですがいくらスーサイドガールとはいえ、普段は普通の少女。
ここにきて体が限界を迎えてしまった、というわけです。
流汐も、少し星にはお店も休んでもらい、しっかり休養を取ってほしいと言っていたとか。
自分の行き過ぎた頑張りで、迷惑をかけてしまったことを謝る星。
ですがそれにしても、なぜみんな裸なのでしょうか!?
再三にわたるツッコミの末、ようやくそのあたりについても夕空が口を開いてくれました。
星が倒れた後、身の回りの世話をしようと星のマンションにやってきた夕空。
すると、ベランダから不法侵入しようとしている満天とばったり出会ってしまったのです!
夕空も合鍵を持っているとは思えませんから……二人とも考えることは一緒だったわけで。
そのまま無事(?)二人は星の部屋の中に入り込んだものの、お互いが星に首ったけで、自分が世話をするんだと譲らない二人、にらみ合いが続いてしまいました。
ですがそんな時、二人の目にある光景が飛び込んできます。
がらんとしたこの部屋の中で、たった一人ぽつんと眠っている星の姿……
それを見た二人は、人肌で温めるのが一番いい!と意気投合!
ひとまずは和解し、そして今の状態になったのでした!

病人が目を覚まし、ある程度回復したら次はお食事でしょう。
星の前にまず出てきたのは、満天の作ったスタンダードなおかゆでした。
一口食べてみれば、その味わいは絶品!
高級料理のような奥深い味がする、これを満天ちゃんが作ってくれたの!?ともりもり口に運んでいく星、なのですが……
作ったといっても、満天は温めただけ。
実はこのおかゆ、高級ホテルからお取り寄せした、一食1万円の超高級品でして……それは高級料理の様な奥深い味がするというものです。
すると今度は、夕空がおかゆを持ってきました。
おかゆというのはそんな札束で頬を叩くようなあさましいものではない、と言いながら彼女が出してきたのは、正真正銘手作りの薬膳おかゆ。
箸休めのお漬物なんかもついて、見るからにおいしそうです!
さっそくいただこうとする星なのですが、一足先に満天がスプーンで一口掬い取り、星になついている子供のフォビア、メランに与えますと……
メランはたちどころに深い眠りについてしまいました!!
薬膳は薬膳でも、一発で眠りに誘う強烈なお薬が入っていたようです……!
怪しい薬盛ってんじゃねーぞ、と夕空の胸倉……ではなく、お胸をむんずとつかみ上げる満天!
ですが夕空も悪びれる様子などなく、赤湯を食べさせるのは自分の方だ、と満天とおかゆの取り合いとなってしまうのでした。

そんな様子を見て、笑っていた星。
星はそこで、自分が「楽しい」ことに気が付きます。
大好きだった太陽がいなくなってしまってから、初めて心の底から楽しんでいることに。
そして同時に、その心の中に
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ジワリと、黒い何かが蠢いていることにも気が付くのです。
最初は、気のせいかとも思いました。
体調も良くなったことですし、外の空気を吸いに行くことにしますと、2人もついてきます。
様子が何かおかしいと夕空は、天使様、本当に大丈夫ですかと心配の声をかけました。
星は、大丈夫だよ、それよりもう友達なんだから「天使様」じゃなくて「星」でいいよ、と微笑みで返すと……
夕空はいろいろ考えを巡らせた末、き、星、さま、とようやく星を名前で呼んでくれたのでした。
今までまともに友達ができたことのなかった3人。
そんな3人ですが、満天は胸を張り、トモダチなんてものは量より質だ、大親友が一人いれば十分だ、と断言するのです。
もちろんそれは満天が、星を大親友だと断言しているわけでもあるのですが……
その瞬間、星は今度は先ほどよりも強い、黒い蠢きを感じてしまうのです!!
そのことを、また心配してくれた二人に素直に明かす星。
2人がいてくれてうれしいのに、嬉しいと思うとなんでか胸が苦しくなる、せっかく心配してきてくれたのにごめんね。
そう涙を浮かべる星に……二人は駆け寄り、手を取りました!!
もう喧嘩なんかしない、トモダチだから!!
星を苦しませているのは自分達だと思ったのでしょう、二人は息もぴったりで星にそう誓います。
自分の手を取る二人の手の、心の温かさ。
星は幸せな気分に浸るのです。
が。
その直後に、今までで最大の黒い気持ちが星の胸を引き裂かんばかりに暴れまわるではありませんか!!
そして、
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その黒い何かは姿を現すのです!
フォビア!と臨戦態勢を取る二人ですが……これは、そう言い切れるものではありません。
星は気が付いていたのです。
この胸のジグジグの正体に。
今まで気づかないふりをしていたこれは……太陽を失ったにもかかわらず、自分が幸せを感じてしまうときに襲い掛かって来る、「罪悪感」。
太陽を救えなかった自分は、幸せになってはいけない……
そう思いを吐き出す星ですが、直後にそのフォビアは満天たちによって消されてしまいました!
そんなことない、キミは何も悪くない。
キミはもう、十分苦しんできたじゃないか。
罪悪感を感じるってことは、それだけ太陽くんを大切に思ってたってこと。
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キミは、幸せになっていいんだよ。

翌日から、星は完全復活!
いつものように元気よく、シーサイドカフェで働き始めます。
……ですが、その胸の中のジグジグは、今でも残っていました。
フォビアを倒しそこなった……というのは少し違うようです。
星はその気持ちにそっと手を添えながら、誓うのです。
この気持ちは、簡単には消えない。
これは、太陽君を愛した証だから。
あたしはこれからもこの気持ちを抱いて生きていくよ。
大好きだよ、太陽君。



というわけで、新たなスーサイドガールが加わった今巻。
夕空と満天も完全にとは言えないまでも、「トモダチ」になってくれたようで、星の幸せも、スーサイドガールたちの戦力もパワーアップしたわけです!
ゲームなどでいえばバッファーと呼ばれる、仲間を強化する能力を持った夕空の加入はかなりのプラスになるはず。
星の最大の目的である、太陽を死にいざなったフォビアの対峙に一歩近づいたと言えるでしょう!
……しかし、フォビアの方も歩みを止めてはいません。
フォビア達を操っている謎の集団もさらに動きを活発にし、何やらよからぬ企みを進めている様子。
その毒牙は、人間社会に深く食い込みつつあるようで……!!
フォビアを追い詰めていると言うことは、フォビアの方もスーサイドガールたちに近づいていると言う事。
一層激化すること間違いなしのこの戦い、果たしてどのような戦局となっていくのか!?
その中で、それぞれ心に闇を抱えるスーサイドガールたちはどのように生きていくのか……?
これから先もますます目が離せませんね!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!