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今回紹介いたしますのはこちら。

「ジョジョリオン」第27巻 荒木飛呂彦先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。




さて、透龍の最強のスタンドに太刀打ちできないかと思われていた定助たち。
ですがそこでとうとう定助は、理の向こうから攻撃するシャボン玉、「ゴー・ビヨンド」を発現!!
今まで触れることすら満足にできなかった透龍に、決定的なダメージを与えたのですが……!?




1941年。
杜王町に、一人の老婦人が来日しました。
電車から降り、雇っているドライバーに荷物を車まで積んでもらおうとしたものの、どうやらドライバーは融通の利かない人物で、運転以外の契約外の仕事は一切しないスタンスのようで。
大荷物をどうしようかと考えておりますと、そこに一人の男がやってきて、私がお運びいたしましょう、と荷物に手を伸ばしました。
……するとドライバーは、余計なことかもしれないが、あくまで個人的な経験から言うと、今の男は「置き引き」だと思う、とアドバイスをし始めました。
よくよく見れば男は、全ての荷物を抱え、車とは逆の方向へ駆け出しています!
泥棒なの?あのスーツケースにはすごく大切な資料が入っているわ、なんとかしてちょうだい!!
悲痛な叫び声をあげる老婦人。
……すると、置き引きの男にぶつかられていた一人の青年が、穿いていた下駄を飛ばして置き引きを転倒させてくれました!!
青年が置き引きの方に近づいていくと、彼は荷物を諦め、まっしぐらに逃走していくのでした。

青年は荷物を返してくれ、そのまま立ち去ろうとします。
老婦人はお礼を言うと……その青年がなかなかいい体格をしているのに気が付き、この荷物を運びながら、万智をガイドするアルバイト(時給2万円!)をしないか、と誘いました。
そして老婦人は何の変哲もなさそうな果樹畑の写真を見せながら、ここがこれから向かうところだと誘うのですが……
青年は、これからガールフレンドとデートするから無理だ、と断り……そして、その写真の場所は「ラヂロ・ガガ事件」の果樹園だ、と付け加えたのです。
老婦人が「ラヂオ・ガガ事件」を探る警察関係の人なのかと勘繰る青年ですが、老婦人はあくまで個人で探しているとのこと。
これ以上引き留めても無駄と考えたのでしょう、老婦人はお別れの言葉を告げるのです。
するとそのタイミングで、「文くん」と青年を呼ぶ少女が現れました。
件のガールフレンドのようなのですが、そこで青年、文はある事に気が付きました。
……財布がないのです。
あの置き引きにぶつかられたとき、スられてしまったようです!
置き引きが割とあっさり諦めたのも、そんな副収入があったからなのかもしれません……
全くの無一文になってしまった文、このままではデートに何て到底いけないわけで。
ガールフレンドとお別れし、おずおずと老婦人に今のアルバイトの話は生きているか、と尋ねるのでした。
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老婦人の名は「ルーシー・スティール」。
科学の発展のための団体「スピードワゴン財団」から、植物学や地形学の見地から「その土地」の調査に来たと言います。
文がなぜ彼女が警察か何かで調査に来たと思ったのかと言いますと、その「ラヂオ・ガガ事件」と言うのは、何度も人死にが出ている恐ろしい事件だからだ、と言います。
あるカップルが例の場所でいちゃついていたら、突然彼女の方が「自分呼んでいる声がする」と言いだし、ふらふら歩きだし、ガードレールのところでいきなり服を脱ぎだした。
直後、通りがかった車のライトが彼女を照らすと、何の前触れもなく彼女の姿が消えてしまった。
……そこに、その女性の足の指の部分だけを残して……

実際の所ルーシーは「ラヂオ・ガガ事件」とは無関係に、自分の探しているものがそこにあると直感し、アメリカから「果樹園」の方を調べに来たそうです。
夕方までにすべてを終わらせたいと、ルーシーは文と運転手とともにその場所に向かいました。
辿り着いてみるとそこは、確かに何の変哲もなさそうな、果樹園を望む道です。
「東方フルーツパーラー」の持ち物だと言うその果樹園、ナシ、桃、サクランボ……そんな果樹が植えてある様子。ルーシーはとりあえず、屈みこんで望遠鏡を構え、「何か」を探し始めました。
文も車からカメラなどの機材を下ろし始めるのですが、そこで何かに食いちぎられたかのような、小鳥の「頭」と「片足」を見つけるのです!!
なんだこれは!!と慌てて飛びのく文。
するとそこに、運転手がやってきます。
呼んだ?わたしの事?
ほら、呼んでるよ、わたしの事、呼んでるだろ?
耳を澄ませて、フラフラと道を歩く運転手。
運転手はガードレールの方へ近づいて行き、何やらごにょごにょと独り言をつぶやき続けます。
文は恐怖を感じ、ルーシーにこっちに来てくれ、様子がおかしいと声をかけるのですが……
運転手がそこで、服を脱ぎ始めるではありませんか!!!
しかもなぜか、運転手は自分が脱いでしまっていることすら気が付いていないようなのです!
ルーシーが声を張り上げると、運転手はハッとし、わからない、全く見当もつかないけど、服を脱いじゃってます、素っ裸だ!と頭を抱えます。
するとそこに……車が通りがかりました。
お昼なのでライトこそつけていませんが、これはまるで「ラヂオ・ガガ事件」そのままの光景ではありませんか。
そして、まさかと言うべきか、やはりと言うべきか……
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運転手はほんの一瞬、文やルーシーが車に気を取られたほんの一瞬の間に、姿を消してしまったのです!!
そこに、
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左の手首から先だけを残して……!!

ルーシーはかつて、人間の潜在能力を引き出す「悪魔の手のひら」という土地に出逢ったことがあります。
この「ラヂオ・ガガ事件」の場所も似たような何かを感じ、探っていたところ、「ロカカカ」と言う植物が実っていそうだと言うことにたどり着いたのです。
それを探しに来たわけですが……そんな時、ルーシーの耳にも聞こえてしまうのです。
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自分を呼ぶ、何かの声が。
その声は、ガードレールの方から聞こえてきます。
抗うことの出来ない力のような物を感じさせるその声に誘われるまま、ルーシーがガードレールのもとへ近づいていくと……その直後……!!!




というわけで、10年以上続いたジョジョシリーズ最長作が完結となる今巻。
今巻はまず、前巻でクライマックスを迎えていた透龍との決着が描かれることになります。
前巻のラストに出てきたあの人物は、なぜ今になって登場したのか。
その人物の登場が、勝利を目前にした定助たちにどんな影響をもたらすのか……?
今まで以上に難敵であった本作の最後の敵、「ワンダー・オブ・U」。
その決着まで、今までなかった思いもよらないものとなるのです!!

その決着の後に語られることになるこの「ラヂオ・ガガ事件」。
現れたのはジョジョシリーズの読者ならばご存知であろうルーシー・スティールでした。
大きく時をさかのぼって描かれるこの「ラヂオ・ガガ事件」ですが、この時代からロカカカがあったと言うことは、つまり「岩人間」「岩生物」がいたと言う事。
ロカカカに近づくものを排除してきた岩人間たちが、ルーシーを許すでしょうか?
そしてそんなルーシーとその場所にやってきた文とは……?
この「ラヂオ・ガガ事件」は……この物語、「ジョジョリオン」の始まりの物語なのです!

本作は完結となるわけですが、物語を形作ってきた数々の謎は語られないままのものも多く存在します。
ですが「東方定助」の物語はしっかりと完結し、そして新たな一歩を踏み出していくのです。
今までにないジョジョだったジョジョリオン。
その結末を、皆様の目でご確認ください!!




今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!