mg0
今回紹介いたしますのはこちら。

「マザーグール」第7巻 菅原キク先生 

徳間書店さんのリュウコミックスより刊行です。




さて、かつて孤島にたどり着いた日本兵の手記を見つけた楓子たち。
その手記には驚くべき事実が記されていたのでした!!



日本兵がたどり着いた島にいたのは、老婆と何人かの美しい少女達、そして……年を取らない謎の少年でした。
日本兵は異様さを感じながらも、少女達に言葉を教えたりしながら、とりあえずは穏やかな日常を過ごしていったのです。

一向に姿の変わらない少年とは違い、少女達は成長していき、大人の女性へと成長しつつありました。
「トウトイ」と言う言葉に奇妙に固執するところのある少女達。
彼女達は体調の悪い老婆の回復を願うための祈りの対象を求めているのかもしれない、と考え、日本絵日はアレコレと教えて行きました。
そして、尊いも美しいも、本当は形ではなく、優しい心や平和な日常にこそいうものなんだ、と教えるのです。
その言葉を聞いた少女達は……異常なまでに、起案場を感じさせない表情になっていたのですが、日本兵がそれに気が付くことはなかったのです。

そんなある日、日本兵が目を覚ますと、周りには誰もいなくなっていました。
慌ててあたりを探すと……
一同は、老婆の周りに集まっています。
どうやら老婆はとうとう体力の限界を迎え、天に召されてしまったようです。
mg1
少年はそんな老婆を前に涙を流し、少女達は老婆をぐるりと囲むように並んで立っています。
……老婆の葬儀をしようとしているのでしょうか。
物陰から様子をうかがいながら、日本兵は言いようのない寂しさを感じていました。
老婆が死んでしまったこともそうなのですが……何よりも、10年も一緒に暮らしてたにもかかわらず、葬儀にも参加させてもらえなかったことに、です。
そんな気持ちが働き、物陰から出ることもできず、ただただ様子を見ていた日本兵。
ところがその直後、少年たちはとんでもない行動をとり始めたのです!
おもむろに老婆の体に手を伸ばす少年。
少年は老婆の肉を無造作につかむと、
mg2
力任せに引きちぎってしまうのです!!
千切りとった肉は少女の一人が持っていた器に投げ入れられ、その肉はまた別の少女が手にしていた大型の刃物でミンチにされていきます。
しばらくすると今度は、少年が自分自身の腿の肉をそぎ落とし、その認知にされた肉の中に放り込みます!
その後、少年はその肉を何やらこね回し……ずっと手を握ったまま立っていたその他の少女達の拳の隙間から何かを吸いだします。
そして今度はそのこね回した肉の中に吹き込んだのです。
……すると、なんということでしょうか。
その手のひらの中から、微かな鼓動が響き始めたではありませんか!
少年がゆっくりと手のひらを開くと、そこには
mg3
脈動する「何か」が息づいていて……!!

日本兵は恐怖のあまりそこから逃げ出してしまいます。
あれがここでの「死者の弔い方」なのか。
あまりに常識と異なるそれに、男は恐怖に震え続けることになるのですが、さらに恐ろしいのは、その後少女達は何ごろもなかったかのように、今までとまるで変わらない日常に戻った事……
恐怖に震え、うずくまる日本兵に対しても、今まで通り接してくる少女達だったのですが、日本兵はその中の一人……おさげにしている少女がいないことに気が付きます。
どうしたのか尋ねると、少女の一人はこう答えたのです。
オカアサンに、なったよ。

……言いしれない恐怖を感じた日本兵は、自分の部屋に閉じこもり、毛布をかぶって震え続けました。
10年も暮らしていたこの島。
自分ではわかっていたような気になっていたこの島の風習のことを、実際は何もわかっていなかったと思い知らされ、恐怖ばかりが募り続けて……
そんな時、日本兵の部屋に少女達がやってきます。
葬儀を覗いていたことがばれたのか、やはりあれは部外者が知ってはいけない禁忌だったのか。
一層の恐怖に襲われる日本兵……ですが、少女達はそこでまた驚くべき行動に出るのです!
自らスカートをたくし上げ……
mg4
コドモ。
そう求めてくる、という……!!



というわけで、驚く他ない恐ろしい儀式が描かれた今巻。
この後も日本兵の手記は続き、さらに驚くべき、さらに恐ろしい真相が描かれていきます。
その恐ろしい真相は、読者だけでなく、孤島に迷い込んだ生徒にも大きな衝撃を与えることとなります。
それは、この島で戦ってきた怪物に対しての気持ちや、身を守るために戦っていたスタンスまで揺るがすことになっていき……!!

日本兵の手記から、あの恐ろしい怪物がどうやって生まれてきたのかということがわかります。
そして、この島の鍵を握るのはやはりあの謎の少年である、ということもわかりました。
あの少年が何者なのかということまではわかりませんが……それでも、この島が、そしてあの少年が、常識からは到底図ることの出来ない超自然的な何かである事だけはわかるのです。
少女達だけでは太刀打ちするとは思えない、超越的な存在である少年。
生き延び、脱出するにはその少年をどうにかするしかないでしょう。
交渉してすむならいいのですが、そう簡単にいくとは思えません。
となると残るは……!?

そんな島の謎と脱出への道程が見えてきたわけですが、まだまだ不安は残っています。
以前跋扈し、少女達に襲い掛かる怪物達。
そして、少女達に何か良くない影響を与えそうな雰囲気を湛える笙子……
まだ陽奈と再会できず、追い詰められつつあるトリノや、トリノを探し彷徨う朔也たち、手記を見つけた楓子たちなど、バラバラになってしまっている少女達の運命はどうなってしまうのでしょうか!?
……ちなみに個人的に応援している宮城野さんはちょっとずつ復調の兆しを見せています!!

クライマックスの予感を漂わせる本作、まだまだ油断できません!
今後の展開に注目せざるを得ませんね!!




今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!