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今回紹介いたしますのはこちら。

「数字であそぼ。」第6巻 絹田村子先生 

小学館さんのフラワーコミックスより刊行です。


さて、今日も今日とて数学の迷宮で迷い続ける横辺。
なんとか進むゼミを代数学に決めはできたものの、またまだ彼の前には無限に広がる広大な数学の迷宮が拡がっていて……?



冬休みです。
横辺たちいつもの一同は、電車で移動しておりました。
窓の外に降りしきる雪。
その風景にテンションが上がる横辺ですが、他のメンバーはみんなぐったりしております。
まあそれも無理のない事。
なにせ彼ら、かれこれ13時間半を移動に費やしているのですから……

安いからと電車移動を選んだはいいものの、流石にこれは堪えます。
とはいえもうここまで来てしまったのですから、目的地の新潟まではあとは3時間ほどのはず、我慢するしかないでしょう!
そもそも一同がその新潟に行こうとなったのは、移動のメンバーにいないまふゆが親戚の結婚式があるからと冬に実家に帰ったから。
真冬の家に泊めてもらい、宿代無しで初スキーでも楽しもう!と言うわけです!

……深夜0時をまわる頃、ようやく新潟にたどり着いた一同。
そろそろ真冬が迎えに来るはず……と思っていますと、すぐ近くに雪にはまってスタックしてしまっている車を見つけた一同。
どうするんだろうとみていると、どこからともなく地元の人が集まってきて、タイヤ元の雪を掻き出し、後ろから押して助けてくれました。
よかったよかったとみていると、その脱出した車から
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お待たせ、とまふゆが登場。
……一同に不安が走ります。
そもそもまふゆが免許を持っていたことにまず驚くのですが……大学入学前に合宿でとって、それ以来一度も乗っていなかった、と言う説明を聞いてより不安になってしまいます。
サラに聞いてみれば、新潟市は新潟で一番雪が少なくて、これから向かう真冬の実家は新潟でも相当北の、さらに山の方にあるそうで……
流石に恐怖が臨界点に突破した一同、この中で一番運転経験のある(でも雪道の運転の経験はない)猫田が運転を変わることにしまして……
一同は、疲れと眠気が吹き飛ぶ、おそるおそる車中行に挑むのでした……

辿り着いた後は一気に疲れが来たのでしょう。
泥のように眠ってしまった横辺を、なんだか別人のように優しい顔になったまふゆが起こしてくれました。
……別人でした。
彼女はまふゆのおねえさんで、みんなを起こしに来てくれたのです。
朝ご飯ができたと言うので食卓に向かってみますと、朝ご飯とは思えない大ご馳走が並んでおります。
そして、まふゆの家族の皆さんが自己紹介してくれました。
友達ができたのは嘘じゃなかったんだ、と涙をぬぐうお母さん。
学校からまっすぐ帰ってわけのわからない本ばかり読んでいたまふゆがなあ、と目頭を抑えるお父さん。
まふゆちゃんは誤解されやすいのよ、とってもいい子なのに、とフォローするおねえさん。
そしてニコニコ出迎えてくれるまふゆのおいとめい……
真冬の印象とはまるで違う、とてもまともそうなご家族でした!
いろいろな意味で驚く一同に、おねえさんの旦那さん、義理のお兄さんが、誰がまふゆの彼氏なんだと問いかけてきました。
田舎だけに(失礼!)家に連れてくると言うことはそう言う事なのかという早合点でしょう……
もちろんそんな気持ちはひとかけらも持ち合わせていない一同は、ぽかんとするばかり。
ともあれ穏やかな時間が流れるのですが、そこに肝心のまふゆがいないのです。
まだ寝ているのか、お風呂か……などと話していると、そこにコタツを甲羅にした亀のような格好でまふゆが登場しました。
二度ねした、というまふゆ。
ご家族はまたこたつと一体化して、と笑うのでした……

20人前はあろうかという朝食は、さすが大食いのまふゆたちの家族だけあり、綺麗になくなりました。
まふゆは実家でもまふゆのようで、あんな感じで過ごしている様子。
部屋は散らかり放題、部屋中に何やらメモやら数式やらを書いた紙なんかが散乱しています。
そんな光景を見ながら、とりあえず一息……と言いたいところですが、そうはいきません。
その後は「雪のけ」をしなければならないからです。
雪が降ると道がふさがってしまうこの辺りでは、「毎朝」雪を人力でどかす必要があるのでした!
たっぷり働き(ただで泊めてもらっているのですから文句は言えますまい!)、ようやく終わった雪のけですが、防水ではないブーツを履いていた世見子は、足がしもやけになってしまいました。
今日はこの後予定がありましたが、流石にこれではいけません。
雪かきをしてくたくたですし、明日のスキーがメインの予定。
一同は体を休めることにするのです。

そんな時、横辺は近くに温泉の銭湯を形態の検索で発見しました。
歩いて30分ほど、いいヒマつぶしになる、と一同は行くことにするのですが、もちろん足が痛い世見子はいけませんし……あんまり興味のないまふゆはサムイから出たくない、と居残りを宣言。
男三人は義理のお兄さんに風呂屋に行く、と言い残して一同は出発します。
お兄さんは車を出そうかと最初は言っていたのですが、「風呂屋に行く」ときいて、了解、上手く言っておくよ、と謎の返しをしてきました。
少し気になりますが、そのまま歩き続け、一同は雪景色が拡がる温泉を堪能するのです!
体が温まると眠くなり、休憩室でひと眠り。
目が覚めて外に出ると……
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超が付く大吹雪でした!!
右も左もよくわからないこの状態、見知らぬ土地で30分歩くのは難しそう……
最初はほぼ美智也だったから大丈夫だろうと考えて、歩き始めてしまった一同なのですが、程なくここがどこなのかすらわからない状態になってしまいました!!
とにかくどこかに避難しよう、とたまたま見かけた家に避難します。
有希で一回が埋まっていたので、2階の窓からお邪魔しまして、雪がやむまで待とうとする皆。
ですが一向に雪がやむ気配はないのです!!
冷え込み続ける家の中で凍える三人……
止む無くストーブを拝借しようとするのですが、灯油が入っていないではありませんか。
それでもなにか、と探していますと、謎のタンクを発見します。
寒い地域に住んでいる肩なら一目でそれが何かわかるのですが、一同は新潟についてから今までそれを何度となく目にしていても、農機具か何かだろうと気にも留めていなかったのです。
追い詰められたいま、それの中に液体が入っているらしいことから……ようやく何のタンクなのかがわかりました!
そう、灯油タンクです!
寒い地域ではポリタンクの一つや二つの灯油、下手すれば1週間も持ちません。
そこで、100リットル単位の容量がある灯油タンクに灯油を常備するわけです!!
早速ふたを開けて……
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と思ったものの、鍵がかかっています。
4ケタの暗証番号の南京錠。
ひとつずつ試せばいつかは開くかな……と絶望する横辺なのですが、タンクのそばに紙が落ちていることに気が付き、それを拾い上げました。
そこにはこんなことが書いてあったのです。
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x²-ny²=1を満たす最小の正の整数x,yでnを1.2...と増やしたとき、初めてxが4桁になるのは?
……数学の問題です。
ですがこの場所にあって、4桁の整数を求めると言うことは……もしやこれ、この鍵の暗証番号!?
こんな問題が転がっていると言うことは、そもそもこの家はまふゆの家の一部なのかと気付く一同なのですが、猛吹雪のせいかどれだけ呼んでも何も応えはありません。
ちなみに三人とも、携帯はまふゆの家で充電したまま置いてきています。
こうなると……もうこの問題を解くしか……!!
ベル方程式だ、とおぼろげに記憶にある北方を頼りつつ、一同は問題に挑むのですが……!?



というわけで、まさかの遭難をしてしまう一同!
このままでは凍え死んでしまいかねないこの状況、とにかく問題を解いてストーブに火をつけるという希望に縋るしかないでしょう!!
北方や猫田がフル稼働すれば、この問題を解くこともそれほど難しい事ではなさそう、なのですが……そこである問題が勃発して!?
3人の命は横辺にかけられることとなります!
果たして横辺たちは問題を解けるのか!?
そして、弾を取ることができるのか……!?
新潟大遭難inまふゆ家、その結末は!!

というちょっとしたお出かけのエピソードの他にも様々なお話が用意されております。
ギャンブル狂いの北方が、忘れられかけている横辺のある能力を頼り、謎の「祭」に誘うお話。
大学の中で数学ウルトラクイズ的な謎イベントが催されるお話。
そしていよいよ始まるゼミと、そのゼミに参加している新キャラのお話……
今回もボリュームたっぷりの、脱力ギャグと本気の数学が楽しめますよ!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!