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今回紹介いたしますのはこちら。

「さよならエデン」第2巻 愛南ぜろ先生 

スクウェア・エニックスさんのヤングガンガンコミックスより刊行です。




さて、少女達が「敵」との戦いに赴く、敗戦濃厚の戦争が繰り広げられている世界で生活をするチコリ。
彼女は兵士になる少女達が服用する薬「ムイラプ」を飲むのを断固として拒否し続けていました。
何故ならその薬を飲むと、痛みが快感に変換され、死すら恐れなくなるからです。
周囲ではもうそれは当然のことになっていたのですが、それすらも気持ち悪いと拒否を続けていたものの、ある戦闘の際、目の前に迫る死の恐怖に負け、とうとう服薬してしまい……




ムイラプを飲んで以来、今まで知らなかった快楽に呑み込まれてしまいそうになっていたチコリ。
今まで全く知らなかった、むしろ気持ち悪さすら感じていた行為を求めてしまう自分に、困惑し、恐怖するのですが、それでもその快感に抗うことができず……
そんな日々が続いていたせいでしょうか、チコリは熱を出してしまいました。
止む無く学校を休むチコリなのですが……

そんなチコリの家に、コマツがお見舞いにやってきました。
コマツはチコリと付き合っているわけで、彼氏としては心配でならないのでしょう。
かつて戦闘に巻き込まれた際のトラウマで、不能になってしまっているコマツと、快感を伴わない本当の愛があるはずだと信じていたチコリ。
少年が複数の少女と付き合うのが当たり前なこの世界では珍しい考えの二人だけに、やはりこの世界では珍しいプラトニックな関係を築こうとしていました。
とうぜん今までも何事もなく、お部屋で二人きりになっても何事もありません。
コマツは眠り続けるチコリの横で、ただただ彼女の顔を見ていたのでした。
しばらくするとチコリのお母さんが部屋を訪ねてきました。
そしてチコリがまだ起きていないことに気が付くと、コマツに少しお話もしたいから下でケーキでも食べないか、と誘ってきました。
断る理由もないのでコマツはそれを受け入れるのでした。

チコリのお母さんとの会話に、「姉」の話が出てきます。
コマツは知りませんでしたが、なんでもチコリには二つ年上の姉がいるのだとのこと。
三年前に大きな怪我をして、それ以来学校はずっと休んでいるそうで。
チコリのお母さんは、今2階にいるから呼んでくる、と席を立ちます。
コマツとしては特別会いたいと言うわけでもないのですが、まあこれも断る理由もなく……
姉はいるなんて言ってたっけ?2階……?
そんなことを考えながら待っていると、程なくし一人の女性がお母さんとともにやってきました。
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どことなく陰気な印象を受ける女性……彼女がチコリの姉なのでしょう。
コマツが初めましてと挨拶をすると、女性はしばらくコマツを見つめ……ママ、お客さん来てるなら行ってよ、あたしパジャマだよ、と言っていったん部屋へと着替えに戻るのです。

仕切り直して席に着いたその女性、初めまして、姉のヨモギです、と自己紹介してきました。
そしてさっそく、コマツくんはチコリと付き合ってどれくらいなの、と尋ねます。
素直に1週間だと答えるコマツ。
フーン、あの子にもついに彼氏か、と特にテンションをあげるでもなく聞いていたヨモギなのですが、そのあと、前にもうち来たことあるよね?と聞いてきたのです。
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……依然家を尋ねた時、2階から床を叩く音と、うるせえ、静かにしろ、と叫ぶ怒鳴り声が聞こえてきたのを思い出すコマツ。
あの声と音の主が、このヨモギだった、という事なのでしょうか。
そう考えたコマツ、とっさにあの日はお騒がせしました、と謝罪の言葉を告げます。
ヨモギはあの日の反応が嘘のように、えー、大丈夫だよ、あたしこそ足音うるさくなかった?とふわふわした反応を返してきて……
コマツはそんなヨモギに対し、こんな感情を抱きます。
なんか、苦手かも、と。

夕方になり、コマツは家に帰ることにしました。
ようやく目を覚ましたチコリに別れを告げ、また明日休むなら学校終わりによらせてもらう、と言い残して去っていくコマツ。
その後チコリのお母さんは、結婚とか考えてるの?息子も欲しかったから早く結婚してもオッケーよ、何やら勝手に盛り上がり、チコリも恥ずかしがりながら、まだわかんないよ、先走り過ぎ、とまんざらでもない反応を返すのでした。

翌日も、昨日よりは幾分マシなものの、依然体調がすぐれないままのチコリ。
結局学校をお休みするのですが、その日はお母さんは留守で、帰りが遅くなってしまうとのこと。
ヨモギが一応面倒を見てくれることになっていたのですが……ヨモギはやはりチコリのことが相当嫌いなようで、出来上がったお米に自分のフケを入れ、さらに隠し味と言って「よく眠れるお薬」を混ぜこみ……まずそー、とつぶやきながらチコリの下へと運ぶのです。
そして、今食欲がないから置いておいて、というチコリに、怪我して血が足りてないんだから栄養を取れ、とアーンしてまで食べさせるました。
食事を終えると、コマツが来たら起こすからそれまで寝ていろ、と言って部屋を出るヨモギ。
お姉ちゃんありがと、と声をかけてくるチコリに、ヨモギは気にしないでと返すのですが、
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その表情は何とも妖しい雰囲気が漂っているのでした。

しばらくすると、コマツがやってきました。
そしてヨモギがコマツを2階へと導きます。
お茶持ってくるから部屋入ってて、と扉を開けてある一室にコマツを連れ込むヨモギ。
コマツは昨日の記憶で尋ねた部屋と、連れてこられた部屋が違うような気がしていたのですが……中を見ると、何やら乱雑に散らかっている、明らかにチコリの部屋ではない部屋である事に気が付きます。
その直後、コマツはヨモギに突き飛ばされ、部屋の中へと押し込まれてしまいました!
倒れこむコマツ。
ヨモギは、そんなコマツにこう言うのです。
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大声出すなよ。
その時は乱暴されたってチコリに言うからな。
そしてヨモギは、おもむろに服を脱ぎだして……!!!




というわけで、とんでもない展開を迎える今巻。
チコリがムイラプを口にしたことをきっかけに、何もかも歯車が狂いだしてしまうのです!
今まで知らなかった感覚を覚え、その感覚に翻弄されてしまうチコリ。
そして体調を崩し、コマツがお見舞いに行くことになったわけですが、そこでコマツにヨモギが目をつけてしまい……
本来なら不能のコマツが自分から乱暴することはできないのですが、ヨモギはそこであるものの存在を思い出し、とんでもない行動に出ます!
そしてその行動が、コマツとチコリの関係を歪ませていき……物語はさらにとんでもない展開へと落ち込んでいくのです!!

様々なキャラの体や気持ちが変化し、その関係性も変化していく第2巻。
思いがけない展開は続き、予想だにしなかったまさか出来事も起こって行きます。
物語の軸であるチコリとコマツにも大きな変化が起き、絶望ばかりのこの世界に更なる不穏な影が差していくのです。
しかもいびつになっていく人間関係だけでなく、「敵」との戦いにも変化が訪れます。
この第2巻のクライマックスで、新たなタイプの「敵」が登場するのですが、その敵を前にしたチコリは……!
そして、小松たちにも何やら気になる動きがあって……!?
謎と絶望とエロスが蔓延する退廃的な世界を描く本作、その全てが今巻でさらにパワーアップ。
今後の展開がさらに気になってしまいます……!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!