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今回紹介いたしますのはこちら。

「アンデッドアンラック」第6巻 戸塚慶文先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。


さて、未来を知っているとしか思えない謎の漫画家・安野雲にコンタクトを取った風子とアンディ。
安野はその力で、アンディを本に変え、その本の中に風子の精神を送り込みました。
過去のアンディを知り、そして向かい合うことで絆が強まり、そしてアンディも本来持っていたはずの力を取り戻せる。
そのはずだったのですが、そこにリップ達アンダーのメンバーがやってきて……!!



風子とアンディの過去の旅も大詰めを迎えつつありました。
下手を撃てば死んでしまうアンディの過去の旅でしたが、その最大の危険を乗り越え、あとは目覚めるのを待つだけ。
ですがそこで、アンダーが襲い掛かって来てしまったのです。
今はアンディと風子は完全に無防備。
戦えるのは安野ただ一人です。
安野は普通ではない力を持っているとはいえ、それは戦闘に特化した能力ではありません。
リップ達は完全に優位に立っており、殺そうと思えばそれほど苦労もせず殺すことができるでしょう。
ですがリップがここにやってきたのは、そもそも安野に聞きたいことがあるためです。
自分達は安野が描かなかった未来が知りたいだけ。
教えなければ、必死で守っている後の二人を本気で斬る、
そう言って、安野にこれからアンダーが挑む戦いの鍵となるであろう、安野だけが知っている未来を教えるよう迫りました。
ですが安野、断る、と一言。
過去も未来もすべて知っている安野が、自分の命を投げ出してまでなぜアンディと風子を助けようとするのか?
リップの問いかけに、安野は助けようとしているわけではない、と笑うのです。
一層強くなっていくリップ達の攻撃。
遂に安野は、その攻撃を右腕に受けてしまい……!!


安野雲こと、九能明は母子家庭で育ちました。
漫画の読み聞かせで寝付く変わった子で、漫画を繰り返し読み聞かせているうちに、いつしか母親の方が彼の想像の物語を寝物語に聞かされるようになっていきます。
キャラを作り、話を作り、絵をかく。
それで笑顔になる母を見るのが、彼は好きでした。
いつか自分の本を母に呼んでもらうのが夢だった彼。
ですがそんな彼の運命は、路地裏に落ちていたペン状のアーティファクトを拾ってしまったことで、大きくねじ曲がってしまうのです。
ペンに最初に触れたものは、その回のループの過去と未来をすべて見ることができる。
一気に流れ込んできたループの記憶。
彼はそのお話が過去と未来だとはわからず、様々なキャラや能力、モンスターが出てくる凄いお話だと感動。
早速母親にお話しようと家に帰るのですが……
アーティファクトに選ばれるとともに、彼は否定者にも選ばれてしまっていたのです。
……彼は、誰にも見えない存在になってしまいました。
すぐそばにいるのに、誰にも……。愛する母にも気がついてもらえない存在に。
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彼の能力は、常に彼の言動、行動、それによって起こった外的変化は自分市街の生物に感知されない、と言う者。
どれだけ叫んでも、どれだけ触っても、誰も気づかない……

彼はずっと母親のそばにいて、母親のどこにいるの、生きてるの?というか細い独り言に返事をし続けました。
母親が憔悴し、神に祈る姿を見続けました。
そして、母親の祈りを聞いたのです。
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明がどこかで、笑顔で生きていますように。
大好きな漫画が、たくさん描けていますように。

彼は考えました。
おそらく自分は「否定者」で、この能力は死ぬまで解けない。
じゃあ死ぬか?
違う。
あの日流れ込んできたお話で一番好きなアンディと風子は、この能力から逃げずに最期まで戦った。
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だからボクも描く、それを望むママのために!
そしていつか、それを教えてくれた皆の雄姿を知ってもらうために!!

そして彼は投稿用の読み切りを一本描き切りました。
最初はアンディたちの話ではない、完全な自分の創作による恋愛漫画を。
「君に伝われ」。
そう名付けた作品を、彼はこんなペンネームで投稿します。
どうせ誰にも読まれないんだから、誰も知らない(UN KNOWN)……安野雲、と。

ところがその漫画は、応募した漫画雑誌の対象を受賞したではありませんか。
どうやら「九能明」と一切つながりを待たせないものを描けば、それはこの能力の対象外となるらしいのです!
いっさいが謎の漫画家「安野雲」として漫画を描けば、自分はみんなに知ってもらえる!
そして大人気作となった「君に伝われ」は……母親の手にもわたって……!!


安野雲が今生きているのは、アンディと風子がいるから。
だから今度は、
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九能明が二人を助ける……!!



というわけで、アンディの過去編が終わるとともに、安野の過去が明され、そしてリップ達との戦いになだれ込む今巻。
それどころか物語は、そのままオータムとの戦いへと向かって行きます!!
混戦となっていくこの戦いですが、オータムは超強敵。
いくら過去を乗り越えてアンディがパワーアップを果たしたとしても、勝つのはなかなか難しいでしょう。
その上リップ達も襲い掛かってくるとなれば、勝つのは難しいなどと言うレベルですらないはず……
ただでさえ失敗は許されないオータムとの戦い、あまりにも困難なミッションになってしまいました!!
果たしてこの死闘の行方は!?
次々と明かされていく様々なキャラの様々な過去、混迷の続く戦い、強大過ぎる敵、飛び交う一撃必殺の攻撃……
オータム捕獲編、最後まで見逃せません!!

今回の記事では紹介しきれませんでしたが、アンディの過去編のクライマックスも見逃せません!
アンディの過去編を締めくくる最後の戦いとなれば、相手は彼しかいないでしょう!
アンディの完全上位互換と言ってしまってもいいであろう、彼と戦って、アンディが勝つことはできるのか!?
そして彼は、闘いの末にアンディを……?
目まぐるしい展開が待っている今巻、最初から最後まで見どころいっぱいなのです!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!