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今回紹介いたしますのはこちら。

「春川さんは今日も飢えている」第2巻 おりはらさちこ先生 

ぶんか社さんのぶんか社コミックスより刊行です。


さて、バリバリのキャリアウーマンと思われている春川さんの裏の顔、大食いで食べている時だけは少女のような笑顔を浮かべると言う事実を知ってしまった芹沢。
知られてしまった春川さんも、芹沢の前でだけは素直に本当の顔を出せるようになっていきます。
そんな春川さんに惹かれていく芹沢ですが、当の春川さんの方は……?



芹沢に、同僚の召田さんが相談を持ち掛けてきました。
なんでも彼女、春川さんに嫌われてしまっているらしい、というのです。
理由を聞いてみれば、春川さんが自分の名前を呼ぶたびに、眉間にものすごいしわが寄っているのだ、とか。
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春川さんの本当の顔を知っている芹沢からすれば、おそらく召田さんの名前に「めし」が含まれているため、その言葉に刺激されてお腹が鳴ってしまうのを警戒して自然にそうなってしまっているのだと推察できるのですが……
そんなことを知らない召田さん、自分が入社早々何かをやらかしてしまったのではないか、と心配してしまうのです。
慌てて召田さんは嫌われるようなこと何もしてないよ、とフォローする芹沢。
すると召田さん、ぱあっと表情を明るくしまして、一安心したようです。
そして、芹沢にもっと話したいことがある、今夜の歓迎会に出席してくれるかと問いかけてきます。
どうしようかなと迷う感じを出す芹沢に、召田さんは最後の一押しとばかりにこう付け足しました。
なんと、焼き肉食べ放題ですよ!
……ちょうどその時、春川さんがそこに通りかかっていまして……!!

焼き肉の食べ放題と聞いては、居ても立っても居られない春川さん。
当然みんながいるなかで本性は出せないのですが、それを十分わかったうえでも食べ放題をスルーするということはできないのです!
流石にたっぷりと盛られた肉を前にすると気が緩んでしまいそうになるのですが、そこはぐっと気を引き締め直します。
暴走して大食いをしたら引かれてしまう、と何とかこらえる春川さんなのですが、そんな彼女の事情も知らない召田さん、春川さんにどれから焼きますかと尋ねます。
春川さん、サッと召田さんからトングを奪い取りまして、あなた達の歓迎会なんだからワタシが焼きます、と焼き係を買って出るのでした。

焼き係もすることで、自然と(?)食べる量もセーブできている春川さん。
とはいえ、やはりセーブしながら食べるのは難しいところ。
どうしても眉間にしわが寄ってしまう春川さん……そんな春川さんに何か話しかけようとしていた召田さんですが、彼女は彼女でこのイベントの主役の一人と言うことで、何やら声を掛けられてそちらに行ってしまいました。
春川さんが一人になったタイミングで、芹沢がそこへ現れます。
事情を知っている芹川は、こう言う席だとたくさん食べられなくて辛いんじゃないですか、と言いながらビール瓶などを春川さんの前に置き始めました。
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こうやって手元を囲ってしまえば周りからは見えませんよ、と言う芹沢、密かに持っていた山盛りご飯を春川さんへ。
そして自分がじゃんじゃん焼くからいっぱい食べてくれ、と腕まくりをするのです!
苦境に立たされた春川の前にさっそうと現れ、助け舟を出してくれた芹沢は、まさに救世主か神様か。
春川さんは芹沢が焼いてくれたローズを、タン塩を、カルビを、ミノを、コブクロを、豚トロを、と次々に口に運んでいくのです!
そんな幸せそうな春川さんに、芹沢は一皿2,000円のカルビはどうだと勧めます。
流石にこれは食べ放題のメニューじゃないんじゃないかと言う春川さんですが、芹沢は一人一皿までならコース内らしい、と説明し、注文してあげました。
実はその説明は真っ赤なウソ。
春川さんの食べているときの幸せそうな顔を見ていると、芹沢もついついおいしいものを食べさせてあげたくなってしまい、自腹を切るだけでなく、罪悪感などを感じさせないように嘘をついてまで注文したのでした!

やってきた2,000円カルビはやはりレベルが違いました。
口に運んだ春川さんは、あふれだす肉汁に溺れそうだと大感動!
あまりのおいしさに、芹沢さんも食べてくださいと思わず勧めてしまうのです!
春川さんはいつも弟にやっているように「あーんして」でお肉を食べさせようとしてしまうのですが、芹沢も思春期男子じゃないんだから変に構えないように努めて冷静にふるまい、そのままご相伴にあずかりました。
それでも流石に照れがあった芹沢なのですが、その肉の味わいは恥ずかしさも吹っ飛ぶ凄いもので……!!
春川さんもすぐ近くに会社の面々がいるにもかかわらずテンションが上がり、二人で盛り上がってしまうのでした。

そんなことをしておりますと、突然芹沢は召田さんに呼び出されました。
そのまま物陰に連れ出され、2人きりになる芹沢と召田さん。
なんだか不機嫌そうな召田さんですが……彼女はこんなことを言い出すのです。
春川さんとずいぶん楽しそうでしたね。
芹沢さん、私……私だって、
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春川さんと仲良くしたいのに!!
ズルいです、芹沢さんにばっかりあんな笑顔。
何か秘密でも共有してるんですか?
……ここで春川さんの秘密を許可なく話すわけにもいきません。
幸い(?)召田さんは大分出来上がっているようですし、なんとかかんとか誤魔化して逃げ出すことができました。
ひどい目に遭った芹沢ですが、召田さんの「芹沢さんにばっかり笑顔を」というセリフを聞けたのは収穫だったようです。
周りから見ても俺達っていい感じに見えているのだろうか?
そんなことを考えていると、自然と笑顔になる芹沢。
部屋に戻り、春川さんの横に座るのですが……春川さんの眉間には、まだしわが寄っているではありませんか!
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基本的には空腹を我慢しているときに刻まれてしまう眉間のしわ。
ですが今、お腹が鳴ってしまいそうなのを我慢するほどの空腹ではありません。
なぜ自分の眉間にしわが寄ってしまっているのか?
春川さんはその理由がわからず……とりあえずこの時は、まあいいかと気にしないことにしたのです。
これから幾度となく、空腹が原因ではない、そしておそらく芹沢が原因の……不思議な感覚に悩まされることになることになるのですが!!





というわけで、召田さんの参戦(?)により、お話の色合いがだいぶ変わってきた今巻。
連載誌が連載誌だけに、お食事要素が毎回入るのは間違いなく、今巻でも回転ずしやハンバーガーと言ったお店で手軽に食べられるものから、一工夫したレシピの手料理(弟の!)、バーベキューと言ったイベント的な食事と様々なシチュエーションやメニューが登場していきます。
ですが今巻、その料理に舌鼓を打つ春川さんと言う要素をメインには据えつつも、だいぶラブコメ成分が強まっていくのです!
なんだかんだ悪くない感じだった春川さんと芹沢の関係ですが、召田さんの存在が二人の関係を刺激する形になるのです!
召田さん、芹沢が好きだったり、二人の関係を邪魔してやろうと思ったりという、言わば敵役のキャラではありません。
素直な良い子で、単純に春川さんと仲良くなりたいと言う気持ちだけで行動しているのですが、春川さんと仲良くなるヒントを芹沢に聞こうとしたり、春川さんと仲のいい芹沢に対抗しようとしたりするその行動が、春川さんの心をちょっと掻き乱してしまうのです!
食い気由来ではない気持ちでモヤモヤを感じることがほとんどない春川さんは、その気持ちがやきもちの様なものだと気づくことができず……
ですがこれは芹沢からすればチャンスのはず!
今までよりも確実に自分を意識してくれているであろう春川さん、もしかするとこれをきっかけに関係が進む可能性も!?
これからのお食事や春川さんの笑顔や天然ぶりに加え、加速していくであろうラブコメ要素にも注目ですね!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!