x0
今回紹介いたしますのはこちら。

「隣人X」第2巻 楠本哲先生 

日本文芸社さんのニチブンコミックスより刊行です。


さて、優しく美形の理想の男性かと思いきや、恐ろしい本性を持つ異常者だった眉村仁。
ターゲットにされてしまった祥子は、恐怖のあまり実家に帰り、両親に相談。
実家まで追いかけてきた仁に、お父さんがしっかりと仁を追い払ってくれたのです、が……



夜遅くになっても、お父さんは帰ってきません。
真面目で実直なお父さん、遅くなる時はいつも必ず連絡をくれていました。
メールを送っても何の反応もなく、祥子とお母さんの不安は募るばかりです。
たまらずお母さんは駅まで様子を見に行こうとするのですが、祥子はそれを止めました。
昨日、お父さんがいつも以上に真剣な面持ちでこう言っていたのですから。
あの男の言動から見て、このまま大人しく引き下がるとは考えづらい。
二人ともしばらく家の外には出るなよ、少しでも怪しいことがあればすぐに警察に連絡するんだ。
あの男が最後に見せたあの目つき、とてもまともな人間とは思えない!
……確かに去り際の仁の鬼の形相を思い出すと、お父さんの言葉も考え過ぎとは言い切れません。
お母さんも椅子に座り直し、そうだったわね、とうつむきました。
と、その時、お父さんからメールが届きました。
取引先とのトラブルで急遽出張になった、今日は帰れない。
それを見たお母さんは、無事だったと胸をなでおろすのですが……
祥子の不安は収まりません。
お父さんのメールはいつもこんな感じなのか、本当にお父さんからのメールなのか?
そんな考えがどうしても頭から離れないのです。

夜更けを迎えると、祥子の家に何者かが訪れます。
家の鍵を取り出して玄関を開け、顔をのぞかせたドアチェーンをチェーン用のニッパーで切断。
そしてそっと家の中に入り込み、何やら薬物を布にしみこませると、お母さんの口元にあてがいました。
その感触でお母さんは目を覚ますものの、すぐにその薬の作用で深い眠りに落ちてしまいます。
しっかりと眠りに落ちた様子を冷たい瞳で見つめているのは……
x1
そう、仁だったのです。
音もなく階段を上がり、祥子の部屋の扉を開ける仁。
ベッドの上には……誰もいませんでした。
布団をはがしてみても誰もいません。
祥子は物音にいち早く気が付き、ベッドの下に隠れていたのです。
祥子、と名前を呼びながら足を踏み出す仁。
そしてすぐに片膝を付き、ここかぁ、とベッドの下をのぞき込みました!!
x2
あっさりとへっけんされてしまった祥子ですが、黙ってつかまりはしません!
とっさに覗き込んだ仁の顔面に蹴りを入れ、ベッド下から這い出して逃げ出します!
が、仁は逃げようとする祥子の足首を掴み取ったのです!!
慌てて振り払おうとする祥子に、仁は語りかけます。
お父さんの姿が見えないようだが、どうした?
昼間会社の駐車場であった時は元気そうにしてたのになぁ。
……そうです。
仁は既にお父さんに会っていたのです!

お父さんの会社もしっかりと調べていた仁。
駐車場に止めていた車に乗り込もうとしていたお父さんに、仁は祥子さんとの結婚を許していただきたい、僕たちは愛し合ってるんです、とあの笑顔の仮面をかぶって話しかけました。
勿論そんな取り繕った偽りの笑顔にだまされるお父さんではありません。
お父さんは仁の言葉を遮り、これ以上祥子に付きまとうのはやめたまえ、と改めて仁を追い払おうとするのでした。
……が、その言葉で仁の最後の堪忍袋の緒が切れてしまったのです。
せっかくチャンスをやったのに。
そう言うと仁は無造作に両手をつき出してお父さんに向かって行きます!!
そしてお父さんの口に両手を突っ込み、右手で上あごを、左手でしたあごをつかみました!!
そのまま上下に常識を超えた力を込めていき……
本当にろくな話をしない、よく動く
x3
口だあああ!!
そんな咆哮とともに、お父さんの顎を千切ったのです!!

仁は証拠にその様子を開設してあげたわけではありません。
ですが、先ほどの言葉だけで十分仁がお父さんに何かをしたことを察することができます。
お、お父さんに何をしたの?
恐る恐るそう問いかける祥子に……仁は、蹴られた鼻を触り、こう言うのでした。
自分の心配をしたらどうだ、祥子?
x4
お前は大事な彼氏を怒らせたんだぞ……!!



というわけで、仁の暴虐が一層加速していく今巻。
お父さんは仁の毒牙にかかってしまったようです。
残念ながら、おそらくもう生きてはいないでしょう。
そして祥子はこうして仁につかまり、お母さんは眠らされてしまっています。
もはや助かるすべはないのか?
そう思われたこの窮地ですが……!!

この後物語は新たな展開を迎えることになります。
謎に包まれていた仁の正体。
仁の「今までの彼女」の行方。
そして仁を追うある人物……!
様々な要素が加わり、物語の全体像が見えていく本作。
さらに祥子の身にも危険が迫っていき、刻一刻と様相が変わって行きます!!
クライマックスが近づいていく本作、単なる異常な力を持つストーカーに襲われる話では片づけられない内容に。
ですが本作の最大の売りである仁の異常性はますます増加していくばかりで……!!
絶望が増していく本作、一体どんな結末に向かっていくのか……目が離せませんね!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!