1000
今回紹介いたしますのはこちら。

「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」第6巻 原作・中村力斗先生 作画・野澤ゆき子先生 

集英社さんのヤングジャンプコミックスより刊行です。


さて、10人の大台を超えてしまった恋太郎の恋人たち。
なんだかとんでもないことになっておりますが、まあ本人たちは幸せそうなのでいいでしょう!
ところが今回、そんな彼らに思いもよらない大ピンチが!?




いつものように屋上で楽しく過ごす恋太郎ファミリー。
好きな人と分けて食べると幸せになれると言う、はとサブレーならぬハートサブレーを入手してきた恋太郎、みんなで等分にして食べよう!といつものような彼氏ムーブを行っていました。
みんなは素直にサブレーをいただきニコニコなのですが、そう言うところで素直になれないのが唐音なのです。
素直に輪に入れない唐音に、あーんして、と差し出す恋太郎。
唐音はありがとう、と言えず、ありがね要求されたって払わないんだからね、と謎の言いかえをしながらサブレーを食べるのです。
いつもの通りと言えばそうなのですが、唐音もこのいつも通りはよくないことがわかっています。
1001
なんでありがとうくらい素直に言えないの?
みんなはちゃんと素直で可愛いのに、こんなんじゃいつか……

そんな唐音の不安など知る由もない皆は、仲良くみんなで楽しく過ごしております。
楠莉は育と相撲を取っていましたが、自分の体をいじめ抜きまくっている育に勝てるはずもなく、あっさりやられてしまいます。
悔しい楠莉、打消しの薬で真の姿になってやる、と白衣をまさぐるのです。
が、どうもいつも持っている打消しの薬を持ってくるのを忘れてしまったようで。
懐に入っていたのは、ミスってできてしまって、あとで捨てようと思っていた「ツンデレじゃなくなる薬」だけでした。
ならばこのままでも買って見せよう、と再び育に挑んでいく楠莉!
その足元には、先ほどの薬が転がっていて……
唐音の視線は、その薬に注がれていたのでした!!

再開された一番でも、やっぱり育の勝利。
投げ飛ばされた楠莉が思い切り唐音にぶつかってしまいまして、楠莉はごめんなのだ、怒んないでなのだ、と必死に唐音を説得しようと試みたのですが……
なんと唐音、
1002
大丈夫だよ楠莉ちゃん、とにこにこしながら手を振ってくれるではありませんか!
いつもとは違いすぎる態度に、殺されるのではないかと思ってしまう楠莉ですが、その直後に唐音の頭上に浮かんでいる光の球を発見!
まさか「ツンデレじゃなくなる薬」を飲んだのか!?と叫ぶのです!
楠莉によれば、ツンデレと言うのは外界から刺激を受けた際の反応パターンの一つで、それを呼び起こす電気信号を根こそぎ体外に出してしまうのがその薬なのだとか。
それを飲んで電気信号が出て行った唐音は、ツンデレ成分が完全になくなってしまったわけです!!
恋太郎に大丈夫かと手を差し伸べられれば、大丈夫だよ恋太郎くん、と恥ずかしげに手を取りますし、かと思えば楠莉に勝手に薬を飲んじゃってごめんと謝ってきますし……
あげくの果てにツンデレになったことで、相撲を取って楠莉に負けてしまうではありませんか!
唐音の超人的なパワーは、ツンデレによる精神力のたまものだったようです……
唐音の規格外のツンデレ力には驚くばかりですが、もうそんな彼女の力は失せてしまいました。
試しに育がケツバットをしてもらうのですが……育の表情から全く興奮が見られないことからもそれは明白です。
そこで今度は、それは本当なのか、試しに思い切りチューをしてみようと言いだす羽々里。
すると羽香里、もじもじする唐音をグイッと抱き寄せ、普段ならまだしも今の彼女にセクハラはアウトだ、と彼女を守ろうとしましあ。
ですが唐音は、抱き寄せながら、大きなお胸が当たって恥ずかしいとまたもじもじ……
ここぞとばかりに羽香里は自分の胸を触らせ、唐音の素直な感想を聞いて悦に入るのでした!

その後もいろいろな人物が今の唐音の反応に喜んだり、新鮮な彼女の態度を楽しんだりしていきます。
が、育がポロリと、今の唐音もとてもかわいいと思うけど、ボクは元の唐音も大好きだったな、と漏らしまして。
彼女が自分のお尻を触りながら言ったのがちょっとアレですが、その意見に対してはみんな同意せざるを得ません。
ツンデレの唐音も可愛かったし、優しかった。
ツンデレだからこその無駄な態度もあったが、それこそが唐音らしさだった。
あのツッコミもファミリーには欠かせないものだった……
なんだかんだ言って、やっぱりツンデレの唐音がみんな大好きだったのです。
じゃあツンデレになる薬を作ろう!ということになるのですが、そこで声をあげたのは意外な人物でした。
1003
私、そんな薬飲まないよ……!
そう言ったのは、他ならぬ唐音本人だったのです!!
素直じゃなくて、がさつな、そんな女の子にもう戻りたくない。
私は、このままがいい……
瞳に涙を溜めながらそう言う唐音。
それも彼女自身の本心からの悩みだったのでしょう。
ファミリーの皆は何も言えなくなってしまうのですが……
やはりここでいの一番に動くのは、恋太郎なわけです!

恋太郎は唐音の手を取り、2人きりである場所に向かいました。
その道中で、唐音は言いました。
恋太郎くんの手、あったかい。
私、恋太郎くんとて、繋ぐのね、大好き。
ずっと言いたかったのに言えなかっただけなの。
そんな唐音の顔を見て、にこやかに笑いながら恋太郎はいいます。
知ってるよ、と。
そして辿り着いたのは、唐音と羽香里が告白してくれた中庭でした。
あの日、どうして恋太郎が唐音と付き合ったのか?
何故なのかと問われた唐音は、考え込んでしまうのですが、恋太郎はこう言いました。
簡単な話だよ、俺が唐音のことを大好きだったから。
気が強くて、でもすごく優しくて、照れ屋さんで、ちょっぴり素直じゃなくて、でもそんなとこがとってもとってもかわいくて。
俺があの日ここで大好きになったのは、ツンデレの唐音なんだよ。
今の唐音が本当に心の底から「唐音がなりたい唐音」なんだったら、俺も全力で応援するし、今までの唐音と同じくらい好きになれるよう努力するよ。
でも「今までの唐音が嫌い」で臨んだ変化なんだったら、俺は絶対に認めない。
1004
たとえ唐音にだって否定なんかさせない。
俺が世界で一番大好きな唐音のこと。
その言葉を聞いて……唐音の瞳からは、とめどなく涙が流れるのでした……




というわけで、唐音がツンデレではなくなってしまうと言うとんでもないエピソードが描かれる本作。
普通ならばこれでツンデレになる薬を飲んでめでたしとなるところでしょうが、そこは普通ではない本作です。
この後、唐音をツンデレに戻すための奮闘が始まるのです!!
ただ薬を飲めば治ると言うわけではないらしい唐音のツンデレ復活作戦は、いろいろな意味で予想外な展開に!!
突如巻き起こるパロディとツンデレ祭は、まさかの命の危険まであるとんでもない戦いに!?
ドタバタと思わせて結果良い話に終わってみたり、最初から最後までドタバタで終わるお話だったりは本作によくありますが、まさかのいい話からのドタバタギャグになっていくこのシリーズ、サービスシーンまで盛り込んだ贅沢なエピソードとなっております!!

その他にも見どころは満点です。
先ほどかいたような、最初から最後までドタバタのギャグのエピソードながら、なぜか地球人類の存亡までかかってしまう謎のお話の他、11人目のヒロインが登場するお話も収録!!
いい加減バリエーションが不足してきたであろうヒロインの属性ですが、11人目のヒロインはどんな人物なのか?!
期待に応える、新しい属性と本作らしい個性を持ったキャラクターとなっておりますのでご安心ください!!
……このままヒロインが増えていくと、作画の野澤先生の作画カロリーがとんでもないことになって大変そうですが……応援するしか、ありません……!!頑張って、野澤先生……!!
そんな恋太郎達の幸せで忙しい日々とともに、新しいヒロインや野澤先生の頑張りから今後も目が離せませんね!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!