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今回紹介いたしますのはこちら。

「淫獄団地」第1巻 原作・搾精研究所先生 作画・丈山雄為先生 

富士見書房さんのドラゴンコミックスエイジより刊行です。



搾研先生は同人CG集でカルトな人気を持つ作家さんで、本作が初の漫画原作となります。
先生の同人作品は、独特なセリフ回しやなんだか強烈なキャラクター、なんだかすごいとしか言えないストーリー展開など、なんだかクセになる特徴があり、虜になる方々が続出したとかしていないとか。
そんな搾精先生が漫画原作としてタッグを組むのは、「リビドーハンタータケル」「ヤミアバキクラウミコ」の丈山先生!!
果たしてこの二人がタッグを組む本作、どのような内容になるのでしょうか!?




「変質者出没注意」「不審者見たら110番」。
そんな看板がそこかしこに見える団地の庭を掃除する小柄な男、ヨシダ。
彼は高校卒業後、就職に失敗したのをきっかけにしばらく引きこもりをしていたのですが、父の突然の入院によってその仕事を引き継ぐことになりました。
その仕事とは、団地の管理人です。
初就職ですし、何より父の仕事を引き継ぐわけですから、引きこもりだったからと甘えずにしっかり働かなくてはなりません!
ですがそんなヨシダには不安もあるのです。
実はこの団地、変質者……それも、「女の変質者」が多数出没するという噂があるのです!
なんでも露出の激しい卑猥な服を着た女変質者が、若い青年を押そうという事件も発生したとか……
ヨシダは小柄なうえ、貧弱で気弱だと自覚しております。
事件に巻き込まれたらどうしよう、不安を抱えながら掃除に精を出すのでした。

……それにしてもこの団地、元気な子供も多いのですが、妙に美人な人妻が多いな、とつぶやくヨシダ。
道行く人妻、そして楽しげにはしゃぐ子供たちを眺めていますと、そ戸で子供ではない大きな声が聞こえてきました。
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こら、信号が青になってから渡らなきゃダメでしょ!
横断歩道はちゃんと手を上げなきゃダメ!!
そう言って子供たちに熱心に横断歩道の渡り方の指導をする彼女は、1号棟のワタナベさん。
学童養護員のボランティアをする彼女は、優しく快活で……体つきも健康的な女性です。
そんな目で見てはいけないと自分に活を入れ、朝の挨拶をするヨシダ。
ヨシダを見ると、まあ可愛いわねえ、と微笑み、今度一緒にお茶しましょうか、と冗談半分にヨシダを誘うのです。
明るい印象を受けるワタナベさんですが、実は昔息子さんが交通事故にあった苦い思い出があるそうで。
それ以来、子供たちを注意するのが日課になっているといいます。
いうことを聞かない子にはしっかり指導し、いうことを聞いてくれれば偉いぞ、と抱きしめていい子言い越してくれる。
そんなワタナベさんを、ヨシダは子供想いのいい人だと思っていたのです、が。
そんな彼女を見てなぜかひそひそとうわさ話をする人妻の皆さんもいるようで……?

また別の時、ワタナベさんが子供を叱っている場面をまた見かけるヨシダ。
ですが周りにたくさん人のいた朝の横断歩道の時に比べると、なんだかやけに子供にべたべたしているような?
違和感を感じるヨシダに、不意に声をかけてくるものが現れました。
2号棟のカタギリです。
彼女は強引にヨシダを物陰に連れ込み、こんなことを言うのです。
さっきの見た?
あの女、団地中の男の子に抱き着いてるのよ、いやらしい。
管理人さん、あの女がこれ以上子供に近づかないよう注意してくれない?
確かにスキンシップが多い気はしますが、彼女の苦い経験なども考えると、少しくらいは目をつぶってもいいんじゃないかとヨシダは考えます。
ですがカタギリ、そんなの嘘に決まってる、と断言します。
そしてカタギリはヨシダの耳に衝撃的なことをささやくのです。
あの女はもう離婚していて、父親と息子は出ていったの。
何故なら自分の子にいかがわしいことをしそうになったから。
裸で息子の服を脱がそうとしたらしい、福が濡れた体と言い訳したらしいけど絶対嘘。
それだけじゃない、団地の男の子を家に連れ込もうとしたり、こっそり写真を撮ったり。
あの女、筋金入りのショタコン変態よ、このままだと絶対に事件を起こすわ。

結局ヨシダは、カタギリの迫力に押され、ワタナベさんに注意しに行くことになりました。
もし違っていたらどうするんだ、言いづらいよ、管理人になってそうそう面倒なことになったぞ、などと考えながらも、勇気を振り絞ってインターホンを押すヨシダ。
恐る恐る、子供を叱る時の過剰なスキンシップは控えてほしい、とやんわりとした注意をするのですが……突然、
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誰ですか!そんな言いがかりをつけるのはぁ!!
私の愛情表現をゆがんだ目で見て!
子供を指導してるだけなのに、可愛がってるだけなのに!
管理人さんも私を変質者扱いするんですかぁ!?
違いますよ、私は断じて!!
普段のワタナベさんからは想像だにできない剣幕で詰め寄られたヨシダ、すっかりおびえて、僕は言伝しただけなんで、今後トラブルにならないようお願いします、と言い残してそそくさと退散。
その後カタギリに報告すると、しっかり言えないなんて情けない、変質者が出るんだから夜の警備もお願いね、前の管理人さんもしてたわよ、と怒られるわ仕事を増やされるわ、さんざんな目にあってしまうのでした……

ヨシダに優位されたワタナベさんはと言いますと。
なんで私はいつもいつもだめって言われるの?
好きな子を可愛がっちゃダメなの?家に連れ帰ったりハグハグしたりチュウチュウしたらダメなの!?
あなた達だってやましいことしてるくせに、なんで私ばっかり……!
そんな悔しい思いを吐き出し、泣きながら……自分を慰めておりました!!
子供の写真を手に取って、舌を這わせながらもぞもぞとやる姿は、もう変質者扱いされても歯科gたないでしょう……!
そんな時に慣らされたインターフォン。
また文句を言いに来たのか、と怒りとともに玄関を乱暴に開けるワタナベさんなのですがそこには誰もいませんでした。
代わりにそこにあったのは、
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「リビドークロス」と書かれたトランクケースが一つ……?
夜になりました。
そういえば倒れた父が、こんなことを言っていたな、とヨシダは思い起こします。
この団地には本当に頭のおかしい住人がウジャウジャいる、夜は絶対気をつけろよ、特に人妻には。
不安がさらに掻き立てられる中、意を決して見回りにですヨシダ。
すると何やら、子供が嫌がるような声が聞こえてきました。
この声は、まさか……
恐る恐る声の方を除きますと、そこにいたのは
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露出の激しい卑猥な服を着た、ワタナベさんが、夜中に出歩く悪い子は連れていく!と、子供を連れ去ろうとしているではありませんか!!
その目は完全に正気ではありません!!
一連の変質者はやはりワタナベさんだったのでしょうか?
そんなことを考えているうちに彼女はヨシダの存在に気が付きました。
振り返ったワタナベさんは、ヨシダに……!!





というわけで、やっぱりと言いますかなんといいますか、エロスなヤバい女性が登場し、ヨシダが翻弄されることになる本作。
この後ヨシダはなぜかワタナベさんと戦う感じになりまして、そのままなし崩し的に「リビドークロスを着て変になった人妻」とヨシダが戦っていく、謎のバトル漫画的な展開になっていくのです!
バトル漫画と言ってもそこは搾研先生作品、先生ならではの常人ではなかなか辿り着かないテンションの戦いでございます。
単なるエロスメインのコメディタッチの漫画では片づけられない、搾研先生作品ならではの摩訶不思議な空間に引き込まれる作品となっているのです!
もちろんエロス要素が少ないという意味ではありません。
搾研先生ご自身の作品では、絵柄に少々癖があってとっつきにくい(そこに虜になる方もおられるのは間違いないのですが!)ところがありましたが、丈山先生の可愛らしくも肉感的な絵柄がその癖を緩和!
もともと女性キャラと少年キャラが得意な丈山先生の絵柄と、エロスなコメディとアクションもかける作風とで相乗効果を果たし、とっつきやすくももともとの持ち味の消さないことに成功しているわけです!!
搾研先生初の漫画原作にして初の全年齢対象作品、そして丈山先生久しぶりの単行本刊行作、どちらとしてもしっかり楽しめること間違いなしですよ!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!