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回紹介いたしますのはこちら。

「バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ」第2巻 原作・猪原賽先生 漫画・陸井栄史先生 

秋田書店さんの少年チャンピオン・コミックスより刊行です。


さて、慎だと思っていた烈が異世界に転生した前巻。
同じようにこの世界に来ていたナカムラという神心会門下生だった男に出逢い、この世界のことなどを聞いていく烈だったのですが……



烈のような異世界に転生してきたものの中で、特別強大な力を持つ者をこの世界では「あがく者」と呼んでいるようです。
烈はそんなあがく者の一人と出会い、あがく者達で戦う舞台が用意されていると言う予言めいた言葉を聞くのでした。

そのあがく者の戦う舞台と言うのは、この国の国王の企みで用意される物の様です。
徳川のご老公にそっくりな国王は、あがく者達を集め、蠱毒のように戦わせるもので最強の兵器を作る……と言う名目のもと、とにかく強い男が見たい、という興味を満たそうとしているようです。
側近とそのあがく者達の戦いに関して話しているその場所に、烈が現れました。
ナカムラやこの国の伝説的な戦士であるイストンが国王に烈のことを話すと、国王は興味津々!
名は何と言う、どんな能力を持っとるんじゃ!と矢継ぎ早に質問をしてくるのです!
……烈は突然現れた老人に高圧的にいろいろと尋ねられるその状況に我慢できなかった様子。
烈は
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国王をつかみ上げ、お前が先に名を名乗れ、そもそも私は「あがく者」などではないッ!と怒鳴りつけるのです!!
国王がそんなことをされて黙ってはいられない側近!!
無礼者!と叫び、腰に下げた剣で一閃!!
その居合い切りの速度は言うまでもなくすさまじいものなのですが、まるで幻のようにその剣は烈の体をすり抜けてしまいます。
そして逆に側近の顔面に烈の拳がめり込んでいて……
立ち筋が単純で、遅い。
烈は側近をそう評し、あっさりと下して見せるのでした。

これも刀と、いや、武蔵と戦ったおかげで身に着けた技術でしょう。
刃物を相手にしても、武蔵ほどの腕の持ち主でなければ相手ではないようです!
こうなれば猛烈を止められる者はいない……と、思われたその時でした。
国王によって、烈の足元に謎の魔法円が出現!!
そして烈はそのまま、地下深くへと落とされてしまったのです!!
烈の消えて行ったその穴の底に、国王は大声で呼びかけました。
おぬしがあがく者であろうとなかろうと、続きの話はのう、生きてそこから這い上がってからじゃ!
匡史そこにはのう、手ごわいヌシが棲んでおるぞ!!

血の底の穴に住まう手ごわいヌシ。
それは、とある山にある村を壊滅させ、それだけでは飽き足らずにその山の地形を変えるほどの甚大な被害をもたらした怪物です。
さらに150人からなる討伐隊すらも返り討ちにし、イストンによってようやく保管されたと言う、怪物の中でもさらに規格外の怪物……
その名は、
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大蛇の王、キング・ヒュドラー!!
九つの首を持つ巨大な怪物が、烈の前に姿を現したのです!!
もはや災害級の怪物、国王は烈が勝てるとは思っていないようです。
食われる寸前に引き上げてやるつもりだ、といやらしく笑うのでした。

ヒュドラーは烈を前にして、大きな咆哮をあげます。
獰猛な牙と殺意をむき出しにするヒュドラーをにらみつける烈。
異世界の、異形の巨獣か。
問題ない!!
烈は一瞬も怯みもせず、構えを取りました!!
そして即座に、目にもとまらぬ連打!!
ヒュドラーの九つの首に負けない手数で攻撃を仕掛けるのです!!
その要素を見て、国王はびっくり仰天!
イストンですら武器を持って、部隊を率いてようやく捕えた巨獣に素手で待っ正面に挑むなど、見たことがないと流石に驚きを隠せない様子です。
ですが相手は流石災害級の大怪物、烈の攻撃を掻い潜り、二つの頭で烈にカミツキを仕掛けました!!
ところがそれすらも烈は牙が付き立つ直前に素早く服を脱ぎ捨てて座り込むことで回避!!
さらに深々と牙が付きたてられた服をつかみ、思い切り引っ張ることで
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ヒュドラーの二つの首の牙をへし折ってしまうのです!!
反撃はそれでは終わりません。
別の首の噛みつきを飛びのいて回避すると、宙に舞ったヒュドラーの牙を数本キャッチ!
そしてその牙を、ドイルに短剣を投げつけた時のように投擲!!
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鋭いヒュドラーの牙だけに、しっかりと投げつけた牙はヒュドラーの体に突き刺さり、ヒュドラーはたまらず泣き声をあげるのでした!!
のたうつヒュドラーを見て、烈は笑うのです。
効果有りッ!
異世界について初めての、異世界らしい敵との本格的な戦い。
果たして烈はこの怪物をどう仕留めるのでしょうか!!




というわけで、「異世界もの」らしさを増してきた今巻。
せっかく異世界に来たわけですから、烈も自分の思うように動きたいのでしょう。
「あがく者」として扱われ、他の「あがく者」と同様に操られるのが面白くない烈、この後もそんな周りの流れに反発するかのように行動していきます!!
「あがく者」がらみのお話はいったん休止か、あるいは完全に決別するのか……ともかく烈はナカムラや国王の導かんとする道を外れ、自分の望む道へと進んでいくのです!
それは多くの読者が望んでいたのと同じ、いわゆる「異世界もの」らしい展開!!
第1巻ではほとんどなかった異世界ものらしい、ファンタジー的な怪物やクリーチャーとの戦いが待っているのです!!

そんなこんなで本作は「異世界もの」として新たなスタートを切る感じになります。
第1巻でこれは求めていたものと違うと思ってしまった読者の方も、この第2巻までは呼んでみて頂いて、そこから判断してもらうのがいいかもしれません!
こう言った異世界ものの王道的な展開はそれだけで安定した面白さがありますし、この作品を読んでいるみなさんならば転生前の烈の活躍も知っているわけで、思い入れも格段に違うはず!
そもそも転生ものの中で、転生前の描写がここまでされている主人公と言うのはなかったのでは……?
そう言った意味で本作は、王道でありながら、未知の道でもある異世界ものなのかもしれません!
個人的にはそれぞれ独自の能力を持っているらしい「あがく者」との戦いも興味がありますが、他の異世界転移者と戦うと言うのも異世界ものの一つのテンプレではありますから、大会的なものになるかはともかくとしてやってくれそうな気もします!
どちらに転ぶにせよ、これからの展開が一層楽しみですね!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!