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今回紹介いたしますのはこちら。

「SPY×FAMILY(スパイファミリー)」第7巻 遠藤達哉先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。


さて、様々なままならない事態は起こるものの、すこしずつターゲットに近づきつつあったロイド。
ですがそんな時、突然標的であるドノバンと出会うことができました!!
この出会いで即座に仕事が進むというわけではありませんが、ドノバンがどういう人物なのか、どうやって懐に潜り込めばいいか探るには、直接接触は絶好の機会であることには間違いなく……!?




ドノバンとの接触を終え、再び外堀から徐々に埋めていく今まで通りの任務に戻ったロイド。
そして今まで通り丈男保谷のフランキーから情報を仕入れていました。
ですがその情報は、今までよりもだいぶきな臭いもの。
情報屋の一人が消された、という!
フランキーはその情報屋、「ガーデン」にやられたのではないかといううわさがある、と言います。
ガーデンとはこの国に昔から存在するとされている暗殺組織ですが、ロイドですらほとんど都市伝説のようなものだという認識の存在です。
フランキーは実在する、陰の政府の命令で国賊を粛正してるんだ、兵士一人で一個中隊をせん滅できる力を持っているんだ、と力説するのですが……
ロイドはそんな与太話はさっさと打ち切り、追加の情報を早く頼むと言い残して立ち去ろうとしました。
が、フランキーはそこで、追加の情報が欲しいなら自分の仕事を手伝ってくれと言いだすのです。
その仕事とは……迷い猫の捜索。
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おおよそ重要とは思えないその仕事ですが、フランキーにとっては重要な仕事の様子。
聞いてみれば、その猫、コピはフランキーの行き着けのカフェの店員さんの女の子の飼い猫だそうで、女の子の笑顔を取り戻し、フランキーとその子がいい感じになるために捜索を手伝ってほしい、とのことなのです。
……最後まで聞いてみてもやっぱり重要とは思えません。
結局ロイドはフランキーの依頼を無視し、帰っていってしまうのでした。
……もう一度言いますが、この仕事、フランキーにとっては重要な仕事なようで。
フランキーは拳を握りしめ、決意するのです。
いいさ、俺一人で捕まえてやるさ!
情報屋をなめるなよ……!!

というわけで、フランキーの奮闘は始まりました。
まずはロイド以外のいろいろな心当たりに手当たり次第当たってみます。
流石の人脈と言うべきでしょう。とりあえず目撃情報を手にいれ、居場所に当たりをつけることができました!
早速その場所に向かってコピを探し始めるフランキー。
するとそこで、ばったりとヨルに出逢います。
話の流れでここに猫を探しに来たことを伝えますと、それは大変だと一緒に探すと言ってくれました。
断る理由もありませんから、一緒にコピを探すことにするフランキー。
ですがいっしょにと言っても、インドア派(?)のフランキーが汗水たらして闇雲に足で稼ぐような探し方をすることはなく。
フランキーの秘密兵器の結果を一緒に見ることから始まるのです。
まず登場したのは、周辺の猫の集まる場所にセットしたネコ型盗聴器。
コピの首の鈴の音に反応するセンサーをつけていまして、近づいたらすぐわかるようになっていたのですが……
これはそのあたりを縄張りにしている猫たちに不審がられ、壊されてしまいました。
次は猫を引き寄せるマタタビの匂いを発生させる機械の出番!
コピの方から寄ってこさせる作戦ですが、効果が強すぎてものすごい勢いで猫が寄ってきてしまうことに……
とはいえそれだけ猫が寄って来ただけあり、その寄ってきた猫の中にコピも混ざっていました!
すかさず捕まえようと、ロケットパンチ的な感じでアームが飛ぶ機械や、カメラ型の機械から網が飛び出すメカなど、様々な手段で捕えようとするフランキー!
ところが警戒心の強いコピ、そのどちらからも難なく逃げてしまうのです。
するとフランキー、10年がかりの最終兵器だと言う
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超人的な力を引きだすパワードスーツを装着!!
が、モーターが温まるまでのしばらくかかってしまうそうで。
その間にらみを利かせてコピを足止めしようとするするフランキーなのですが、当然知ったことではないコピ、踵を返して逃げ出してしまうのです!
しかも運悪く、その逃げ出した先は車が飛び交う大通り!!
このままではコピ、車に轢かれてしまいかねません!!
大慌てのフランキーですが、モーター稼働中で動けず。
ごめん、もう追いかけないから、と言っても走り続けてしまうコピ……
そこでヨルが動きます。
フランキーの背負っている大型モーターをむんずとつかんで力任せにもぎ取り、思いっきり投擲!!
するとそのモーター、コピの目の前に大きな音を立てて落下したのです!!
急停止したコピ、それが飛んできたであろう方向を振り返ります。
するとそこには
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物凄い迫力をあらわにした夜が目前まで迫っていて……!!

10年越しの大発明は藻屑と消えてしまいましたが、コピが無事に捕まえられ、カフェの女の子の笑顔が取り戻せるなら(そして自分に振り向いてくれるなら)、このくらいの犠牲はやむなしと諦めるフランキー。
早速彼女のもとにコピを届けますと、彼女は泣きながらも大喜びしてくれました。
彼氏と一緒に……


フランキーが戦わずして負けた一方で、ヨルはいいことをしたとにっこりしていました。
そのニコニコぶりに会社の同僚もニコニコ。
ですが旦那とのノロけかと嫉妬している同僚から、「ようやく人並みになっただけ」と言われてしまうのですが、ヨルは「人並みになれた」と更に大喜びするのです。
……が。
ヨルにそんな「人並み」の生活は許されません。
彼女のもとに、電話が入ります。
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「お客様」が入りましたよ、「いばら姫」。
その連絡は……彼女の裏の顔である、殺し屋としての仕事の連絡なのでした。



というわけで、フランキーが主役のお話……と思いきや、ヨルのお話の導入へと繋がっていくお話を収録した今巻。
コミカルなコメディ会と思われていたお話、これはこれで楽しく読めたわけですが……
スパイとはいえ平和のために活動をしているロイドや、超能力者としての力を悪用しているわけではないアーニャとは違い、どんな理由があっても「人を殺す」と言う許されない仕事をしているヨル。
そんな彼女がどんなに人並みを望んでも、この仕事をしている限りは決してかなうことはないでしょう。
そもそも殺し屋になったのも、2人きりで暮らしていた弟を育てるためだったわけで、もう弟が一人で生活できるようになっている今、続ける理由も見いだせず……
次のシリーズでは、そんなヨルの苦悩が始まることになるのです!!
しかもその仕事先で、ロイドとアーニャと一緒になってしまい……!
ヨルの立場が大きく変わってしまいかねないシリーズとなるであろうこの後のお話にも注目せざるを得ませんね!!

その他のお話も見逃せないものばかり!!
あの前巻のラストで邂逅したドノバンとロイド、その後どうなったのかが描かれるお話はもちろんの事、ダミアンとその取り巻きが主役になるお話、ヨルの弟のユーリが主役になるお話、飼い犬になったボイドが主役になるお話と、それぞれのキャラに焦点の当たったお話が用意されております!
さらにアーニャを中心にした学校で一幕もありまして、いろいろなキャラを掘り下げた一冊になっているのです!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!