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今回紹介いたしますのはこちら。

「ゲーミングお嬢様」第2巻 原作・大@nani先生 作画・吉緒もこもこ丸まさお先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。




さて、格闘ゲームでしのぎを削りあうeお嬢様たちの戦いを描いていく本作。
隆子様は仲間たちとともに、暴言を吐きながらも格闘ゲームに打ち込んでいくのですが……!



日本中のeお嬢様たちが一堂に会し、最強を決める大会、嬢劇。
その決勝の舞台に、前年度覇者でもある隆子は立っていました。
向かい合うのは……かつて隆子が完膚なきまでに打ち倒された最強お嬢様、東台院登紀子様!
ストVにおいて常に上位のランク付けがされているキャラ、豪鬼を使う登紀子様に、隆子様は全一お嬢様の座と、かつての雪辱を晴らすためのった買いを挑むことになるのです!!

試合は登紀子様有利で始まりました。
ゲーム上では表示されることのない、各キャラクターの各技ごとに違う「攻撃判定」「食らい判定」。
それがまるで見えているかのように紙一重で攻撃をかわし、その攻撃の隙に反撃を叩き込む登紀子様。
その「差し返し」はあまりにも正確無比で、まるで機械が操作をしているかのような印象すら受けてしまいます。
昨年表舞台に姿を見せなかった登紀子様ですが、その実力は以前隆子様が敗北を喫した時と何ら変わりません。
気が付けば隆子様の操るリュウは、画面端に追い詰められてしまっています。
ですが隆子様も登紀子様へのリベンジを前に、様々な対策を行ってきました。
多キャラ使いであり、その実力は隆子様と互角と言っていい蹴子様と対戦しての豪鬼対策。
転子様とともに、ネット上にアップロードされている登紀子様と思しき豪鬼の対戦動画を研究し、彼女の行動パターンを分析する人対策……
そんな中で、転子様と隆子様は、登紀子様の行うある癖を発見しました。
画面端に相手を追い詰めた際に、投げを狙うと言うストVの対戦中ほとんど必ずと言っていいほど見かけるシーン。
そこで投げを読んだ相手が投げを防ぐ、グラップディフェンスを行った際、彼女は高確率で垂直ジャンプから斬空波動拳と言う必殺技を放つ……!!
彼女にとってはおそらくそれが最適な行動なのでしょう。
相手キャラや状況にもよるでしょうが、そう言ったいわば「手癖」の様なものは、その対戦の中で初めてその状況に遭遇した時、ほぼ確実に出してしまうもの。
そこを付き、グラップディフェンス後に垂直ジャンプ斬空波動拳を出してくると一点読みして、ダッシュで潜り抜ける!!
成功すればコンボから大ダメージが見込めるうえ、逆に相手を画面は死に追い詰めることができる起死回生の一打になることでしょう!!
……そしてその時はやってきました。
グラップディフェンスの後、やはり垂直ジャンプする登紀子様豪鬼!!
隆子様は迷いなくダッシュをして相手の背後に回り込むのです、が!!
なんと登紀子様は、斬空波動拳を出さず、背後に回り込んだ相手にもヒットするジャンプ中キックを選択!!
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攻撃する気満々だった隆子様はそのジャンプ中キックを食らってしまい、そこからものすごい勢いの連続技を食らってしまうのです!!
まさか、斬空波動拳一点読みのダッシュを読んでジャンプ中キックを選択した?
いや、対戦動画の時に戦った程度の相手ならば斬空波動拳を撃てば問題ない、そして隆子様レベルの相手にはその行動を見越しての行動であるジャンプ中キックを選択すればいい。
そんな、あらゆるeお嬢様を下に見ているかのような意思を感じさせる行動ではありませんか……!!

連続技を食らってダウンした隆子様リュウの起き上がりに、投げを狙っていく登紀子様。
隆子様はその投げをグラップディフェンスで防御するのですが……その後、隆子様の次なる作戦が発動しました。
隆子様リュウ、なんと何も操作をせず、
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ただその場に立っているだけになるのです!!
格闘ゲームにおいて間合いの管理と言うのは、レベルが高くなれば高くなるほど大事なもの。
隙あらば前に歩いて相手を画面端に近づけ、同時に相手の攻撃を食らわないよう距離を話すために後ろに歩く。
あるいは相手の攻撃を防御しつつ、背後に下がらないためにしゃがみガードを入力する。
そんな細かな間合い管理は常に行われていると言ってもいい基本動作のはずです。
だと言うのに、突然その大事な移動を行わなくなった……?
これも、蹴子様との対戦中に見出した戦法です。
攻め攻めの戦法が得意な蹴子様は、相手の行動を待って対応していくキャラだと思われがちなガイルを使ってなお攻めて行きます。
ガイルの必殺技発動のために必要な「溜め」を作ると自然と動きが止まってしまうガイルですが、歩く速度が速く、通常技の性能もいいガイルは自ら歩いて間合いを詰める攻撃した方が強い、というのが蹴子様の主張。
確かにガイルの性能からすればそう言う見方もできますが……この考え方、他のキャラクターでも応用が利くのです。
何も入力していない「立ち」状態は、下がらずにその場でガードもできる「しゃがみ」状態よりも、暗い判定が横に狭いのです。
しゃがみガードをする相手にならばあたる攻撃も、手を離して立った状態にすれば
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ギリギリの間合いで避けることができる!!
登紀子様豪鬼の攻撃をギリギリでかわした隆子様は、そのまま的確な連続技で反撃!!
一気に攻める……と思いきや、
何故かバックステップして相手に当たるはずのない位置で必殺技を発動しました……!!
唖然とするギャラリーたち。
登紀子様はすかさずその無駄打ちした攻撃に反撃を試みようとするのですが、あまりに想定外な行動のため、反撃が間に合わなかったようです。
わずかに遅れた攻撃を、
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相手の攻撃を無効化する能力のある強化版昇龍拳で刈り取ったではありませんか!!
その前に使った必殺技も、この昇龍拳も、EXゲージと言う溜めておくと強力な技を撃てる特別なゲージを使わないと出せない技。
それを無駄打ちともいえる豪勢な使い方で、それもどちらも一つ間違えば致命傷になりかねない大反撃を受けてしまう状況で放つとは……!!
もちろんこれは、普通の戦いでは決して選ぶことのない戦法です。
先ほどのニュートラル戦法も、普通の戦いならばしない方が勝率は高くなるでしょう。
ですが……そんな、お嬢様らしからぬ戦法を取ることができるのもまた隆子様!!
全一お嬢様にして、お嬢様力を感じられない泥臭い戦い方も選ぶことができる……
そんな隆子様だからこそ、ひときわまばゆいお嬢様力が放たれるのです!!

……その後も行われる、セオリー無視のいわば「お排泄物戦法」。
その数々を前にして、今まで眉一つ動かさず、言葉一つ発しなかった登紀子様は、ついに……!!!



というわけで、隆子様VS登紀子様が繰り広げられる今巻。
この連載がされていた時のストVは、バージョン4の調整で、リュウは最弱クラスに近いキャラ、豪鬼は最強クラスに近いキャラとされていました。(ちなみに21年4月現在ではリュウが大幅に強化、豪鬼は若干の弱体化がされ、その差はだいぶ縮まっています!)
その上、単純な人間性能ではおそらく東大卒eお嬢様になるほどのポテンシャルを持つ登紀子様が、隆子様を上回っているいるのは間違いないでしょう。
隆子様が登紀子様に勝っているのはおそらく、泥臭さも辞さない勝利に対する執念と、登紀子様が消えていた相手も積み重ね続けていた対戦数だけ!!
果たしてこの戦いの結末は!?
本作らしからぬ真面目な、本作らしい格闘ゲーム界隈ネタをふんだんに盛り込んだ、この戦い……最後の瞬間まで見逃してはいけません!!

そんなちょっと真面目な戦い以外の部分は従来の本作通り。
格ゲー界隈ネタを中心に、数々のパロディや本作ならではのセリフ回しの光るハイテンションギャグ、そして格闘ゲーム以外のゲームネタも盛り込んだアレコレは必見です!!
とりあえず最大の敵を倒してしまった本作の今後の展開も気になる本作、これからも見逃せませんね!!




今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!