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今回紹介いたしますのはこちら。

「アンデッドアンラック」第5巻 戸塚慶文先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。


さて、まさかのビリーの裏切りにより、事態が大きく変わることとなった前巻。
ビリーと「アンダー」の目的は、黙示録と円卓の奪取。
不意をつかれたこともあり、ふたつとも奪い取られてしまったかに見えたその時、アンディによって黙示録だけを奪い返すことに成功したのですが……



黙示録を奪い返して見せたアンディ。
ですが円卓の元に戻ろうとする黙示録が、自分を抱えている風子に「記憶」を流し込んだのです。
古代の遺物であるアーティファクトに触れると、過去の記憶が触れたものに流れ込んできます。
その事は風子もすでに体験済みなのですが、黙示録が言うには「年季が違う量」とのことで。
大量の記憶を流し込むことで風子の頭をパンクさせてしまおうとしたようですが……
その時、風子に流れ込んできた記憶は奇妙なものでした。
それは、アンディのもう一つの姿であるヴィクトルと思われる者を中心に、円卓を囲んでいる姿や、スポイルらしきUMAと戦っている姿、闘いによって倒れている姿。
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どれも見覚えがあるものが、自分の記憶とは違うシチュエーションで展開している、奇妙なもので……
風子がたまらず手を離したすきに逃げようとする黙示録ですが、そこはユニオンの一人であるフィルが阻止してがっちりキャッチ。
アンディと風子の方は、シェンが回収してくれました。
ユニオンのメンバーの体勢が整ってきてしまった以上、これ以上の深追いは危険だと考えたのでしょう。
ビリーは、そいつは貸しにしよう、期限となる31日までに奪えればいい、だが「アーク」は俺たちが先に手に入れる、お前に渡しはしないとジュイスに伝えろ、と言い残し……
円卓を奪い去っていくのでした。

短いながらも壮絶だった戦いが終わると、ジュイスは状況の確認や説明できることの説明のため、一同を地上に集めました。
一心が負傷し、円卓を奪われたものの……内部のものが裏切った上UMAを使っての突然の襲撃、ということを考えると、比較的重くない損害で終わったといえましょう。
やがてユニオンのメンバーが集まったて落ち着いたところで、まずアンディが口を開きました。
最初に違和感を覚えたのは、「銀河」のクエストの方針を聞いた時だ。
最初から全クエストをクリアするつもりはなく、戦力増強に努めると言っていたが、今思えばずいぶん悠長な話だ。
「最後の罰」が迫っていながら消極的すぎる。
続けてシェンが、200年近くアンディの中から出ていなかったはずのヴィクトールと面識があるようなのも気になっていた、さらに彼は銀河追加前から「銀河」の存在を知ってるようだった、と違和感を感じた部分をつけたします。
そしてニコが、ビリーの欲しがっている「アーク」というものが気になる、と最後に加えました。
ユニオンのアーティファクトのデータに入っていないそれを、ビリーは何故知っていて、欲しがっているのか……?
ジュイスはおもむろに仮面を脱ぎました。
そして、最初に驚くべき事実を明かしたのです。
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この世界はループしている。
神の手によって、破壊と再生を繰り返している。
何度も何度もな。
ユニオンはそれを止めるためにワタシが作った。
つまり風子の頭に流れ込んできた黙示録の記憶は、そのループした過去の地球、今の世界に作り直される前の世界での記憶、という事なのです!!
……ではなぜジュイスだけがその事を知っているのでしょう。
ジュイスは、あの黙示録の記憶は、力不足な自分の敗北の歴史だと言います。
だからこそ、数多の死を経て出会った、より強い武器と戦士を集めた、
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神を殺せる、否定者たちを!と!!

ジュイスが今回の戦いにすべてをかけているのはよくわかります。
ループしていると言うのは、風子の見た黙示録の記憶からしても疑う余地はないでしょう。
そして、なぜジュイスだけがその記憶を持っているのか、ということ、そして「アーク」に関しての真実もここでジュイスは明かします。
ジュイスは「アーク」を使い、ループを「経験」している、というのです。
この世界は、神の手によって物理的に星と全生命体が破壊されることで「終わる」そうです。
宇宙に逃げてもその破壊の手から逃げることはできないとのこと。
そしてまた新しい星が神の手によって作られるのですが、地球周辺に前の地球のかけらが残るそうで……それが、風子が呼ぶかなり大きな不幸で落ちてくる「隕石」の正体なのです。
証明にはならないものの、世界のループはそうやって起きている、というジュイス、次に自分のループの証明を試みます。
証明には弱いと言えるかもしれませんが、ジュイスはアンディ本人すら知らない、アンディの物凄く見付かり辛い位置にあるホクロの存在を指摘しました。
全開以前の状況と同じものがなかなかないから、とその一点を挙げたらしいのですが……そこまで知っていると言うことは、二人の関係がただならないものだったことの証明にもなってしまいそう……
実際はアンディと、ではなく、ヴィクトルとジュイスがそう言った関係である、という事らしいのですが……
とにかくこれで、ジュイスがアークを使ってたった一人繰り返す世界を体験してきたことが一応は証明されました。
が、ジュイスは言うのです。
一人ではない、と。
ループが星の破壊と再構築で行われるのなら……アンディ……ヴィクトルは死にません。
つまりジュイスはアークによって、ヴィクトルは、そしてアンディは、死のルールが足されてからずっと、
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この世界で生き続けていると言う事なのです……!!



というわけで、数々の事実が明かされた今巻。
ジュイスがこの世界の真実を知っている理由は明かされましたが、まだまだ謎は多く残されています。
彼女の口ぶりからすると、アークによって生き延びられるのは一人だけ。
自分以外には、純粋に生き続けているアンディ以外、この世界の真実を知っているものはいないはずです。
だと言うのに、ビリーは何故この世界のことを知っている(と思われる)のでしょうか。
この世界を弄んでいるかのような「神」とは何者で、本当にそれは殺すことができるような存在なのでしょうか?
そしてビリーは何故裏切ってまでジュイスとは違う道を選ぼうとしているのか……?
様々な真実を明かされるとともに、新たな謎が生み出されることとなりました。
物語はこの後、新たな展開へ突入します。
ユニオンがすべきことは、円卓の奪回と、ビリーたちの持つアーティファクトを回収して戦力を増強すること、そしていまだされている4つのクエストのクリアです。
ですが今回のクエストは非常に難易度が高く、ジュイスの知っているどの世界とも違う道をたどっているこの世界では、ただやみくもに向かって行ってもクリアするのは難しいでしょう。
そこであるものを探すことになるのですが……そのあるものと言うのが予想外過ぎるもので、その予想外のものを手に入れるために、まさかの行動を取ることになるのです!!
そこからさらに物語は急展開!!
近づく決戦を前に、避けることの出来ないあるものと向かいあうことになるのです!!

謎が明かされながら、熾烈な決戦へ向けて物語が進んでいく本作。
予想外の展開とともに、王道ともいえる熱い展開もしっかり用意され、今後の展開にも期待大!
ますます目が離せないお話になっていくこと間違いなしですよ!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!