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今回紹介いたしますのはこちら。

「スーサイドガール」第3巻 中山敦支先生 

集英社さんのヤングジャンプコミックス・ウルトラより刊行です。




さて、人を自殺に導く悪魔「フォビア」と戦う魔法少女「スーサイドガール」になった星。
満天と言心強い仲間でお友達もできたものの、並のフォビアではないただならない存在も動き始めて……?




月の夜。
二人の少女が熱い口づけをかわしていました。
ですがそれは人目を忍んでの逢瀬、という言葉では片づけられないもののようです。
ここは目々戸森市7大自殺聖地の一つ、水蛭子岬。
10年前に一か無理心中が会ってから、多くの自殺志望者が引き寄せられるようになり……月に3.5人のペースで身投げが行われているスポットです。
そんな二人が、靴を脱ぎそろえて岬の先に立っている……
つまり彼女たちは、これからそろってこの岬から身を投げようとしている、という事なのでしょう。
二人がしばらく見つめ合っていると……ふいに、一人の少女の足首を
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奇怪な何かがつかみ、崖の下へと引きずり込みました!!
これは、もしかしなくてもフォビアです!!
足首をつかまれていなかった方の、ロングヘアーの少女は、引きずり込まれた水の中でフォビアの姿を見るのですが……全く動じていないようです。
まるでフォビアの存在を知っていて、こうして引きずり込まれることを望んでいたかのような……
と、そんな時でした。
彼女の視界に、突然リボンのついた首吊りロープが飛び込んできたのです!!
それは、フォビアの存在に気が付いた星の放った魔法のロープ。
すんでのところで彼女を助けにやって来た星、その姿は、ロングヘアーの少女にとって「天使」のように見えたのでした。

少女が目覚めると、そこには変身を解いた星がいまして、生きててよかた!!と泣いて心配してくれていました。
あたりを見回すと、一緒に見投げした少女も無事なようです。
これで一安心……と本来ならば言うところなのですが、なぜか少女は深くため息をつくのです。
また「運命の人」じゃなかった。
そう呟いて。
「運命の人」とは何なのでしょう。
星がきょとんとしておりますと、その少女は星の姿を見つめ……そして、あの天使と見間違えた人影が、星であることに気が付きます。
さらに、こんなことを言いました。
あなたは、もしかして……
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スーサイドガール?
シーサイドカフェにやって来た星は、早速先ほどの出来事を報告します。
満天は、心中相手もほっておくなんて大分ヤバい女だからそんな奴には関わるな、とアドバイスするのですが、どうやらマスターの流汐は心当たりがあるようです。
その子はもしかして、黒髪ロングでメガネをしているビッグボインな女学生でしたか?
……いろいろ発言はあれですが、流汐の言う特徴に彼女はぴったり当てはまっているような気がします。
なぜ彼女のことを知っているのか、と……尋ねる前に、シーサイドカフェにお客さんがやってきてしまいます。
ところがなんということでしょう。
そのお客さんは件の少女、新谷響夕空(にやがら アカネ)……
かつて流汐がスカウトしたスーサイドガールだと言うのです!!

幼いころに流汐の自殺オフに参加し、星たちと同じスーサイドガールの資質を見出された彼女。
ですが彼女は、これは「運命の人」を見つけるための試練なんだ、と言って流汐の誘いを受けることなく、次々と相手を変えて心中を試み始めたのです。
彼女曰く、「心中は愛の証明」なのだとか。
運命で結ばれた二人にしか成し遂げられない。崇高で美しい最上の愛情表現で……
夕空はそのとびきりの愛を見てみたい、だから曖もしも共有できるイン名の人を探している、と目を輝かせました。
……その主張は、星には受け入れられないものです。
本当に大好きな人となら、どこまでも生きたい。
毎日顔を見て言うんだ、出会ってくれてありがとう、生まれてきてくれてありがとう、って。
大好きな人となら、あたしは泥を噛んでも血にまみれても、ずっと手を繋いで生きていたいよ。
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そう涙をこぼしながら言う星を見て……夕空はにっこりと笑い……
やはりあなたは天使様ですわ、と言いながら立ち上がります。
そしてかつて流汐にもらった変身アイテム、「薬」を取り出し、服用することで、
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スーサイドガールに変身したではありませんか!
星は変身してくれたと言うことは一緒に戦ってくれると言うことだと考えたのでしょう、これからよろしくね、と無邪気に握手を求めていくのですが……
そんな彼女の開いた口の中に、夕空は魔法で作った薬を投入します!
たちまち意識を失った星を抱きとめると……
この人こそ私が探し求めていた「運命の人」、天使様ですの。
そう言って、自らの体に体力を増幅させる魔法の薬を打ち込み、猛烈な勢いでその場から飛び去ってしまうのでした!!
本来、スーサイドガールはフォビアの手にかからない所されることはありません。
ですが……例外も存在するのです。
スーサイドガールは、スーサイドガールを殺すことが、できる。
おそらく夕空は、このまま星と無理心中するつもりでしょう……
星が大大大好きな満天、当然そんなことを許すわけがありません!!
ふざけるな!
キラピッピと一緒に逝くのはボクだ!!
そう叫んで、怒りとともに変身!!
逝っちゃ駄目だ!と心の中でツッコむ流を汐残し、二人の後を追うのでした!!



というわけで、新スーサイドガールが登場する今巻。
満天も一筋縄ではいきませんでしたが、今回の夕空も輪をかけて厄介!
このままではあっという間に無理心中されてしかねません!!
二人の命運は満天の双肩にかかったわけですが、なにせ満天も(特に星がかかっては)なかなかアレな人物ですから……
この戦い、ただですむはずもないでしょう!!

この第3巻、ほとんどがこの夕空編で構成されております。
冒頭の話こそ一話完結型のちょっとしたエピソード(こちらはこちらで大変よくまとまった素敵なお話なのですが!)が収録されておりますが、そこ以外は夕空がメイン。
このとんでもない登場と変身から、満天との激突、そしてこの後さらにもう一つ二つ大きな展開が待っております!!
夕空の過去も明かされつつ、フォビアの恐怖、中山先生らしい熱い展開、そして待っている急展開……
おまけ漫画も収録され、見どころいっぱいの一冊になっております!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!