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今回紹介いたしますのはこちら。

「エロティックxアナボリック」第2巻 あちゅむち先生 

秋田書店さんのヤングチャンピオン・コミックスより刊行です。


さて、目立たない女子高生、のはずだった三蔵の裏の顔を知ることになった阿下喜。
彼女の裏の顔とは、ストイックなまでのトレーニングと食生活で、「エロい体」を作るため励んでいると言う意外すぎるもの。
そして阿下喜は、彼女のその身体を描き、撮影することになり……?



今回行われた試験はなかなか難しかったようです。
阿下喜はなんとか赤点を逃れることができたのですが……三蔵の方は残念ながら赤点になってしまいました。
三蔵、胸が苦しい……とうなだれているのですが、どうやらそれはテストの出来が悪かったからというわけではないようです。
トレーニングによる筋肉痛で胸がちぎれそうだと言う三蔵、胸をピクッと動かすのです。
その様子を見た阿下喜はびっくり。
あのボディビルダーがよくやる、胸ピクピク、女でもできるんだ……と、素直に驚いたようです。
もちろん女性にも大胸筋があって、神経が通っているわけですから当たり前。
そこで阿下喜、脳の神経が胸に……と失礼な言葉を言いかけて飲みこみ……胸も筋トレででかくなるもんなんすか?と質問しました。
すると三蔵、きっちり説明してくれます。
乳房は簡単に言えば、乳腺と脂肪でできてるの。
対してトレーニングで鍛えることができるのは筋肉。
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胸なら主に大胸筋になるわけやけど、これは乳房の下にあるもので、乳房とは明確に違うんよ。
さっき動かしてたのもこの部分。
だから胸が大きくなると言うと語弊があるけど、鍛えても意味ないなんてことはなくて。
わかりやすいのは大胸筋上部、デコルテと言われる部分を作る筋肉の一つ。
ここの筋肉を肥大させられれば女性らいいボリュームができる、中部、下部を鍛えれば土台が整うことで形も良くなって結果的に大きく見える実感はあるね。
大胸筋を鍛える姿勢を作るために必要なことの一つは、肩甲骨を下げて、胸郭を開く。
これを習得するためには、巻き肩、猫背の修正も必要になる、これだけでバストトップが上がるしm、ボリュームも増すわけ。
メリットのオンパレードやろ?
その説明を聞いた阿下喜、授業中の三蔵の姿勢がすごく良い事の理由がそこにある事に気付くのです。
……それで問題の(?)乳房の大きさのことですが、やはりそこに関しては遺伝の割合が大きいとのこと。
三蔵のお胸が豊かなことも、大きくなる遺伝子があったから、というのが結局のところ最大の要因なようです。
とはいえそう言う遺伝子を持っていても、材料になる栄養が一切ないのでは発揮できません。
大人でも食事とトレーニングによって、本来持っているおっぱいポテンシャルを発揮して成長した人を何人も見ている、と三蔵。
彼女自身も、膨らみ始めた時期に栄養と休養をたっぷりとったため、かなり自分の持っているポテンシャルを活かせたと自負しているようです。
ですが、まだまだ彼女は上を求めているとのこと!!
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阿下喜も素直に、期待してる、と返すのでした。

そんなお話をしっかり聞いている阿下喜。
テストもひとまず終わったところで、もっと三蔵のことが知りたくなったとのこと。
三蔵もそれを聞き、その気ならいろいろ教えてあげようかな、いろいろね、と耳元で意味深な言葉を囁くのです。
そこで阿下喜、ジムに行っているんだからトレーニングをしている所とか見てみたいな、と早速リクエストをするのですが……
いや、としっかり断られてしまいました。
「恥ずかしいから」嫌だと言うのです。
阿下喜に裸同然の姿を見せ、今ここで脱いでと言えば脱いでくれてしまいそうな彼女から、そんな言葉が出るとは。
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三蔵も自分自身びっくりしてしまうのですが……嫌と言われてしまえば仕方ないでしょう。
阿下喜はトレーニングより、食事に興味を持った方がいいと思う、と三蔵が切り返しますと、今度は阿下喜が断固拒否!
一目見てヘルシーな食事、というのは拒否反応まで出てしまう、という阿下喜、彼女が日常食べているような低カロリー高たんぱくな食事について詳しく聴くだけでも苦痛なのでしょう……
ですが、ボディメイクは「トレーニング」「食事」「休養」の三大要素が必須で、その3つの中で三蔵が一番力を入れているのが食事なのだとのこと。
そここそ教えるのに力が入るのでしょうが……阿下喜はオレは休養に力を入れてるから、と誤魔化しました。
すると今度は三蔵、自分は休養が一番苦手かもしれない、というではありませんか。
トレーニングは「すればいい」し、食事は「食えばいい」。
「しない」を「する」のは難しい、と言うのです。
わかるようなわからないような理屈ですが、三蔵は休まないといけない、と思うと体がいつの間にか事務に行ってしまうとのこと。
今も体に疲労がたまっている間隔があるので、今週末は休んだ方がメリットが大きいとわかってはいても、いつもはトレーニングする日だから、と変化を怖がる体が勝手にトレーニングに行ってしまうのだと言うのです。
どうすれば休めるんかなぁ、と天を仰いであおむけに寝転がる三蔵。
そんな三蔵を見て……阿下喜は、メシ行くか、で、筋トレは休み決定、と提案するのです。
三蔵はあまり気が向かなそうな返事をするのですが、絶対お断りだと言う事ではないようです。
朝トレーニングするから、メシに行くでは休養にならないかもと言う三蔵。
ですがそれならばむしろ都合良いと阿下喜は言うのです。
朝に行きたい店があるんだけど、付き合ってよと持ち掛けますと、案外すんなりと三蔵は受け入れてくれました。
そこで早速連絡先を交換しますと、そこで三蔵は阿下喜の下の名前が鏡介であることを初めて知ります。
すると阿下喜は、ちゃんと勉強しておいてくださいね、テストに出ますよ、五葉ちゃん、と下の名前で呼びかけてくるではありませんか。
ちゃん……ちゃんか……とその呼び方に何か引っかかったご様子の三蔵。
じゃあ五葉さん?呼び捨ては何かなぁ、とつぶやく阿下喜に、無理に名前で呼ばんでも、とつぶやくように答えるのですが……
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女子は名前で読んどいた方がいいんだってさ。
そう言う阿下喜を見て、三蔵は言うのです。
忘れてた。
「鏡介くん」は陽キャってこと。
なんか急に距離感じるわぁ。
そう言って、三蔵は立ち上がるのですが……
ともかく二人の初デート(?)は決定!!
二人は日曜日の朝、一緒にご飯を食べに行くことになったのでした!!



というわけで、二人の不思議な関係が少しずつ変わっていく本作。
この後二人はきちんと朝ご飯(?)を食べに向かいます!
そこで彼女のまた新たな一面が明かされ、二人の関係もほんのちょっぴり変わっていくのです。
そんな二人のあれこれとともに描かれていくのが、二人の関係者との絡み。
阿下喜とともに漫画研究部に所属している麻生田や、フィットネスビキニで優秀な成績を残すトレーニング仲間(?)の蘇原先輩などとのやり取りも描かれていくのです。
それとともに、少しずつ描かれていくのが三蔵自身の問題。
まだしっかりと言及されているわけではありませんが、彼女が何故ここまでストイックにトレーニングをしているのか、そしてなぜ阿下喜に自分の姿を撮影したり描いてもらったりしたがるのか?
その理由の一端が示唆され始めるのです!!
タイトルからしてエロスな要素がクローズアップされがちな本作、もちろんそう言った要素も盛り込まれてはおります。
ですがどうやら三蔵の心の中にある影こそが本作のお話の軸になる様子。
三蔵のそんな心の中の影を、阿下喜や阿下喜によって広がった交友関係が払うことができるのか?
そう言った部分も見逃せませんよ!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!