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今回紹介いたしますのはこちら。

「餓獣」第6巻 小池ノクト先生 

講談社さんのヤンマガKCより刊行です。


さて、出口を探し彷徨っているうち、地上に続く大きな縦穴を見つけた志隈たち。
ですがどうやらそこは、地下にいた怪物を電磁石のクレーンで回収するための穴のようで、怪物たちがたくさんうろついていました!
そこで角の様なものをつけた怪物が、志隈たちに襲い掛かってきて……!



電磁石クレーンにつられたままの状態で壁を走り、志隈たちを追いかけてくる角怪物。
志隈と雄大は必死に逃げようとしますが、負傷している社長に肩を貸しながらでは逃げられるはずもありません。
角怪物はクレーンにつられ、そのクレーンの遠心力で振り回されている状態のため、とりあえず縦穴に繋がっているトンネルに逃げ込めば回避はできるのですが……
怪物の速度は恐ろしい速さで、とてもトンネルまで間に合いません。
津の怪物の突進は
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志隈を捕え……!!
そのまま志隈の体は、角怪物とともに宙に舞いあげられてしまうのです!!
幸い社長と雄大は無事に済みましたが、目の前で起きた出来事に衝撃は隠し切れません。
体を持っていかれてしまった志隈は一瞬意識を失ってしまっていましたが、すぐに目を覚ましました。
角怪物の角は、志隈の体を貫いてはいなかったのです。
志隈の体から狙いを外し、ギリギリ当たらない位置を通ったのですが、なんとその角の先端が背負っていたリュックサックのベルトと自分の体の隙間に入り込んでしまっていたのです!!
猛烈な勢いで移動しているため、隙間から角を引き抜くことはできません。
奥深くまで角を差し込まれてしまっているため、リュックサックを下ろすこともできず……
このままではいずれどこかにぶつかってしまうか、そうでなくても怪物の毒牙にかかってしまうことでしょう。
なすすべなく振り回されるままの志隈……
そんな彼を見て、社長はなにやら決意したようです。
雄大にここでおとなしくしてろ、と言い残すと、トンネルを出て近くにあった鉄骨を昇り始めます。
その鉄骨は、角怪物がグルグルと周回している道の行く先に会って……!!
このままでは社長まで角怪物にぶつかってしまうかもしれません!!
志隈はその様子に気付き、驚くのですが……

その頃、トンネル内では別の惨劇が起こっていました。
鉄の柵に阻まれた奥にいる、全身に鎖が巻き付いた巨大な怪物。
その柵をまたいだ向こうに、一人の死体があり、怪物はそれを引き寄せて貪ろうとしています。
死体は怪物によって作られたものではありません。
口の中から生えているように伸びている、一本の矢。
怪物によって死体が柵の中に引き寄せられる直前に、その矢が引き抜かれました。
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……矢を放ち、その死体を作った本人……睦月によって!!
矢、あまり持ってきてないんですよ。
そう言って血塗れの矢をしまい込む睦月。
その様子を、記者の村田が呆然と見つめています。
この子、なんてことを。
人を討つなんて!
そんな自分に向けられた視線を感じ取ったのか、睦月は村田の方を見て、まず助けてもらったお礼を言うべきではないだろうか、と言いだしました。
確かに村田はこの詩隊になった男に襲われ、睦月によって助けてもらった形ではあります。
ですが……助けるためとは言え、人を殺していいものでしょうか?
……あの事件を経て、心が完全に壊れてしまっていた睦月は、あっさりと答えました。
悪い奴ですよ?
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悪い奴はずっと変わらない、生きてる限り被害者が増え続ける。
……柵をはさんだ向こうでは、死体が貪り食われています。
睦月は全くそれを意に介さず、落ちていた村田のメガネを拾い上げました。
メガネを渡そうとしてくれているのでしょうか?
ですが村田の中では、完全に睦月は恐怖の対象となってしまっています。
近づいてくる睦月に恐怖し……
村田はよろよろとその場を離れていくのです。
一人残された睦月は……そんなムラタを、冷たい瞳で見送るのでした……


角怪物は社長を発見し、まっすぐ彼女に向かって突進していきます!!
ですが社長のいる位置は角怪物の牙が届く位置よりわずかに上。
伸びあがって手を伸ばそうとするものの、角怪物は鉄骨に腹ばいになって張り付くような形になりました!
すると社長は、志隈に鉄骨につかまるよう叫びました!!
確かに動きが止まっているこの状態なら、角を引き抜くこともできるでしょう!
そして社長は即座に鉄骨から飛び降り、なんと角怪物を釣り上げているクレーンの上に飛び乗ったではありませんか!!
何をするつもりなのかと問いかける志隈に、改めて鉄骨にしがみつくよう命じ……
電磁石を作動させている電極を引き抜いたのです!!
途端にクレーンは磁力を失い、中途半端な状態で鉄骨に張り付いていた角怪物は足を滑らせて落下!!
鉄骨にぶつかりながら、はるか下方へと落下していくのでした!!

流石の怪物もこの高さから落ちれば無事では済まないでしょう。
スゲー退治方法!と志隈は感嘆するのですが……雄大の声で、社長がとんでもないことになっていることに気が付きました。
電磁石を失ったとはいえ、クレーンはまだその場にあるわけで。
角怪物から離れたクレーンはそのまま大きく振り子運動をはじめ、社長はそのクレーンの上に取り残され、ケーブルにしがみついている状態になっていたのです!!
このまましがみついていれば落ちることはないでしょうが、穴のど真ん中で宙ぶらりんになり、また怪物のいる縦穴の底に向かって降ろされてしまうかもしれません。
……悩む時間はないようです。
社長の目を見て、志隈は彼女が何をしようとしているかに気が付きました。
振り子運動でこちら側に戻ってくる瞬間を狙い、ジャンプしようとしている!!
振り子運動は徐々にその力を弱めていくため、ジャンプは早ければ早いほど成功の可能性は上がっていくはず。
志隈はすぐに戻ってくるであろう位置まで走り、社長を受け止めようと手を伸ばして待ち構えます!!
ちゃんと受け止めなきゃ、と考えている間に、その時はやってきます。
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社長は志隈の方に、大きくジャンプして……!!!



というわけで、クライマックスを迎える本作。
この縦穴は危険ではありますが、これから別の出口を探して彷徨う方がリスクは大きいでしょう。
そこで起きてしまったこのトラブル。
社長は志隈の元までジャンプすることができるのでしょうか!?
できる事ならば、これ以上犠牲者は出したくありません。
ですがこの恐ろしい地獄の中では、いつ何が起き、誰がどうなってもおかしくはなく……
その状況にいるのは、他の生き残りたちも同じです。
すっかり豹変してしまった睦月、怯えて一人逃げ出した村田、そして一人で行動を続けている長髪の男。
誰が生き残り、誰が死ぬのか。
それとも誰も生き残ることはできないのか……?
最後の最後に待つ、さらなる絶体絶命の危機。
その小池先生の持ち味が存分に発揮されている衝撃の結末まで、目を離してはなりません!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!