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今回紹介いたしますのはこちら。

「家庭教師(ガヴァネス)なずなさん」第4巻 縁山先生 

秋田書店さんの少年チャンピオン・コミックスより刊行です。


さて、謎の家庭教師なずなによって、暦家を受け継ぐに足る人物になるよう教育を施されている甲子太郎。
ですがなずなが来てからトラブルが続出し、甲子太郎の日常は騒がしいことこの上なくなってしまいます。
それでも甲子太郎の持ち前の心の強さと、彼を慕うかつての従者「暦ナンバーズ」の力もあり、騒がしくも楽しい日常を過ごすことができていたのですが……?



団子を巡るちょっとおかしな事件をきっかけに、衝撃の事実が判明しました。
それは……死んだと思われていたあの人物が生きていた、という事。
死んだと思われていた人物……その名も、暦せり。
……甲子太郎の、母親です……!!

その情報をいち早く入手した犬塚は、まだこの情報は甲子太郎に知らせるべきではないと考えます。
甲子太郎は甲子太郎で、また違うルートで「赤子だった自分を抱きしめる女性」の存在を知ったのですが、まだどこの誰で、どこにいるのかはわからない状態です。
そんな中、犬塚は猿飛や兎宮とともに、その件について話します。
「歩く幽霊」などと称される弘安の秘密組織「00(ダブルナンバー」。
所属も経歴も抹消され、超法規的活動に従事する軍団で、暦家の不倶戴天の敵であるそのダブルナンバーを、14年前に片っ端から決して潰してしまった存在がいる。
当然やり過ぎてしまったその存在は表からも負われてしまうことになり、甲子太郎の祖父はその存在を助ける為、工作を重ねてこの世に存在しない、死人にすることにしたのです。
その人物こそ、暦せり!
犬塚が独自に入手した情報によると、セリはすでに近くまで戻ってきているとのこと。
そうなればダブルナンバーも動かざるを得ないわけですが、ダブルナンバーからすると大々的に動くと言うのも避けたいところ。
できる事なら暦家内で身内の問題として処理してほしいと言う事なのですが……
と、その時、扉が静かに開き、何かがそこから転がってきました。
それは……強烈な音と光を放つスタングレネード!!
それが猛烈な光を放つと、続けて銃を構えた二人の男女が室内に突入してきました!!
が、その二人は何事もなかったかのように現れた兎宮たちにあっさりと撃退されてしまうのです!!
……その直後でした。
流石は甲子太郎の選んだ新暦ナンバーズ、紀州にも動じず私の生徒たちを一蹴するなんて。
そう言いながら、
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3人を一瞬のうちに蹴散らす女、せりが現れたのは!!
でも私にはかなわない、この暦せり様には!!
ま、気にしないで、生徒たちだって結構やるんだから。
あなた達を選んだ甲子太郎の目は確かよ。
そう言って勝ち誇るせりの名前を、痛みにこらえる兎宮が呼びました。
ひさしぶり、貴方とはあまり顔を合わせたことなかってけど、甲子太郎をかわいがってくれてることは聞いてるわ。
だからあまり痛くしないであげる。
そう言って、兎宮に手を伸ばすせりですが……
その手に、何かが当たります!!
それは、猿飛が得意としている指弾です。
放ったのは猿飛から直接指導を受けた……甲子太郎!
誰だか知らんが、兎宮から離れてもらおうか。
そう言う甲子太郎に、せりは私がわからない?あなたの……と言いかけるものの、甲子太郎はきっぱりと言うのです!
僕の母様はずっと前に死んだ。
あんたは僕の家に土足で入り込み身内を傷つけた侵入者だ!今すぐ出て行ってもらおうか!!
その言葉にショックを禁じ得ないせりですが、わざわざここまで来た彼女がこの程度で諦めるはずもありません。
そうよね、長い間ほったらかしていきなりじゃ勝手よね、でも……
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このぬくもりを覚えてる?
時々合わせてもらえたけど、その時に覚えるあなたのぬくもりだけが私の生きる支え。
そう言って、甲子太郎を抱きしめたのです!!
甲子太郎は抵抗しようとするものの……
全部知ってる、お義父様はあなたに期待を押し付け、それに応えようと穴ただ背伸びして頑張ってきたこと。
よくやったわ、あなたを誇りに思ってる、でももう無理しなくていいのよ。
そう声を掛けられると……
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堰を切ったように、甲子太郎の両目から涙が溢れ出てくるのです!!
お母さん、とせりの胸に飛びつく甲子太郎。
僕だって本当は、こんなこと、ずっと無理して……ずっとお母さんに言いたかった、聞いてほしかったことが……
そうやって泣く甲子太郎をせりはギュッと抱き返し、言うのです。
まずは、一度死になさい甲子太郎。
変ないい方しちゃったね、私は過去を消され、誰ともなにともつながっていない、何も背負わない自由な人間!
貴女を苦しめた暦家からも解放してあげる!
身軽になれば何でもできるわよ、まずは3人で世界を見て回りましょう!
……せりは甲子太郎を自分と同じように死んだ人間になるよう工作し、それから旅に出ようと言うわけです。
ですが「3人」とはどういうことなのでしょうか。
せりは言いました。
この世で信用できるのは家族だけ。
ね?マイリトルシスター……
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なずな、あなたには感謝してる。
私の求めに応じてこんな屋敷にやってきて、図と甲子太郎のそばについててくれて……
やっぱりあなたは私の自慢の可愛い妹!!
…………そんなせりの言葉とは裏腹に、なずなの表情は、怒りに満ちたもので……!?



というわけで、クライマックスを迎える本作。
前巻から始まった団子勝負編、まさかのクライマックスに向けての序章でした。
せりの生存の発覚から強襲、そして謎ばかりの存在だったなずなの正体が発覚し、物語は一気にフィナーレへと突き進んでいきます!!
せりとなずなは姉妹だけあって、どちらもそのフィジカルは化け物級。
二人の戦いは超ド級の大激突となるのです!!
その戦いの結末は気になるところでしょうが、鍵を握るのはやはりといいますか突然といいますか、甲子太郎その人!!
甲子太郎の決断が、二人の戦いの……いや「家族」の戦いの決着を決めるのです!!
そして気になる戦いの後の決着までしっかりと描かれておりますのでご安心を!!
おそらく12人いたであろう暦ナンバーズが全員登場せず終わってしまったのは残念ですが、きっちりと読後感のいいラストが待っておりますよ!!

そんなきっちりとしたラストの後に、描き下ろしのおまけ漫画もしっかり収録。
縁山先生らしいとぼけた雰囲気はもちろん、先生としては珍しい気がするバトルシーンもたっぷり描いてくれた本作、最終巻でもその味わいは健在です!!
気を張らず読める、ファンのみならずとも楽しい本作、この機会に一気に読み返してみるのもよろしいかもしれませんね!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!