bk0
今回紹介いたしますのはこちら。

「BUILD KING(ビルドキング)」第1巻 島袋光年先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。


さて、「たけし」「トリコ」の島袋先生の最新作となる本作。
「トリコ」は「食」をテーマにしたバトル漫画でしたが、本作は「住」、建築をテーマにした漫画となっております!
「トリコ」に続いて「衣」「食」「住」の生活の三大要素を物語のメインに据えた本作ですが、気になるその内容はと言いますと……?




人類が住む区域の外にある絶海の孤島、ハンマー島。
過酷な自然環境や獰猛な獣が飛び交くこの島の一角で、本来住んでいるはずのない人間の少年も飛び回っていました。
bk1
なんだかおんぼろな印象を受ける小さな小屋を担いで駆け回る少年の名はとんかち。
家、完成じゃ!今度こそ念願のマイホームじゃ!!と両手でガッツポーズをしてその家を作り上げた喜びに打ち震えております。
するとそこに、見るからに狂暴そうな怪物が数体現われました。
それを見るととんかちは、出たな「家喰い」、今度の家はガンジョ―だぞ、と言って出来立ての家の中に飛び込みます。
そして窓からベロベロバーでその「家喰い」のトロルを挑発するのですが、そのガンジョ―だと自慢していた家はトロルの噴いた息一つであっけなくバラバラになってしまうのです……
「ふー」で家が壊れてしまったことにショックを受けまくるとんかち、そのショックのあまり、好天でその場から逃げ出していくのでした。

とんかちが逃げ出した先はとんかちと同じ大工のレンガのところでした。
レンガは見るからに丈夫そうな家の前でまき割りをしております。
そこに後転しながら現れたとんかちを見たレンガ、兄ちゃん、後転しながらどうしたの?と尋ねます。
とんかちは後転を続けながら、いいから家に入れてくれ!とレンガにお願い!
レンガはそのままとんかちを家に案内するのです。

レンガの家は見た目通り非常に頑丈です。
先ほどの「家喰い」、トロルが全力でタックルを繰り出しても、びくともしないのです。
とんかちの家はそのトロルの息ひとつで吹き飛ばされてしまったわけで、とんかちは自分が作ったのは家じゃなくてたんぽぽだったのかもしれない、と呟いてしまうのでした。

とにかくこの家にいれば何の心配もなくくつろげます。
そこで二人は、3年前の思い出を振り返り始めるのです。
3年前、二人の師匠であり親代わりでもある大工棟梁、シャベルはいいました。

おまえらもそろそろ自立してみろ、自分で家を建てて暮らすんだ。
今の時点で教えられることは教えたつもりだ、頑張ってやってみな。
そう言うシャベルは、この島を離れると言います。
超腕利きの大工であるシャベルは、あるデカい現場に向かうことになったのだそうです。
何年もかかる工事だと言うそれは、なんと「ビルドキング」の工事とのこと。
ビルドキングと言うのは、「巨大な山脈マンション」「マグマに浮かぶ暗黒城」「雲海の黄金ホテル」「よみの国の牢獄」などをはじめとした、生物が絶滅するほどの天変地異を何度も耐え抜き、太古の昔より立ち続けている建築物の総称です。
bk2
それだけの建物だけに、工事を行えるものも限られ、この頃のとんかちたちでは現場に近づくことすら難しいとか……
そしてシャベルはこう言い残しすのです。
手伝えるようになったら来い、2年ほどしたら迎えをよこす・
まずは厳しい環境のこの島でそれにも負けない家を建てて暮らしてみろ。
最終的に「家喰い」のボスにも壊されない家を作れたら理想かな。
楽しみに待ってるぞふたりとも!!

そう言ってシャベルが島を経ってから、3年が経ちました。
レンガはこのように見事な家を建て、いつでも島を出られる準備を整えています。
とんかちはと言うと……未だまともな家一つ立てられていないまま。
結局毎日レンガの家に泊まっていまして、その日も泊まるのでした。

二人は物心ついたころから、なぜかこの島で暮らしていました。
なんとか隠れ暮らして生き延びていたところに現れたのがシャベル。
竜巻、火山、大地震、そして獰猛な猛獣たち。
そんな危険が渦巻くこの島で暮らしてきた二人は、シャベルが立ててくれた家のおかげで、生まれて初めて心から安心することができたのでした。
そんなシャベルに教え込まれ、大工となった二人。
レンガはしっかり成長し、今やこの島に住んでいる友好的な動物たちの家をも建ててあげています。
とんかちは毎日のように突貫工事の荒い家を建てては壊され、そうでないときは子分扱いしている河童たちとどうでもいい会話をしている始末。
その日もカッパとどうでもいい話をしていたのですが、そこにとんでもない報せが舞い込んできました。
かつてシャベルが作った檻によって閉じ込められた、「家喰い」のボスが、檻から出たと言うではありませんか!!
狂暴極まりないボスの復活に、島の動物たちはおびえてしまいます。
ところがとんかちは、一切慌てることなく、悠然と立ち上がって言うのです。
わぃの出番じゃ、ちょっくらいってくるわい。
とんかちは愛用のハンマーを地面に打ち付け、その反動で飛んでいくと言う独自の方法で、猛烈なスピードで突進!
瞬く間にみんなが避難していると言うレンガの家にたどり着いたのですが……
家はすでに全壊していました。
頑丈極まりないはずのレンガの家が……
幸いレンガは無事でしたが、みんなを守れなかった、と悔しさに打ち震えています。
そして、とんかちに言うのです。
兄ちゃん、気をつけて。
他のトロルとは全然違う……
そのトロル……家喰いのボスは、すぐそこに立っていました。
bk3
巨大なトロル立ちより、さらに何倍も大きな体格をしているボス。
狂暴な見た目にふさわしい強大な力を持っていることが伺えるボスを見てなお、とんかちは余裕の表情を崩しません。
久しぶりだのぅ、ずっと出てくるの待っとったぞ。
そして、自分の家は役に立たなかった、大工失格だ、と涙をこぼすレンガに言うのです。
お前の家は役に立ったろ?
見たところ死んだ者はおらん、この家が無かったら皆死んどったかも知れんぞ、お前の家は役目を果たしたんじゃ。
いつかビルドキングのような強い家が作れるまで、何度でも挑戦したらいいんじゃ。
お前ならいつかきっと建てれる!わぃと違って才能がエグイからのぅ!
強い家を築くのはお前に任せるぞ!!
ここからの工事はわぃにまかせろ。
今度はわぃが築く番じゃ!!
その会話をしている間も、家喰いはまってくれません。
凄まじい力をもって、とんかちに殴りかかるのですが……
なんととんかち、平然とその拳を受け止めるではありませんか!!
そして笑顔で、レンガに言うのです。
bk4
わぃは、平和を築ける。
親方はこう言ってたのぅ、すむものの願いを形にできるのが大工だって。
この島に住むみんなの願いは、「安心と平和」なんじゃ。
平和を叶えられるぐらい強くなったぞ、3年前とは違う。
みんなの平和を築く、工事開始じゃ!!



というわけで、建築をテーマにした物語となる本作。
まさしく「トリコ」の建築版と言った感じの内容ですが、主人公が力のとんかちと技のレンガとでも言うべき二人の校正になっているのが最大の違いと言えるかもしれません!
この後二人は、島を出て一人前の大工を目指しつつ、シャベルの後を追うことに。
その中で様々な人物と出会い、様々な建物と遭遇していくことになるのです!!
バトル要素は意外に薄めで、この第1巻は世界観の説明の要素が強め。
ですがこの第1巻の後半に収録されているエピソードは、建築をテーマにしたアクションの形が見えてくるものとなっておりまして、そして「トリコ」との世界観のつながりを感じさせる部分も見えてきます!!
バトル要素が薄めなため、「トリコ」よりもスロースタートな印象を受ける本作ですが、本番はおそらくここからでしょう!
今後ますます激しくなっていくであろう建築アクション、そしてより明かされたら嬉しい「トリコ」とのつながり……
これからの展開にも注目ですね!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!