「呪術廻戦」第15巻 芥見下々先生
集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。
さて、苛烈を極める呪霊と呪詛師と呪術師による渋谷事変。
悠仁の奮闘もむなしく、数多くの一般人の犠牲と、大事な仲間からも死者が出てしまいました。
さらに真人の魔の手は、野薔薇にまで襲い掛かり……！？
手のひらで触れることによって、魂の形を変える真人の能力。
その力は、触れられた者を一撃で死に至らしめる力を持っています。
その手によって、顔を触られてしまった野薔薇。
……触られた部位が手や足などの体の末端部ならば、切り落とすことでその能力による市からは逃れられるでしょう。
ですが……顔の場合はそうはいきません。
野薔薇はその死が目前に近づいてきている状態で、悠仁こう言いました。
虎杖、みんなに伝えて。
笑顔さえ浮かべ、真人の力の影響が出始めた顔面の左半分を自ら爆ぜさせた野薔薇……！
真人の手駒にされることを恐れたのでしょう。
その一撃で能力の侵食は収まりましたが……
野薔薇は倒れたまま、ピクリとも動かなくなるのです……
目の前で倒れた野薔薇。
この渋谷での戦いで、自らの敗北をはじめとした数々の失敗。
それによって削り取られていた悠仁の心は……ここでを完全に砕けてしまいました。
その表情を見て、真人笑顔を浮かべます。
ゾクゾクする、自分の才能に！！
ああ、俺って、俺こそが！！
「呪い」だ！！
猛然と襲い掛かり、悠仁にはなった真人の一撃！
その一撃は
出したものはゾーンに入ったような状態になる、と言う黒閃、ノリにノッた真人の心境を表すかのように発言したのです！！
地面に、天井にと叩きつけられる悠仁。
そこに真人は立て続けに打撃を叩き込んでいきます！
どーせお前は、害虫駆除とか、昔話の妖怪退治とか、その程度の認識で渋谷に来たんだろ！？
甘ぇんだよクソガキが！！
これはな、戦争なんだよ、間違いを正す戦いじゃねえ！
正しさの押し付け合いさ！！
ペラッペラの正義のな！！
お前は何だ、オレが何も考えず人を殺すように、お前も何も考えず人を助ける！
呪いの本能と、人間の理性が獲得した尊厳！
100年後に残るのはどっちかっつー、そう言う戦いだ！
そんなことにすら気付けない奴が、どうして俺に勝てるよ。
なあ、殺した呪いを数えたことはあるかい？
ないよな、俺も俺も。
殺した人間の数とかマジでどーでもいいもん。
お前のこともそのうち忘れるさ。
さんざん悠仁をいためつけ、言いたいことを言う真人。
そしていよいよ、最後のとどめを刺さんと手を振り上げました。
そのふり上げた手は、カマキリのように変化しています。
これで悠仁を切り裂き、完全に殺そうと言うのでしょう。
何の容赦も、何の感慨もなく、その手を振り下ろす真人！！
なのですが、遠くで響いた音とともに、悠仁の姿は忽然と消えたではありませんか！
そして、その音がした方から……声が聞こえるのです。
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理を表す。
ただし！！
平家物語の有名な冒頭分を引用し、自分たちは延々と勢いに乗ったままだとでも言いたげなその声の主……
東堂葵！！
ここで、東堂が駆けつけてくれたのです！！
最初は何が起こったのか分からなかった真人ですが、東堂の特徴は花御から聞いていたようです。
顔面の傷、位置の入れ替え、そんな特徴から東堂が花御を追い詰めた男だと言うことに気が付きました！
そしてそこにもう一人、京都高専の1年生、新田が追いかけてきまして、「あっちの子の処置」が終わったと告げてきます。
多分死んでるけど、と言う彼に、東堂は優仁にもその処置を施すように頼み……
そして、東堂は叫ぶのです！
起きろ虎杖（ブラザー）！！
俺達の戦いはこれからだ！！
と言うわけで、実力的には特級呪霊である真人などには劣るにもかかわらず、「何とかしてくれそう」感が半端ではない男、東堂が登場した今巻。
彼の登場によって、渋谷事変は最終局面への速度を上げて行きます！
一度は折れてしまった悠仁の心。
ですが、新田の「処置」によって、野薔薇にもしかすると、の可能性が生まれた予感もします。
さらに東堂のかけてくれる言葉は、独善的にも聞こえますが……悠仁に力を与えてくれることでしょう。
この戦いh、壮絶な攻防の応酬となるなるのは必至！
かつて花御に対しても優位に戦いを進めたブラザータッグ、真人に対しても勝利を収めることができるのでしょうか？
それともありとあらゆる手段を使って悠仁を苦しめる真人の前に屈するのでしょうか！？
数々の術者たちと呪霊たちが倒れ、その思いを託していったこの戦い。
いよいよクライマックスに突入！
真人と悠仁＆東堂、おそらく最後となる戦い、その衝撃の決着をご確認ください！！
今回はこんなところで！
さぁ、本屋さんに急ぎましょう！！
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