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今回紹介いたしますのはこちら。

「巨蟲山脈」第2巻 原作・藤見泰高先生 漫画・さざなみ陽輔先生 

秋田書店さんのヤングチャンピオン・コミックスより刊行です。


さて、心霊スポット探索のはずが、巨蟲の巣窟への死の旅となってしまった本作。
動画撮影に来たはずの剛たち一同はなすすべなく死んでしまうかと思われたのですが、そこで調査に来ていた稲穂に出会います。
昆虫の知識に関しては比類ない彼女のおかげで、わずかながら生き延びる道が見えてきましたが……?




一同の前に再び現れた巨蟲。
それはエンマコオロギでした。
コオロギと言えば、キュウリか何かをかじっているイメージが強いため、それなら安心だと安堵仕掛ける剛なのですが、稲穂は険しい表情を崩しません。
コオロギは安全どころか危険な虫だ。
雑食ではあるが、肉食性に非常に近い。
稲穂はそう言うのです!
実際、コオロギを何匹も同じ虫かごに入れて飼うと、共食いを初めてみるみる数が減って行くことからもその習性が伺えます。
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それを聞いて、恐怖の声をあげる悦子。
コオロギはその音に反応したのか、悦子の方に向き直るのですが……
そこで稲穂が敢えて足を引きずって音を立て、コオロギの気を引きました。
コオロギのような鳴く蟲の仲間は耳がいい。
だが経験上泣いているコオロギの近くで会話していても、大声や高い声を出さなければ鳴き止むことはない。
鳴く蟲たちは、自分たちが会話で使う周波数帯以外はあまり関心を持っていないようだ。
……それならばコオロギがこちらに注意を向けていない間に逃げよう、と剛は提案するのですが、そう簡単にはいかないようです。
逆にコオロギは、地面に伝わる振動には敏感で、すこしでも動けばコオロギに気付かれて襲われてしまう、と言うではありませんか!!
空でも飛べなければ逃げることはできない……!
そんなことを言う稲穂なのですが、緊迫の空気が流れるところで、余計なことをするのが大。
ホントか、じゃあ試してみよう、と言って、どたどたとその場で足踏みを始めたのです!!
するとコオロギ、すぐさま大の方を向き直りました。
そのド迫力の顔を間近で見ると、流石に腰を抜かしてしまう大……
自分で挑発めいたことをしておいてこの体たらくは、もうだらしないなんてものどころではありません!
そんな大でも稲穂は見捨てないようです。
マッチョ、動くな、コオロギは関節下あたりに鼓膜があり、地面からの真藤をキャッチする、我々の声が聞こえていないのは風のような自然音のように聞き流しているんだろう、とのこと。
そして、稲穂はここでコオロギはコントロールする作戦を明かし始めるのです。
それは……「闘蟲」の技術を応用すること。
コオロギは中国で盛んな「闘蟋」という、コオロギ同士を戦わせる競技があるほど研究されている蟲です。
闘蟋は、コオロギの「闘争心」「貪欲さ」「狂暴性」、そして縄張り意識の強い習性を利用してコントロールを行います。
自分のテリトリーに侵入した外敵は決して許さない!
そんなコオロギの習性をここでも最大限利用し、この場を逃れるしかないでしょう!

作戦の鍵を握るのは、もっとも戦えるフィジカルを持つ剛と……自称忍者の志野!
稲穂は負傷しているため、指示役に徹するようです。
……まずはコオロギの前に仁王立ちする剛。
そして、非戦闘員を巻き込まないように、ゆっくりゆっくりと位置を移動します。
ところが極力音を立てないように移動しても、しっかりとコオロギは剛を補足しています。
どれだけ静かに歩いても、コオロギの耳をごまかすことはできないようです……!
剛は稲穂のアドバイスを思い出していました。
エンマコオロギの武器は瞬発力のある頭突きと噛みつき。
背後に回り込んだとしても、強力な後ろ足の脚力と鋭利な棘が一瞬で飛んでくる……
つまりコオロギの攻撃は超高速。
問題はそれをどう避けるか、です。
そしてその一方で、志野はコオロギの横を通り抜けていました!
地面のわずかな振動すら聞き逃さないはずのコオロギですが、志野は持ち前の忍者の技術、「忍び足」……小指側から徐々に体重をかけ手足を下ろし、地面に振動を伝えないように歩く歩法を駆使することで、気付かせないことに成功していたのです!!
志野は剛がコオロギの気を引いている間に、少し前に戦ったオオゲジが残していった足を持ってくるように言われています。
何とか無事オオゲジの足がある場所に続く引きめんのひび割れまでたどり着いた志野なのですが、運悪くそこでトンネルの一部が崩れ落ちてしまうのです!!
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とっさにひび割れの中に飛び込んだことで瓦礫の直撃は避けられたものの、その物音でコオロギは完全ン氏のを認識!!
何度も何度も頭突きを繰り消し、ひび割れを完全な大穴へと変えてしまうのです!!
このままでは志野がコオロギの餌食に泣てしまうかもしれません!
剛はすぐに大声をあげながら足を踏み鳴らし、コオロギの気を引きます。
物凄い速度で突進してくるコオロギ!!
そのスピードは想像を絶するものがありますが、動きは直線的!
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なんとか横に転がって頭突きをかわす剛なのですが……
そこで剛の目に激痛が走ります!!
少し前に付着したヒカリキノコバエの粘着液。
乾ききったおかげでこの時までは何事もなかったのですが、汗をかいたことで再び元に戻り、剛の目を刺激してきたのです!!
あまりの痛みで、右眼を開けていることができない剛。
片目ではまともに攻撃をかわすことなどできませんが、かといって自分が気を引かなければ他の面々に被害が出てしまうことでしょう。
八方ふさがりかと思われたこの状況ですが……
剛ははっと気が付きます。
そうか、簡単なことじゃないか。
剛は何と
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自ら目隠しをして、両目を塞いだのです!!
さあ来いっ!
これでお前の気配がよくわかる!!
剛はそう宣言し、コオロギに向かって構えたのでした!!



と言うわけで、コオロギ戦から幕を開ける今巻。
この「山脈」は、「列島」シリーズよりもさらに「人間Vs巨蟲」と言う戦いに焦点を当てていると言うことで、主人公の剛をはじめとして、戦えるメンバーが複数存在。
このコオロギ戦も、稲穂の指示を受けながら、身体能力と技術を駆使して戦っていくわけです!
そしてもちろんこの後も様々な戦いが繰り広げられていきます!
この後登場するのは、ナゲナワグモ、ハサミムシ、ヤブキリと様々な巨蟲が登場し、一同を恐怖のどん底に陥れて行くのです!!
そして登場するのは蟲だけではありません。
大の情報をもとにして、様々な動画配信者が登場!!
地獄と化したトンネルに、更なる犠牲者が自ら足を踏み入れてしまうのです……!!
さらにその後、物語は新展開に。
今までほぼ「巨蟲トンネル」出た本作が、ついに本格的に「巨蟲山脈」に!?
拡大する恐怖から、剛たちは逃げられるのでしょうか?
稲穂の知識は、この巨大な虫たちを御しきれるのか?
エロスなサービスシーンと、容赦ないグロ描写もしっかり盛り込まれた本作、「列島」とともに見逃せませんよ!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!