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今回紹介いたしますのはこちら。

「ダークギャザリング」第6巻 近藤憲一先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。


さて、来るべき決戦に向けて霊集めに励む螢多朗たち。
超危険な霊の巣くう「旧Fトンネル」では、やはり想像を超える恐怖の悪霊が待っていたのでした。



旧Fトンネルの霊は何とか手に入れることができた一同。
さらに強力な霊を集める……前に、しなければならないことはありました。
それは、見つかるとちょっとヤバい呪物を隠しておける場所を確保すること。
なかなか安心して隠せる場所というのは見つからないものですが、そこでアイディアを出してきたのが詠子でした。
詠子は、どうせならば家を買ってしまって、そこに呪物とともに超凶悪霊の「卒業生」達も保管してはどうか、と言うのです!
卒業生を置く場所にはいくつかの条件があるのですが、詠子が見つけてきた物件はその条件をすべてクリア。
そして何より問題であるお値段については、なんと……100円!!
勿論それはいわくつきどころか、はっきりと「心理的瑕疵」……所謂事故物件というやつです。
昔その物件を借りていた親子が大量殺人をした挙句心中した、という物件だというのですが、それくらいならばまだ物好きや安さに惹かれた人が買うこともあるのだとか。
ですが本当に恐ろしいのは、その事件の際に件の家に突入した女性警官が何もしていなのに突如妊娠し、わずか10日で異様に頭の大きい赤ん坊を出産した、という出来事です。
しかもただ生まれたわけではなく、女性警官の腹を突き破って……!
いつしかこの家はこんな名前で呼ばれるようになっていました。
大量殺人の被害者が生まれ変わろうとして呪いをかけてくる、「受胎告知の家」。
物件を預かる不動産屋からすれば、維持費がかかるため持っているだけで損ですし、取り壊したりするのも恐ろしいですし……
不動産屋さんの担当者は、わかったうえで買ってくれるならありがたいけど、やめた方がいいと思う、きちんと話したし止めたからもう帰るよ、とそそくさといなくなってしまうのでした。

受胎告知の家に挑むのは、詠子と夜宵の二人だけ。
螢多朗は先日の戦いで受けたダメージが大きく、療養中です。
勇気を振り絞っていざ突入……と思った矢先、玄関の引き戸が静かに、ひとりでに開くではありませんか!!
玄関の窓はすりガラス。
誰かが中から開けたのならば人影くらいは見えるはずなのですが……
そしてその開いた扉に、引き込まれるかのように浮遊霊が入っていきます。
霊感に乏しい詠子は大した力のない浮遊霊は見えません。
夜宵によれば、この家は霊が通り道にしている「霊道」が通っているのではないか、とのこと。
そのせいでこの家が事故物件になったのか、と詠子は予想するのですが、それはまだふたを開けてみなければわかりません。
迷っていても何も始まらない!
二人は自分の手で、玄関のドアを開くのです!!
そこには……霊の大量殺人後に心中した父娘と思われる霊がいて、先ほどの霊を奥へと連れ込もうとしています。
そして娘霊は二人に気が付き、気味の悪い笑みを浮かべながら手招きをします。
彼女たちが手引きして、霊の集団でも作っているのでしょうか……?
とにかくそっと後をつけ、様子をうかがうことにしました。
するとたどりついたのは台所。
そこには……なぜか水の入ったコップが三つ並んでいます。
水?
思わず手に取った詠子。
そのままその水を、飲み干そうとするではありませんか!
すかさず夜宵がそれを止め、無人の家に水があるはずない、飲んじゃダメ、と諭すのですが、詠子は自分が水を飲もうとしていたことすらわかっていない様子。
どうやらあの娘霊の仕業の様です。
水を飲んでくれなかったことにいら立ち、頭をかきむしる娘霊。
一方で先ほどの浮遊霊はその水を飲んでしまったようで、意識を失い(霊に対してそういうのが正しいのかはよくわかりませんが……)、父霊に引きずられてどこかに連れられて行きます。
水に毒を持っていた?生前の犯行をなぞっている?
夜宵と詠子は、さらに警戒しながら父霊の後を追います。
今度辿り着いたのは、畳の部屋でした。
ですがその真ん中は床板ごと畳が外されていて、ぽっかりと井戸のような穴が口を開けています。
父娘霊は先ほどの浮遊霊をその穴に放り捨て、生前の犯行をなぞったのであろう、灯油か何かをかけて火を放つという無惨な方法で浮遊霊を殺しなおすのです!
一体何のためにこんなことをしているのか。
しばらくすると穴の中から、先ほどの浮遊霊の残渣のようなものが立ち上り、
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突如天井を突き破って現われた巨大な何かに喰われてしまいました!!
あまりに巨大な力を持っているらしいそれ、霊感に乏しい詠子にも見えているようで……

ともかくあの巨大な何かの霊を捕まえるなり狩るなりするのが必要そう。
あの父娘霊は水を飲ませられなかった後はな背化襲い掛かって呼応というそぶりを見せませんし、二人はそのまま先ほどの巨大な霊がもともといたであろう真上の部屋へと向かうのでした。
中に入ると、そこは板の間。
中央には1階に通じる大穴、そして奥には人骨と、その人骨に抱かれるような形で置かれた3人の退治のミイラがありました。
そしてその人骨の陰から顔を出すように、
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先ほどの巨大霊、頭の大きな赤ん坊のような霊が姿を現すのです!!
1階からその様子を見上げていた娘霊がつぶやきました。
お願い、天使様、と。
その言葉を聞いていたのかいないのか、天使様と呼ばれた巨大霊は二人の目の前まで距離を詰めてきました!
慌てて逃げ出し、一旦広いところで態勢を整えようとなった二人。
1階に降りていきますと、何やら人の話し声が聞こえてきました。
声の方へ向かいますと……そこには、おそらく生前の姿であろう、この家の一家の団欒の様子がビデオのように再生されていました。
ですがその団欒は、ちょっとした事故で一気に崩れてい待ったのです。
ほんの些細な言い争いの中で、軽く妻を押した父。
母はバランスを崩し、運悪く頭を強く打って死んでしまいました……
それ以来二人の日常は一変します。
父は人殺しとののしられ、娘もそのあおりを受け……母を失ったショックもあり、二人は絶望に暮れる日々を送ることになってしまったのです。
そんなところに現れた、謎の女と車いすの老人。
彼らは、二人にささやいたのです。
望むなら秘密の儀式を教えよう。
そうすれば、「天使様」が君を救ってくれる。
……二人が教えた秘密の儀式とはあまりにおぞましいものでした。
ですが度重なるショックで心を壊してしまっていた娘は、止めようとする父をも巻き込んで儀式を遂行。
その一環として、大量殺人まで働くことになったのです。
そうやって生まれたのがあの「天使様」。
既に生まれているように見える天使様なのですが、過去の映像の中で娘は「あと一歩」と言っていました。
一体何が一歩なのか?
それをじっくりと考える時間は、与えられません。
天使様のささやき声が、二人の耳に飛び込んできたのですから!!
すぐに家を飛び出す二人!!
ところが天使様は、二人を外で待ち構えているではありませんか!!
そして詠子に手を伸ばし、ささやくのです。
ママぁ、産んでぇ、と。
直後、夜宵の攻撃で天使様の頭がちぎれ飛びました!!
どうやら天使様を退治することができたようです。
家の護衛用に捕まえたかったけど、という夜宵ですが、詠子を救うためには仕方のない行動でした。
とりあえずいったん車に戻り、一休みして作戦を練り直すことにした二人。
ところがその時でした。
先ほど確実に倒したはずの天使様が、
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車の中に現れたのは!!
天使様は詠子を車から引きずり出すと、霊力でドアを閉じて夜宵を閉じ込めます。
そして、詠子に抱き着いて……!!

ようやくドアが開き、夜宵は詠子のもとに走りました。
天使様の姿はもうそこにはありません。
ですが……確実にそこに存在しているのです。
ママぁ、産んでぇ。
そのささやき声は……
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詠子のおなかから聞こえてきたのですから……!!



というわけで、螢多朗なしで卒業生ハウスを手に入れる戦いに赴いた夜宵たち。
ですがこの「天使様」、予想以上に厄介な霊だったようです!
一度た置いたのは間違いないのに、こつ然と現れる。
そして詠子の腹の中に潜り込み、「産んで」と懇願してくる……!!
このままでは詠子、あの女性警官の様に腹を破られて死んでしまうかもしれません。
早くこのお腹の霊を祓い、そして目的の家を手に入れたいところです。
が、天使様だけではなく、父娘の霊もこのまま見ているだけなはずがありません。
既にその命に毒ががかかりつつあるにもかかわらず……受胎告知の家の恐怖は、まだまだこれからなのです……!!

本番のための準備の準備、とでもいうべき戦いでこの恐ろしさ、この困難さ。
そんな必見の戦い以外のお話ももちろん収録。
あの旧Fトンネルの戦いに後日談があったり、夜宵が探し求めている空亡が現れて思いがけない人物と遭遇したり……
どれも今後の展開につながるものばかりで、物語のギミックとなるだけではなく、登場人物の掘り下げも行われる注目のお話となっているのです!
バトル要素もホラー要素も、さらに盛り上がっていくこと間違いなしですよ!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!