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今回紹介いたしますのはこちら。

「遺書、公開。」第7巻 陽東太郎先生 

スクウェア・エニックスさんのガンガンコミックスジョーカーより刊行です。


さて、数々の遺書が公開されていく中、朧気ではあるものの、姫山椿の自殺の原因が見えてきた本作。
姫山椿を取り巻く状況がわかっていくと、徐々にクラスの雰囲気も変わっていき……?



姫山椿の自殺の原因を作ったのは、特定の誰かではなく、D組全員になのではないか。
遺書が公開されていくにつれ、そんな予想がたち、そしてそれが真実であるのではないかという色が濃くなっていきました。
残り僅かになってきた遺書の公開がさらに進んでいけば、本当の真実がわかるのか。
そんな思いが浮かんで来た日の事でした。
……何か、他のクラスの雰囲気が妙なのです。
何やら、姫山椿がどうとかと言う噂話をしている……?
廿日市は教室につくと、池永達にその事を訪ねようとするのですが、どうやら自体は思いがけない状況になっているらしいことが彼らから明かされました。
なんでも、姫山椿が自殺したあの日、その推定時刻直前に彼女がトイレに入って行くのを見たものがいる、と言うのです!
ですが確かあの時は、周りの教室でも授業が無くて目撃者がいなかった、と言う話のはずです。
だと言うのに、誰が言いだしたのか、今になって急にそんな話がわいてきたのでした!
しかも噂によれば、姫山椿は
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D組の男子と二人でいた、のだとか……!
「D組の男子」としか噂では言われていないため、今一つ決定打にかける話ではありますが、問題なのはそのうわさが今朝から2年生全体に広まっていること。
確かに今も、D組内でその噂についての話がささやかれています。
その人が姫山と一緒にいたのはどういうことなのか。
その人が原因で自殺をしたのか?
あるいは姫山とその人が特別な関係で、最後に遺書を託されたのではないか?
……噂は憶測を呼び、憶測は様々な不安を生んでいって……

朝のホームルームが始まり、つつがなく終わりました。
そして最後に、担任の甲斐原はこんなことを言ってホームルームをしめたのです。
何やら姫山に関する妙な噂が広まってるみたいだが、くだらない作り話だ、くれぐれも本気にして話を置きくするんじゃないぞ。
……一見するといつも通りのテンションでそう言った甲斐原ですが、こんなことを言う以上、やはり噂が広まるのを恐れているのでしょう。
そんな甲斐原がいなくなりますと、クラスは自然と噂についての話をし始めました。
一応聞いておくけど、「自分だ」っていう男子はいないよな?
そんな問いかけに、答えるものはもちろんいません。
千蔭はそこで、赤崎じゃないのか、と声をあげました。
姫山椿と付き合っていた赤崎、二人でいるのが一番自然な存在だと言えるでしょう。
ですが赤崎は、違うと答えます。
自分と椿が付き合っているのはほとんどのやつが知ってるんだから、もし一緒にいたのが自分なら「D組の男子」なんて言い方ではなく、「赤崎」と言われるだろう。
そんな赤崎の説明には、ある程度の説得力があるように思えます。
ここに来てのこの噂は、自殺に明確な原因になる存在がいたのかもしれない、と言う疑いが生まれ、ようやく何かがつかめそうだった今までの流れが全て台無しになってしまいかねません。
あるいはその「男子」、彼女が自殺するのを知っていた、と言うこともあるのではないか……?
そんな想像とともに、こんな疑いが改めて生まれてしまうのです。
もしかしたら、
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姫山椿は自殺したのではないんじゃないか。
死んだときに誰か一緒にいたと言うことは、「その可能性」もあるんじゃないか……!?
と、そんな時、横山が突然口を開きました。
それは考えすぎだろ。
俺はこの噂はデマだと思う。
全然知らない人だけどとにかく男子だってって話なら分かる。
でも「D組の男子」ってわかるってことは、名前はわからなくてもある程度めぼしはツイてるはずだろ?
それなのに名前はおろか特徴の一つも出さないで人に言うなんて不自然だよ。
それにタイミングも出来過ぎてる。
これは、
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このままの流れじゃヤバイと感じた誰かが、デマを流してかく乱しようとしてるって方がオレはしっくりする気がするけど。

その場はそこで話が終わったようです。
廿日市は再び、池永達とあの噂について整理することにしました。
今の流れは、D組全員に責任があると言うもの。
ショックを受けた人は当然いるだろうが、それでは困る、と言う人がいるんだろうか?
噂の内容を考えてみると……引っかかるのはD組の「男子」と言う部分でしょう。
この噂がデマで、場を混乱させたいだけならば「男子」と限定する必要はないはず。
と言うことは、自分が疑われないようにと、女子がこの噂を流したのではないでしょうか……?
ですがまだこの噂がデマだと確定したわけではありません。
そこで廿日市は、確かめてみようと言いだすのです。
2年生の間で広まった噂なら、けっこうたどれるかもしれません。
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噂の発生源がどこなのか、確かめてみましょうか。


と言うわけで、噂の出所を探ることになる廿日市達。
大きく広まった噂の出所を探すのは難しいですが、幸い噂が明確に流れ始めたのは今朝からです。
と言うことは、誰から聞いたのかを覚えている人もいるでしょう。
それをうまく辿って行けば、噂の出所を見つけるのは無理ではなさそうです。
ですが問題は、出所を辿れたとしても残っています。
その噂は本当なのか嘘なのか。
本当ならば、その人物は誰で、何のために会っていて、「D組の男子」などと言う不思議なぼかし方をしたのか。
嘘ならば、何故そんな噂を流したのか……
様々な思惑が渦巻くD組に投じられた新たな火種、果たしてこの火種は姫山椿の自殺と言う激動にどんな影響をもたらすのでしょうか!?

そしてそんな中でも、遺書の公開は進んでいきます。
今巻では、なんとあの人物の遺書が公開されることになるのです!
今まで公開されてきた遺書も重要なものばかりでしたが、今巻で公開されるその人物の遺書はやはりこの事件に大きな影響を与えそう。
佳境を迎えつつある本作、これからの展開からも目が離せませんね!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!