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今回紹介いたしますのはこちら。

「AGRAVITY BOYS(アグラビティ ボーイズ)」第4巻 中村充志先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。


さて、人類最後の生き残りとして頑張っているようないないような毎日を送るサガたちアグラビティボーイズ。
新たな女性キャラなども出てきたりしましたが、当然すんなりと仲良くなってお近づきになれるはずもなく。
今日も今日とて、あれこれとコージに弄ばれたり、なんだかんだ希望をもらったりするのです!




ひょんなことからアグラビティボーイズの面々は、みんな一斉に同じ夢を見ることになりました。
それは、クリスがアカデミーの中等部に入学した日の事。
そして……アグラビティボーイズが結成される出来事の始まりの日の事でした!

クリスは初日からはやんちゃな男子たちにいじめられていました。
バッグを奪い取られ、女子の座る席は向こうだぜ、これだから外部生はよ、と内部進学組に小馬鹿にされていたクリスなのですが……確かにクリスは見た目は完全に可愛い女の子であるものの、きゃしゃな体格とは違う、しっかりした意思を持っています。
自分の顔が忠誠的なのは理解してるけど、1体多数で持ち物取り上げてそれをからかうなんて小学生?
それにジェンダー観が化石だよ、これだから内部進学組は。
そのバッグは大切なモノなんだ、返してくれ。
僕は絶対に君たちは屈しないから!
そうカッコよく決めるクリスなのですが……やっぱり腕っぷしに任せられると厳しかったりします。
ああんコラ!?くそチビが舐めやがって!!とブチ切れた内部生たちに胸倉をつかまれると、暴力はダメだって!と慌てることしかできません!
このままではクリスがどうにかなってしまう、と思われたその時です。
あの男、サガがやって来たのは。
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……馬に乗って!!
さっそうと現れたサガは内部生たちをあっさり蹴散らし、バッグも奪取。
ニコッと笑って、クリスにそれを返してくれるのでした!

……学校に馬を連れ込んだサガは、入学式の後に指導室に呼び出されました。
入学式で、この学校の生徒たちの競争についてこられないものは切り捨てる、とはっきり言い切った校長の迫力も、サガにとっては大した問題ではないようです。
校長の言葉は答えなくとも、指導室でこってり絞られたのは流石にきたようでぐったりしてしまうサガ。
なんで俺だけが説教を受けるんだとぼやきながら指導室を出てきた彼のもとに、クリスが駆け寄ってきました。
勿論、バッグの件のお礼を言うためです!
二人はカフェで自己紹介。
ですが話せば話すほど、サガがただものではないことがわかってきます。
何でもサガ、時間があったから日本から太平洋をヨットで渡って来たと言うではありませんか!
道中そこそこ遭難して死にかけたんだどな!と笑いながら語るサガ、この学校のあるアメリカについてからもいろいろ大変だったようです。
予定のポイントより500キロもずれてついてしまったとのことで、わずかな手持ちの金で様々な乗り物を乗り継ぎ、最終的に馬をレンタルしてようやくこの学校にたどり着いたとのこと。
ハチャメチャでバカではありますが、やったこと自体はかなり高難度。
なんかすごいや、と感嘆するクリスなのですが、サガは凄いのはお前の方だろ、と言うではありませんか。
内部生のヤツら、それも多人数を相手に一歩の引かなかった。
人は見かけによらねえ、いい度胸してるじゃねーか!!
……サガはそう言ってくれたのですが、クリスはその言葉を素直に受け止めることができません。
あれは外部生だから最初から舐められるわけにはいかない、と言う意地から来たただの虚勢にすぎない。
強がってみても、喧嘩なんて一度も経験したことがない……
そう言うクリスに、サガは……急所以外なら相手に抱き着いてあごめがけて頭突きを繰り返すとか……とケンカのアドバイスをし始めるのですが、もちろんクリスが言っているのはそう言う事ではありません!
暴力は嫌いだし、自分は医者を目指してる、人を汚させるなんて本末転倒だよ、と答えるクリス。
クリスはもともと孤児で施設で育ったと言います。
クリスを育ててくれたシスターは慈善事業に力を入れていた偉大な人物だったのですが、病に倒れてなくなってしまったのだとか。
彼女のように誰かを助ける仕事をしたい。
そう考えて、世界一のこの学校で医者を目指そうと考えたのだ、とクリスは言うのでした。
……初対面のサガについついこんなことを話してしまった、自分ばかり話してしまった、と反省するクリスなのですが、サガは自分も孤児だから離しやすいんじゃないか、と返してきました。
クリスとはだいぶ違い、子供のころから非合法の賭けレースで生活をしていた、と言う別のベクトルでものすごい過去を持っているようですが……
お互いの生い立ちはまるで違うものの、なんだか気が合う二人。
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すぐに二人は仲良くなるのですが、そんな時、二人の前にとんでもない光景が拡がってしまいます。
それはまさに、目を疑うばかりの惨劇……
三人の男子学生が倒れ伏し、
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おしりにブロッコリーを突っ込まれている、と言うとんでもない光景が!!
よくよく見ればその学生たち、クリスをからかった内部生ではありませんか。
やさしいクリスはそんな彼らを抱き起し、どうしたのかと尋ねるのですが……
彼らは、息も絶え絶えになりながら、こう答えたのです。
やられた。
中等部の噂、学内一の不良、アカデミーを破滅に導く悪魔……
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ババズラギ……!!




と言うわけで、過去編が幕を開けた本作。
ギャグ要員の筆頭であるババですが、やはり学生時代からただならぬ存在として名が知れていたようです!
アカデミーを破滅に導く悪魔、とはどういうことなのでしょうか?
そして、おしりに刺されていたブロッコリーはどういうことなのでしょうか?
なんだかよくわからない方向に進んでいってしまうアグラビティボーイズ結成の時を描く過去編、その真相やいかに!?

そしてそんな過去編以外のお話もたっぷり用意されております!
ゲラルトが強い男になろうと野生に帰るお話、コージがいきなり謎のポイントカードを与えてくれるお話、在りし日の地球で大ヒットしたとかしないとかのドラマ「MASARU」に迫るお話……
そんな様々なお話が収録されております!!
本作の当面の目的であったタイムマシンですが、その辺についてはちょっと事情もあってうまいこと進まなかったりしますが……
ともかく今巻もいつものノリは健在も健在!!
いい話のふりをしてバカなお話、どこまでもバカなお話、バカな話に見せかけてちょっといいお話などなど、本作らしいバカバカしさがたっぷり楽しめますよ!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!