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今回紹介いたしますのはこちら。

「ポンコツちゃん検証中」第7巻 福地翼先生 

小学館さんの少年サンデーコミックスより刊行です。



さて、刻々と隕石衝突のその時が近づいてきている本作。
それでも水戸くんと夢咲さんは、懸命に能力の検証を続けて行きます。
隕石とともに二人の距離も近づく中、水戸くんに想いを寄せる雨坂さんも登場し、なんだか恋模様にも大きな変化が起きそう……?



なんにでも一生懸命な水戸くんは、文化祭でもいろいろな出し物に挑戦します。
夢咲さんと一緒にバンドをやってみたり、雨坂さんの硬いイメージを払しょくするために一緒に漫才をすることになったり……
全てに全力投球で打ち込んできた水戸くん、準備は万端!
バンドはもちろんのこと、雨坂さんとの漫才も完璧です!
その練習の日々の間にいろいろとちょっとした事件もあったわけですが……
何とか無事、文化祭の日を迎えることができたのです。

当日でも水戸くんは一生懸命。
この日の日替わり能力は「物を一体化させる能力」なのですが、流石にその検証は文化祭の後に回すことにしまして、とりあえず文化祭に集中です。
夢咲さんや雨坂さんとの出し物だけでなく、クラスの出し物にもしっかり力を入れておりまして、クラスの「お化け屋敷」の手伝いも忘れません。
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12時までなら大丈夫だからとおばけ役を引き受けた水戸くん、早速真っ黒のローブとお面を装着し、こちらの準備もOKです!
……と、水戸くんがおばけがかりをしていることなど知らない夢咲さん、仲良しの杏ちゃんに隠れるようにしてお化け屋敷にやってきました。
二人のクラスはメイド喫茶をしているのですが、休憩中にやって来たようで。
余裕の表情の杏ちゃんと打って変わって、夢咲さんはずっとオドオドとおびえております。
そんな二人のもとに、早速おばけが脅かしにやってまいりました!
最初は小手調べとばかりに、ちょっとキュートな一つ目小僧が登場!
その一つ目小僧を見るや、先ほどまでの余裕はどこへやら、杏ちゃんは某図先生の様ながブウになってびっくりし、あっと言う間に逃げだしてしまったのではありませんか!!
夢咲さんはと言いますと……
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ちょうどそのタイミングでくしゃみをしておりまして、一つ目小僧に気付かず!!
目を離したすきにいなくなってしまった杏ちゃんを探し求めてお化け屋敷をさまようことになってしまうのでした!

その後も夢咲さん、お化けとどうもかみ合いません。
のっぺらぼうは背後の順路を示す看板が傾いた音に気を取られて振り向いた際に出てきてしまい、また気付かれず。
ふすまを破って手がにょっきり出てくる場面では、タイミングよく(悪く?)すっ転んでやっぱり気付かずじまい。
天井から逆さ吊りになって飛び出してくるところになると、目にゴミが入って良く見えず……
お化け屋敷が自信をもって送る(?)恐怖四天王はあっさりと無効化されてしまいました。
こうなるともう頼れるのは、出口前でスタンバイしている水戸くんだけ!!
クラスの誇りにかけて驚かせてくれ!とお願いされた水戸くん、任せてくれと持ち場へ向かいます。
……もちろん水戸くん、そのターゲットが夢咲さんだと知っているはずもなく……
いつものように全力で驚かせに向かう水戸くん!
ですが夢咲さん、見かけた人影が探していた杏ちゃんだと勘違いし、抱き着いてしまったのです!!
あまりに勢いよく飛びついたため、水戸くんを押し倒す形になってしまいました。
しかもそのまま、
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仮面越しとはいえキスしてしまう夢咲さん!!
脅かす相手が夢咲さんで、お前にいきなり押し倒されてキス。
完全に固まってしまう水戸くん……ですが、夢咲さんは抱き着いた相手がおばけだと気が付くと、おばけ!と叫んでものすごい勢いで逃げ出してしまうのでした……

クラスの皆は水戸くんの勝利を祝福してくれたのですが、立役者である本人はキスの衝撃で意識を失ってしまいました。
気が付けば時間は12時前!!
慌てて漫才コンテストの会場に向かう水戸くん……!!
その頃、漫才コンテストはすでに始まっておりまして、雨坂さんは不安に駆られてそわそわしておりました。
もう出番は次に迫っていますし、前の出番のコンビはどーもありがとうございました、と演芸を終えております。
どうすればいいんだと絶望する雨坂さんですが……
そこで、上手の舞台袖の方に手を振って合図する人影が見えたのです!
どうやら水戸くん、出番には何とか間に合った様子!!
ほっと安心し、司会の呼び込みとともに舞台に上がるのです!
……が。
掴みの自己紹介をする水戸くん、
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あのおばけの格好のままではありませんか!!
もちろんこれは慌てていてそのまま来てしまっただとか、着替える暇がなかっただとか、そう言うわけではありません。
何かの拍子に、「物を一体化させる能力」が発動してしまい、水戸くんとおばけの衣装が一体化してしまったのです!!
……二人の漫才は、理想のデートを話し合う中でドタバタしていくネタです。
だと言うのにこの格好、全く設定にマッチしないではありませんか!
果たしてこのピンチ、脱することができるのでしょうか!?
雨坂さんも水戸くんも、アドリブが効くタイプではないだけに、不安はぬぐいきれませんが……!!




と言うわけで、文化祭編が繰り広げられる今巻。
この漫才、雨坂さんの四面四角でとっつきづらいイメージを拭い去り、友達を作りやすくすると言うのが本当の目的だったりします。
雨坂さんの指摘癖を逆に利用し、「ツッコミ」として漫才をすることで、雨坂さんの現状を打破しようとしているのですが……そもそも漫才が滑ってしまったらその目的の達成も怪しくなってしまいます!
二人の漫才はどうなるのか、気になるその結末は皆様の目でご確認ください!
そしてその漫才が、思わぬ展開を呼び込むことになるのです!
その展開は、夢咲さんの心に大きな変化をもたらし……そして、物語全体にも大きな変化を起こす、そんな予感を感じさせるものとなっております!!
水戸くんと夢咲さん、そして雨坂さん。
三人の関係がどうなっていくのか、これからも目が離せませんよ!!

そして肝心の隕石衝突までの機嫌ですが、こちらも切羽詰まってまいりました。
Xデーまでは残り6カ月!
ここまでくると、いよいよ水戸くんたちだけではなく、世界各国で観測されるようになって来た様子。
そう、忘れがちでしたが、地球がどうにかなってしまうレベルの隕石が降ってくるとなれば、世界中がパニックになってしまうのも当然なわけで……!!
徐々に近づいてくるその日への備えも必要になってくるであろう本作、能力の選別や水戸くんたちの恋愛だけではないそれ以外の部分にも、注目が必要になってきそうですね!!



今回はこんなところで!
差ぁ、本屋さんに急ぎましょう!!