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今回紹介いたしますのはこちら。

「男塾外伝 大豪院邪鬼」第9巻 原案・宮下あきら先生 作画・柳田東一郎先生 

日本文芸社さんのニチブンコミックスより刊行です。


さて、喊烈武道大会決勝戦が繰り広げられている本作。
淤凛葡繻八闘神は強者ぞろいで、犠牲者も出る激戦となりました。
邪鬼たちはこの戦い、勝利を収めることができるのでしょうか……?



とうとう最終決戦の時がやってきました。
男塾側の大将はもちろん邪鬼。
そして淤凛葡繻の将は、謎多き男、聖紆塵!!
聖紆塵が闘技場にその姿を現すと、客席に詰め掛けた淤凛葡繻の男たちは大熱狂!!
口々に聖紆塵の名を呼び、その強さを讃えるのでした!

実力者ぞろいの淤凛葡繻の将だけあって、聖紆塵もなかなかの男の様子。
あの邪鬼を前にしてにやりと笑い、貴様のような強い男と戦えるとは嬉しいぞ、と闘気をみなぎらせます。
邪鬼もまた聖紆塵から強者のみが持つオーラを感じ取ったのでしょう、その言葉そっくりそのまま貴様に返そう、と笑うのでした。
もはや戦いは待ったなし。
聖紆塵を呼ぶ観衆の声がとどろく中、戦いのゴングは鳴り響きます!

開始の掛け声とともに、両者は同時に駆け出し、間合いを詰めました。
わずかに早く攻撃を放ち、先手を取ったのは邪鬼!
ですが邪鬼の右の貫手は聖紆塵にひらりと交わされ、今度は逆に聖紆塵が右拳を放ちました!
邪鬼もそれを紙一重でかわし、反撃を放ち……
高速の攻撃の応酬は両者全く互角!!
お互い攻撃がかすりもしないまま、一旦間合いを取って仕切り直しとなるのです。
この僅かな交錯で、二人が互角に近い実力の持ち主であることを両者確信したのでしょう。
やはり俺の目に狂いはなかった、貴様のような強い男は久しぶりだという聖紆塵に、貴様も口だけではないようだな、と返す邪鬼。
ここからが本番だとばかりに邪鬼が一気に間合いを詰めていきました!
すさまじい速度で放たれる貫手を、聖紆塵はギリギリのところでかわしていくものの、この速度で攻撃されては反撃する隙が見出せません。
かといってかわしているだけではいずれ攻撃をもらってしまうだけ。
そこで聖紆塵、今まで以上に紙一重で攻撃を見切り、貫手を交わすと同時に前へと大きく踏み込んだのです!!
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これによって攻撃のリズムをつかんだ聖紆塵、邪鬼と互角の打ち合いに持ち込むことに成功。
先ほどよりも踏み込んで攻撃しているためか、かすりもしなかった先ほどとは違い、お互い腕で攻撃をガードしたり、肩口や髪の毛に攻撃が触れるなどのより一層ギリギリの凌ぎ合いとなるのでした!

しばらく攻撃の応酬が続いた後、再び距離を取った両者。
聖紆塵はそこで、お互いの力やスピードはほぼ互角、このまま削り合うこともなかろう、と大技を出す予告をしました。
強者のその言葉を無碍にする邪鬼ではありません。
再びにやりと笑い、来い、と受けて立つ構えを取るのです!
すると聖紆塵は右腕を高々と天に掲げました。
どうしたことでしょう、たちまち空には暗雲が立ち込め、ゴロゴロと稲光も見え始めます。
直後、聖紆塵は「雷光流釧激!!」と叫ぶと同時に、右手を思い切り下へと振り下ろしました!!
すると暗雲から猛烈な雷電が迸り、邪鬼を直撃したのです!!
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天候すら自在に操る恐るべき聖紆塵の奥義……!!
観衆たちは聖紆塵の勝利を確信するのですが……もちろんあの邪鬼がこの程度でやられるはずがありません!!
濛々と立ち込める白煙が晴れると、そこには
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無傷の邪鬼が悠然と立っているのです!!
これぞ氣巧闘法「堅砦体功」!!
気の力で体を極限以上に強靭にする絶技です!!
自身の奥義を無傷で耐え抜かれてしまった聖紆塵ですが、その余裕は崩れません。
あの一撃を食らって生きていたのは貴様が初めてだ、と笑い、そして更なる大技を繰り出すのです!!
先ほどは右手だけで放った雷光流旋激を、今度は両手で発射!
最初の時は一筋だった雷電が今度は三本、邪鬼をめがけて落ちてきたのでした!!
……しかしそれでもなお……邪鬼は無傷!!
効かなかった技の出力を増したところで、邪鬼に通用するはずがないのです!!
聖紆塵の奥義はたっぷりと見せて貰いました。
今度は邪鬼の番です。
邪鬼の放つ奥義といえば……そう、一撃必殺のこの技、真空殲風衝!!
当たれば人体を一瞬で骨だけにしてしまうほどのすさまじいエネルギーを放つ恐怖の奥義が、聖紆塵に襲い掛かります……!
ですが聖紆塵、真空殲風衝を避けようともせず、両の手を構えて正面から受け止めようとするではありませんか!!
普通の男なら、いや、よほどの実力者でもそんなことをすれば待っているのは死のみ。
聖紆塵のこの行動、無謀かとも思われたのですが……
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聖紆塵は見事に真空殲風衝を無傷でしのいで見せたではありませんか!!
これはさすがという他ありません。
お互いの奥義が決定打にならないのならば……肉弾戦で勝負をつける、あるいは全身全霊を込めた最終奥義で一気に勝負をつけるほかないでしょう。
二人の戦いは、最終局面へ向かって加速していくのです!!



というわけで、邪鬼VS聖紆塵の決戦が収録された今巻。
この後も二人は奥義の応酬、血潮舞う肉弾戦、そしてとっておきの技のぶつかり合いと、様々な攻防を経て決着へと向かっていきます!
基本的に「男塾」本編でもあまり苦戦することがない邪鬼の戦いですが、この聖紆塵はさすがの実力の持ち主で、邪鬼と互角に近い戦いを見せてくれるのです!
柳田先生の力強い筆致で描かれるド迫力バトル、必見ですよ!!
……ですが男塾ファンの皆様ならば、邪鬼VS聖紆塵の戦いは三日三晩続いて引き分けに終わった、ということをご存じのはず。
いや、しかし本当にそうなるのでしょうか!?
なるほどそう来たか!とうなってしまう、かもしれないこの戦いの結末は、是非とも皆さんの目でご確認ください!!

この決勝戦の前には、本作の独自要素であった潮丸がらみのお話に決着をつけるエピソードもあり、きちんと潮丸が何者で、どんな力を持っていて、どんな目的で来たのかというもろもろが明かされます。
……ですがそれでもう潮丸がらみのお話はいいだろうと思ったのでしょうか、かれがその後どうなったのか的なフォローはありません!!
さらに最終回に突然あの人がしれっと出てくるなど、その辺の良くも悪くもいい加減なのも「男塾」敵なのかもしれませんね……!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!