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今回紹介いたしますのはこちら。

「家庭教師(ガヴァネス)なずなさん」第3巻 縁山先生 

秋田書店さんの少年チャンピオン・コミックスより刊行です。


さて、暦ナンバーズである犬塚と猿飛が暦家に襲撃を仕掛けてきた前巻。
彼らの目的は、なずなの排除らしいのですが……!?



猿飛とその部下たちは、なずなと兎宮の力で確保することができました。
暦ナンバーズのことをあまり詳しく知らないなずなは、のこる犬塚がどのような人物なのか、兎宮に尋ねてみることにします。
兎宮によれば、犬塚はナンバーズの中でも一番「できる子」だと言います。
ですが同時に一番危険な人物でもあると言うのです。
人を操るすべに長け、目的のためなら女子供はもちろん、仲間である暦ナンバーズも利用し、切り捨てる人物なのだとか。
兎宮も何度も煮え湯を飲まされたそうで、彼のことを語る兎宮は非常に悔しそうな顔を浮かべるのです。
……が、決して嫌っているわけではないのです。
それが何故なのかと言いますと……それは、兎宮が答える前に囚われの身である猿飛が答えたのです。
犬塚は決して失敗しないからだ、と。
いかにモラルを外れようと、必ず主の期待に応える男。
それに、俺は知っている。
人の心を持っていないようなアイツでも、オレのためにスーツを仕立ててくれたことを……
僕はその恩義に報いるだけだ。
……なんだか、たった一着の服で買収されただけにも思えますが……
いやいや布一枚の恩義に命を懸けるとかそう言うの好きですよ、と謎のフォローにまわるなずな。
その割には微妙な仕立てでシルエットも崩れて、と兎宮がツッコミを入れて行きます。
しかしそのシルエットの崩れには理由がある事が、その後すぐ明かされるのです。
だから気にせずやれ犬塚。
なずなや兎宮の言葉を無視して猿飛がそう呟いた瞬間、
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猿飛のスーツの背中から、激しい音と閃光が放たれたのです!!
これはスタングレネード!
シルエットが崩れていたのも、背中にこんなものを仕込んでいたからでした!
そのすさまじい威力に、一緒に囚われていたメイドたちも兎宮も昏倒。
なずなは流石の一言で、意識を失わずに立っていることができたのですが……
やはり効果はあったようで、立っているのがやっとの状態なようです!
そしてそこに、とどめの麻酔弾が撃ち込まれ、とうとう倒れるなずな。
その麻酔弾を撃ち込んだのは、やはり犬塚でした。
兎宮はなんとか上体を起こし、猿飛君になんてことを、と言うのですが……
犬塚は、想定内だ、と猿飛を使い捨てにしたような行動に全く後悔している様子がないのです。
そもそも自分たちの仕事はそう言うものだ、と言う犬塚。
手段もモラルも問わず、ただ壬戌様の意思を完遂する、それのみが私たちの役割だったでしょう!
貴女だってその手を汚し続けてきたはず、それで築かれたのがこの暦家ではないですか!
それを壬戌様の孫と言うだけで若様に委ねろと?
飲めるか!
若様に資質はない、壬戌様の仕事を引き継げるものがいるとしたら、
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それは私以外に他はない!
この犬塚が新たな帝王となりましょう、いやならねばならないのです!!
と、犬塚がそう宣言した直後のことでした。
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へえ犬塚、お前が帝王になってくれるのか、じゃあ僕はどうしようかな。
そう言いながら、甲子太郎がやって来たのです!
本当ならば甲子太郎には効かれたくはなかったその言葉、聞かれてしまったからには仕方がありません。
貴女は未熟で非力、壬戌様の事業の引継ぎなど力不足です!
この仕事は私こそふさわしい、これからは私が遺産を管理しましょう、ですから若様、手元のもの全てお渡しください!
犬塚がそう言うと、甲子太郎、そうか、頑張ってくれ、犬塚ならきっと僕よりもうまくできるさ!と、笑顔であっさり答えるではありませんか!
爺様が死んでからほったらかしになってるからやってくれるなら助かる、と言いながら、兎宮を助け起こし、猿飛に久しぶりとあいさつを交わすなど、本当に執着している様子を見せないのです。
その態度も犬塚には釈然としない様子。
壬戌様が築き上げた暦家が、他人の手でかき回されて何とも思わないのですか、暦家を受け継ぐものとしての自覚はないのですか!
そう甲子太郎に食ってかかるのですが……甲子太郎は言うのです。
そんなわけないだろう。
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僕は暦甲子太郎、暦家16代目当主だ!
遺産が欲しいとお前が言うなら構わん。
でもそんな下らないことでお前が家人を傷つけたとしたら、相応の処罰を書くy伍してもらうぞ犬塚!!



と言うわけで、犬塚襲撃編がクライマックスを迎える今巻。
自分の目的を果たすためなら、どんな手もいとわない犬塚。
そんな彼を前に、兎宮たちが倒れた今、甲子太郎が来たところで逆転の目はあるのでしょうか?
ですがそこは、壬戌の孫であり、それ以上に今の暦家の象徴である甲子太郎!
この後、甲子太郎は甲子太郎の持つ力を最大限利用し、犬塚との戦いに挑むのです!!

そんな長編シリーズが繰り広げられる今巻ですが、その後はいつもの一話完結型のお話に。
新キャラの女子がラブコメ臭を漂わせてみたり、以前登場したつづみが再登場してまた人騒動起こしてみたり、かと思えばまさかの(?)真っ当な感動系のお話が挟まってみたりとバラエティ豊かに取り揃えております。
その中で数々のキャラの意外な素顔が明らかになったり、甲子太郎のあられもない姿が見られたりと、見どころ満載です!
そして今巻のラストでは、次なるシリーズの始まりのお話が収録!
そのお話から物語は一気に進んでいき、次の第四巻で本作は完結となりそうです!!
とぼけた雰囲気と決める時は決めるカッコよさを同時に楽しめる本作、最後の最後まで見逃せませんよ!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!