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今回紹介いたしますのはこちら。

「東島丹三郎は仮面ライダーになりたい」第7巻 柴田ヨクサル先生 

小学館クリエイティブさんのヒーローズコミックスより刊行です。


さて、流れでなぜかショッカー戦闘員である中尾と三人の子分を養うことになってしまった東島。
なんだか釈然としないのですが、ショッカーの脅威は着々と迫ってきている今、東島にできる事はとりあえずショッカー打倒を目指して体を鍛えることくらいなのでした。



東島の部屋で、部屋主の帰りを待つ中尾達。
身を隠す立場ではあるものの、ヒマには勝てません。
とランプなんかをやって時間を潰す子分たちなのですが、なにせこの部屋には何にもありません。
それと言うのも、東島は「いつ死んでもいいように」部屋に物を置かない主義なのだそうで……
普通ならば格好つけの言葉のように思えてしまいますが、行住坐臥仮面ライダーな彼の鬼気迫る執念を見れば、本当のことを言っていると思えてしまいます。
そんなことを話しておりますと、玄関のチャイムの音が鳴り響きました。
帰って来たか、と立ち上がった中尾が玄関の鍵を開けますと、そこから出てきたのはショッカーの女戦闘員たちだったのです!
この人数に一気に押し寄せられてしまっては、もうほとんど詰み。
こうならないためにも、東島の家に身を隠していたわけですが……なぜこの家がわかったのでしょうか。
中尾がその疑問をぶつけると、女戦闘員は当たり前のように答えます。
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お前がショッカーだからだろ、と。
……子分たちを守ってやるどころか、こんな窮地に追い込まれてしまった原因がそもそも自分……
中尾は子分たちに謝ると、戦闘員に変身!!
女戦闘員たち数名を蹴り飛ばして隙を作ると、窓を蹴破って逃げ出そうとするのです!
……が、そんな行動ができるのはショッカーである中尾だけ。
子分たちはすでに戦闘員に捉えられてしまっているではありませんか!
このままでは子分たちは殺されてしまいます。
かといって飛びかかっても勝ち目があるとは思えませんし……
動きが止まってしまった中尾に、子分たちは言いました。
アニキ、
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アニキだけでも逃げてください!!
戦闘員たちから逃げようとするどころか、むしろ食らいついていく子分たち!!
どうせ死ぬんだから最後にいい思いをしてやろうとばかりに、女戦闘員たちの胸に顔をうずめて行くのですが、女戦闘員たちはそんな子分たちに無慈悲な拳を振るって行って……!!
ぼこぼこに殴られながら、それでも子分は中尾に言いました。
早く逃げて、逃げてください!!
子分たちの命懸けの懇願。
これを聞かないと言うのは、子分たちの思いを無駄にすると言うことで……
涙ながらに部屋を飛び出す中尾。
そこにはちょうど東島が返ってくるところでして、遅いぞライダー、逃げるぞ!と声をかけて逃走を図るのですが、そこにジャージの女が立ちはだかります。
このタイミングで登場すると言うことは、やはり彼女もショッカーなのでしょう!
中尾を蹴り飛ばし、さらに東島も吹っ飛ばす女!
すかさず体勢を立て直した中尾がその場を突破するために女を殴りつけるのですが、渾身のパンチが当たったにもかかわらず女は踏みとどまって……
そうやってぐずぐずしている間に、女戦闘員たちが追いついてきてしまいました。
再びピンチ、と思いきや、その女は追いついてきた女戦闘員たちに、帰れと命令しだしたのです。
裏切者を100人始末すれば、私は怪人になれる。
その為に中尾を自分が殺すと言う女なのですが、女戦闘員たちはそんなことは聞いたことがない、ポイント制かよ、と女を小馬鹿にしてきます。
その様子を見ていた中尾はと言うと……その女が、女子プロレスラーのサンダー・ライコである事に気が付いていました。
ライコは中尾の顔面に一発見舞いますと、こいつは私の得物だ、私はショッカー最強になる!と言って変身!
手近な女戦闘員の首根っこをつかんで投げ飛ばし、女戦闘員たちを蹴散らして追い返してしまったのです!

九死に一生を得た形の中尾ですが、まだ危機が去ったわけではありません。
ライコは決して中尾の味方と言うわけではないのですから!
早速中尾に強烈なソバットを放ってくるライコ!
思いきりくらってしまった中尾、地面にたたきつけられ、バウンドして……何か地面に着地してしまいます!
自分の攻撃を思いきりくらって立ったことに驚くライコなのですが、これはあくまで偶然立っただけ。
そのまま地面に倒れてしまう中尾ですが、あらためて自力で立ち上がって見せました!!
やっぱり立ったことに驚くライコなのですが、その時背後から妙な気配を感じまして、後を振り返ってみるとそこには「変身」済みの東島がいるではありませんか!
突然のチープな仮面ライダーの登場にぎょっとするライコですが、そこは流石最強を目指す彼女、すかさず殴り掛かります!
が、東島はそのパンチをしっかりキャッチ。
逆の手で放たれた振り下ろしパンチもがっちり受け止めると、がら空きのお腹に強烈な膝蹴りを叩き込んだのです!
生身で戦闘員に攻撃を効かせてくる東島。
もはや読者にはおなじみですが、初めて見た、初めて味わった戦闘員からすればにわかには信じられない光景です。
何者だ?と思わず問いかけるライコに対して、東島が返した答えは
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ライダーパンチ!!
魂のこもった一撃を食らったライコはたまらずノックアウト。
東島丹三郎、さらに人間離れしたパワーを身に着けたようです!

命の危機から逃れた中尾。
ですが流石に、子分三人がああなっては黙っていられません。
中尾は涙ながらに、俺もショッカーと戦う!と東島に宣言!
そして、いったん隠れる所はないか、と東島にお願いするのでした。

……東島の家はもうショッカーバレしていますから、戻ることはできません。
そこでやって来たのは……一葉が山籠もりする時に使っている家でした!
ショッカーの戦闘員を伴って泊めてくれと言う塔島に突っ込みを入れざるを得ない一葉ですが、中尾がショッカー打倒に燃えていると言うことを聞くと……ならついて来い、二人をある場所に招きます。
それは……滝つぼでした。
そして一葉は言うのです。
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一万回突いたら信用してやる!と!!




と言うわけで、またもショッカー打倒の仲間が増えた今巻。
まだまだショッカーの全貌が見えない本作ですが、普通の人間ならば苦も無く殺してしまう力を持つ戦闘員と、それを上回るとんでもない力を持つ怪人がいることは確かです。
そしてその力で人間を殺しているのですから、誰かが止めなければいけないでしょう!
その為にさらにパワーアップしなければならないわけで、この突発的な山籠もりはプラスに働くかもしれません!
ですがショッカーがこのまま逃げ出した中尾を放置するはずもなく……!!

今巻はこの中尾、一葉、東島と、ライコを加えた四人が中心となってお話が進んでいくことになります。
本格的にショッカー打倒に執念を燃やし始めた中尾。
そんな中尾を狩り、怪人になろうとしているライコ。
そしてとにかく強くなろうと、無茶苦茶な修行を続ける東島と一葉。
それらの思惑が絡み合う……と言うよりは、びっくりするほどシンプルにぶつかり合うのです!
ヨクサル先生らしい問答無用のテンションで描かれるバトルや修行シーン、それとは別のヨクサル先生らしい展開も用意されておりまして、今巻も興奮必死の一冊となっているのです!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!