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今回紹介いたしますのはこちら。

「鬼滅の刃 外伝」 平野稜二先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。


平野先生は14年にジャンプの増刊でデビューした漫画家さんです。
初連載は18年の「BOZEBEATS」で、新人とは思えない画力で読者を驚かせてくれましたが、残念ながら短期で打ち切りとなってしまいました。
また、ジャンプで作品を発表している方には珍しく、KADOKAWAさんのウェブコミックで連載を持っていらっしゃいます。

そんな平野先生が描く「鬼滅の刃」のスピンオフは、本編の中でも人気の高い「柱」の中のふちゃりを主役にしたエピソードが収録された作品となっております。
主役となるのは、冨岡義勇と煉獄杏寿郎。
今回はやはり今が旬(?)の煉獄を主人公としたエピソードを紹介させていただきたいと思います!



煉獄は道場の弟子に指導をしていました。
そんな打ち込みでは隊士としてやっていけないぞ、頑張れ!
そう言って煉獄が厳しい指導をしているのは、弟子である甘露寺蜜璃です。
甘露寺は煉獄の打ち込みを必死で受け流しながら、何やら泣き言を言っています。
腹ペコでお腹と背中がくっつきそうなんです、甘味休憩を所望します!
そんな甘露寺の泣き言を、さっき昼餉を取ったばかりだぞ、あとたった千回だ、頑張れ!と受け流し、煉獄の猛烈指導は続いてしまうのです。

幸いそこに煉獄の弟である千寿郎がお茶とお菓子を持って来てくれたおかげで、休憩となりました。
美味しいお茶とお菓子で人心地ついたところで、煉獄はあるものが届いていたことを思い出し、千寿郎に持ってこさせました。
それは、鬼殺隊が着る羽織です。
先日正式に鬼殺隊士となった甘露寺に、お祝いとして煉獄が作らせたものだとか。
この時煉獄は鬼殺隊隊士の階級の最上位、甲。
甘露寺は最低位である癸になったばかりですが、甘露寺は鬼殺隊を志してからわずか半年で最終選別を突破したとのことで、その才能の片鱗が窺い知れます。
これからは指定ではなく仲間として共に歩み頑張って行こう!
そんな煉獄の言葉に、嬉しさのあまりうっすら涙を浮かべつつ、ありがとうございます、私精一杯頑張ります!と答える甘露寺。
せっかくなので、早速隊服を着てみることにしました。
煉獄の作ってくれた羽織はぴったりなのですが
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その胸元はバックリ開いておりまして。
なんだその格好は!あられもないな!と思わず突っ込む煉獄なのですが……
甘露寺が隊服をくれた隠の人が公式だと言っていた、と言いますと、公式なら仕方ないな!とあっさり受け入れてしまうのでした!

そんなことをしていますと、煉獄の道場に鎹鴉がやってきます。
炎柱である父に、柱合会議に来いと言う伝令を持ってきたようなのですが……煉獄が父にその事を伝えても、父は寝転がって後ろを向いたまま、振り返りもせず行かないと言うのです。
煉獄が何か言おうとしても、うるさい、どうせオマエも大した人間にはなれない、炎の呼吸も柱も、全て無駄なことだ!と取り付く島もないのでした。

そして柱合会議は行われます。
今回の会議に集まった柱は5人。
無惨の勢力が強まっていることもあり、鬼殺隊は追い込まれつつあるようです。
だからこそ柱に頼ることが増えることになるのでしょうが……
その使命は言うまでもない事ですが、不死川は産屋敷にどうしても聞かなくては気が済まないことがあるようです。
それは……少し離れたところにいる、煉獄の存在です。
柱での無い隊士が何故ここにいるのか、炎柱の槇寿郎はどうしたのか?
この煉獄に柱の代わりが務まるのか?
凄まじいプレッシャーとともに、煉獄をにらみつける不死川。
その迫力は、しびれるように煉獄の体を揺さぶります。
しかし煉獄は、怯むどころか、その迫力とたたずまいにむしろ尊敬の念を感じていました!
煉獄には、柱を前にしての緊張はない様子。
産屋敷から槇寿郎のことを説明してくれと言われると、よどみなく現状を伝え始めます。
今の状況を聞けば、槇寿郎が戦える状態ではないことは自明。
ですが煉獄は、
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オレが炎柱になれば父上もやる気を取り戻してくれるはずだから問題はない、と堂々と宣言したのです!
……柱になるには、かなり難しい条件があることは煉獄もよく知っています。
ですがその口ぶりでは煉獄が柱に簡単になれると思っている、と誤解されても仕方がないところ。
不死川はたまりかね、煉獄に突っかかって行きました!!
早く柱になれ、駆けずり回って鬼を探せ!
柱の席は空きっぱなしだ、お前はいつ来る、いつ座る!
さっさとしやがれ馬鹿野郎が!
怒鳴りつけながら、蹴りや拳を放ち続ける不死川!
ずっと防御をしているだけの煉獄に対し、やり返して来いと長髪までする不死川なのですが……
煉獄はそんな不死川のひじ打ちをキャッチし、ハッキリとこう言ったのです!
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殴るわけがないだろう!
隊員同士の喧嘩はご法度だぞ、そもそも人を殴ってはいけない!
そして俺は君を殴りたくない、つんけんしているが暑い心の持ち主と見た!
ありがとう、頑張るよ!
そんな正論+ずれた煉獄の言葉にふぉくけを抜かれた不死川、なし崩し的に戦闘は終了。
さらにそこで掛けられた産屋敷の声で、不死川は完全に戦いをやめざるを得なくなってしまうのです。
それを見届けると、産屋敷は煉獄に命じます。
帝都付近で十二鬼月と思われる鬼の情報が入った、君にはその透夏任務に当たってもらいたい。
十二鬼月と言えば、無惨直属の配下の鬼で、その実力は並の鬼など比較にならないもの。
未だ甲の身である煉獄には荷が勝ち過ぎるような気もしますが……
なにせ煉獄は柱になる存在だと自称しているわけで。
言葉だけでなく、実績でそれを証明すれば、誰もが認めざるを得ません。
君の実力を示しておいで。
産屋敷がそう言うと……その不安は吹き飛んだのでしょう。
煉獄は笑顔すら浮かべ、任務に向かっていくのでした!

帝都にやって来た煉獄。
数名の鬼殺隊員たちと、甘露寺とともに件の鬼を探し始めました。
ですがその捜索は、意外すぎる形で始まってしまうのです。
突如として爆発する帝都の建物!!
次々と爆発が始まり、甘露寺はすぐさま一般の人たちを救助しようと駆け出すのですが……
その目の前で、壁に穴が穿たれました!!
それは遠く離れた建物の屋上から放たれた銃弾です。
弾道からその射手の位置を見破ったであろう煉獄は、すぐさまその屋上へ向かい、そこにいたものを斬りつけるのですが……
その射手……下弦の弐の鬼に決定的なダメージを与えることはできません。
……下弦の弐の鬼は、煉獄の姿を見た時にこんな言葉をつぶやいていました。
落ち着け、落ち着くんだ、この日をどれだけ待ち望んだか、貴様への復讐を叶えるこの日を、と。
そして煉獄が目の前に立つと、にやりと笑って言うのです。
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そうだ、全てはこの日のために。
煉獄、貴様に復讐するために……!



と言うわけで、煉獄が柱になる前の戦いが描かれるこのエピソード。
ただ煉獄が下弦の鬼を倒すだけに終わらず、様々な見どころが用意されております。
やはりまず目を惹くのは、甘露寺が煉獄の弟子だったと言うところではないでしょうか!
ヒロイン的な立ち位置のキャラが欲しいこともあったのかもしれませんが……ここで甘露寺が煉獄の弟子だったと言うことが明かされるのはかなり興味深いところ。
もちろんヒロイン的だとか、本編のキャラを複数出した方が良いだろうtか、役割的な者だけでは終わらない見どころもばっちり用意されております!!
甘露寺がいわば覚醒する戦いでもあるこの戦い、その中で甘露寺が煉獄の弟子であることにうなずける展開もあり、甘露寺ファンも必見となっております!
当然煉獄も大活躍!
銃という鬼としては非常に珍しい武器を使う下弦の弐の鬼、その血鬼術も強力極まりないもので、闘いは熾烈なものに。
はじめて戦う十弐鬼月が下弦の弐という厳しさをどう打ち砕くか、是非ともその目でご確認ください!

そして冨岡が主役のお話も必見です。
こちらは炭治郎に初めて会った直後くらいのお話のようで、鬼との戦いとともに冨岡の心境の変化を描いていくことになります。
こちらには凸凹コンビとしておなじみ(?)の胡蝶しのぶが登場しておりまして、お話にしっかりと絡んできてくれます!
……まあ冨岡だけでは他のキャラたちとまともな会話が進まず、お話も進みづらそうですしね……!
そのお話の方ですが、炭治郎と初めて会ったあの時の光景を彷彿させる事件が起こる形に。
炭治郎と禰豆子との出会いで冨岡に起きた心境の変化が、その事件にどのような影響を及ぼすのか?
その結末は……!

さらにテレビアニメ放映時に連載していた四コマ、「きめつのあいま!」も収録。
平野先生のみならず、吾峠先生のあとがきなども掲載され、お腹いっぱい楽しめる一冊なのです!!




今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!