今回紹介いたしますのはこちら。
「鬼滅の刃」第23巻 吾峠呼世晴先生
集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。
さて、長い戦いの末、とうとう無惨を追い詰めたかに見えた炭治郎たち。
珠世の調合した薬の力もあり、徐々にその力を弱めて行く無惨なのですが、それでも未だ絶大なる力を持っています。
一瞬も気を抜くことの出来ないこの戦い、その決着は……!?
なんとか日が昇るまで、無惨をこの場に釘付けにしようと攻撃を仕掛け続ける鬼殺隊。
少し遅れて無惨のもとに駆け付けた伊之助と善逸が猛攻を仕掛けるものの……
弱体化しているとはいえ相手は無惨、痣も出ておらず、赫刀でもない二人の攻撃が決定打になることはありません。
次々に攻撃を繰り出してどうにか無惨の動きを止めようとするものの、やはりそううまくはいかないのです。
善逸と伊之助が波状攻撃を仕掛けるなか、無惨はその苛立ちをぶつけるかのように反撃を放ってきます!!
その反撃のターゲットは伊之助!!
善逸は慌ててサポートに入ろうとするものの、到底間に合うタイミングではなく……
と、そこに割って入ったのが炭治郎でした!!
日の呼吸の技を繰り出して無惨の触手を斬り払うと、そのまま違う技につなげて攻撃に打って出ます!
無惨の放つ衝撃波は強力極まりないものの、度重なる戦いと珠世の薬の力で弱っているため、連続して放つことはできなくなっている様子。
腕と触手の速度も落ちている今ならば、瀕死の炭治郎の攻撃でも通用するかもしれません。!
次々に日の呼吸の技を繋げていく炭治郎なのですが、やはり体力は限界をとっくに超えてしまっ
吐血し、力なく膝から崩れ落ちてしまう炭治郎に、無惨の攻撃が襲い掛かります!!
が、今度はそこを伊之助がカバーしてくれました!!
まともに動くことの出来ない善逸も、今が正念場であることをよくわかっており……歯を食いしばり、立ち上がります。
攻撃が途切れたら無惨は逃げる、どんな一撃でもいいから放て、無惨を削れ!
頼む、動いてくれ俺の体。
じいちゃん頼む、じいちゃん、じいちゃんじいちゃん!
俺の背中を蹴っ飛ばしてくれ!!
善逸は力を振り絞り、霹靂一閃を放ちます。
無惨の体を切り裂くことはできたものの、やはり今のダメージではスピードが足りず、威力は今一つ。
それでも、伊之助と炭治郎が次の攻撃を繰り出すまでの間を作るには十分でした!
二人で同時に攻撃を仕掛ける炭治郎と伊之助。
無惨はその攻撃を食らいながらも、伊之助に強烈な攻撃を叩き込み、弾き飛ばしました!!
できる事なら、伊之助に駆け寄って安否を確認したいところですが……今は、攻撃を途切れさせない事の方が重要です!
攻撃を仕掛ける丹次郎ですが、やはり力が入らず、またも体勢が崩れてしまいました。
すかさずそこに腕を振るう無惨!!
そこで今度は善逸が突っ込み、炭治郎への攻撃を防ぐのですが……無惨の反撃を受け、大きなダメージを負ってしまいました!
そのわずかな隙間を縫って、炭治郎は最後の力を振り絞ります!!
もうこれ以上オレは技を出せない、一秒でも長くここに無惨を縫いとめる!!
炭治郎は無惨の体を貫き、壁につきたてた刀にすべての力を込めます。
どんな攻撃が来てももう避けることも防ぐこともできない。
それでも、自分の命が尽きるその瞬間まで無惨をこの場に釘付けにする!
そんな覚悟を決めたのです!!
無惨はすぐさま炭治郎を貫こうと攻撃を放つ……のですが、その攻撃は
蜜璃によってとめられました!もういい加減にしてよぉ!!
持ち前の力で無惨の腕をつかみ、怒りのままにその腕を引きちぎる蜜璃!!
その蜜璃を振り払うと、今度は逆の腕を炭治郎へと振り下ろします。
そこに駆け付けたのは実弥です!
無惨の触手と腕を斬り落とすと、腕の残った部分に刀を突きたて、さらに磔を強くします!
腕を失い、攻撃手段を失った無惨。
すると……
それでも炭治郎は耐え続けます。
後ろに下がるな、無惨を逃がすな!!
目前に迫る死を見てもなお、力を緩めない炭治郎!!
その牙が付きたてられるその直前に伊黒が割り込み、身を呈して炭治郎を守ったのです!!
その直後でした、
実弥がこう叫んだのは。
このまま踏ん張れェェェ!!
……そう、ようやくその時がやって来たのです。
遠く、東の空に……日が昇る、その時が!!
と言うわけで、遂に完結となる本作。
長きにわたる無惨との死闘にいよいよ終止符が打たれることとなります。
ですがこの無惨と言う男、今までの様々な作品のボスたちとは違い、「生きる事」そのものに強い執着を持っています。
自分が生き延びるためならば、なりふり構わず逃げることすら選択する……
そんな無惨が、このまますんなりと敗北を受け入れるはずがあるでしょうか?
この後も無惨の恐ろしいまでの執念が鬼殺隊に襲い掛かることとなります。
果たして炭治郎たちは、無惨の執念を振り払うことができるのでしょうか。
無惨の狂気の犠牲はどれだけ膨れ上がってしまうのでしょうか。
全ての物語の結末を、その目でご確認ください!!
社会現象と言う呼び名にふさわしい大ヒット作となった本作、最終巻までサービス満点となっております。
追加エピソードや恒例のおまけやあとがきなどなど、なんと描き下ろしは39ページ!
連載時に雑誌で読んでいた方も楽しめること間違いなし、230Pを超える大ボリュームの一冊となっているのです!!
最後の最後、隅々までご堪能ください!!
今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!
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