今回紹介いたしますのはこちら。
「僕のヒーローアカデミア」第28巻 堀越耕平先生
集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。
さて、オール・フォー・ワンと殻木の野望を打ち砕く一大作戦に出たヒーローたち。
ホークスの潜入捜査の成果もあり、完全に殻木の虚をつくのことができ、作戦も成功間違いなしかと思われたのですが……
ヒーローたちの作戦は成功し、死柄木のパワーアップは完成直前でとん挫した、はずでした。
ですが、なんという事なのでしょうか。
心臓が止まっていたはずの死柄木が……目覚めたのです!
直後、物凄い勢いで「崩壊」が始まりました。
物凄い勢いで崩壊は伝播し、町の建物が次々と壊れて行きます。
みるみると塵と化していく街を見て……
出久は、かつて死柄木と邂逅した時の会話を思い出していました。
俺の五指が全てこの首に触れた瞬間、のどの皮膚から崩れ始め、1分と経たないうちにお前は塵と化す。
……出久はこの崩壊が、死柄木の仕業だと言うことに気が付きます。
が、この崩壊に対して今何かできる事があるかと言えば……
ヒーローたちは崩壊から逃げながら、できる事をしていきます。
まずは轟ができる限り巨大な氷塊を発生させ、崩壊を少しでも遅くなるよう壁にします。
爆豪やお茶子たちはその能力を活かし、人々の救助をしながら逃走を続けます。
出久も玄ムチを使って懸命に人々を逃がすことしかできません。
病院に突入したヒーローたちはどうなったのでしょうか?
エンデヴァーは、リューキュウは?
雄英生たちが中心のチームを率いていたバーニンは、懸命に彼らに呼びかけるのですが、返答はなく……
その崩壊の中心だった場所。
そこには、わずかに残った研究施設の設備と、死柄木がいました。
死柄木は研究設備の中を検めると、あの「個性を消す薬」の確認をします。
ですがあの戦いのせいでほとんどが使い物にならなくなってしまっていまして、死柄木はオーバーホールも浮かばれない、と嘯くのです。
そんな時、死柄木の脳裏に何やら話しかけてくる声。
ハッキリとは聞こえなかったためか、死柄木はあまり気にせず……足元に転がっていた携帯電話を拾い上げました。
パワーアップした死柄木は、「崩壊」の能力を操れるようになっています。
手で拾い上げても塵とならない携帯電話。
死柄木は、その携帯電話に向かってこう言うのです。
おいでマキア、みんなと一緒に、今ここからすべてを壊す。……直後、マキアが雄たけびをあげました。
奇襲がはまり、郵政だったはずの山荘組。
ですがこちらでも大きな動きが始まってしまいます。
ヒーローの一人が、突如として仲間のヒーローに凶刃を振るい始めたのです!!
と言うことは、このヒーローは……!!
その頃、独自で行動していた荼毘がコンプレスのもとにやってきました。
逃げないのか、とコンプレスに問いかける荼毘。
するとコンプレス、つぶやくようにこういました。
トゥワイスがやられた、多分な。
そんで、止めたんだが言っちまった。
あんなの自殺行為だぜ。
トガちゃんがああも冷静さを欠くなんて。
……ちょうどその時、ヒーローたちを切り裂いていたあのヒーローが、その正体を現しました。
生きにくい。
生きやすい世界に、好きなものだけの世界に……邪魔です、ヒーロー。
どろりととろけるようにヒーローの体が流れ落ち、中から現れたのは、怒りに満ち満ちた表情のトガでした!!
そしてそんな彼女の怒りに呼応するように……
一気に戦局がヴィラン側に傾いた、かに見えたこの戦い。
ですがまだ希望の灯は消えてはいません。
目覚めたばかりの死柄木のもとに……やって来たのです!!
と言うわけで。ヒーローVSヴィランの激突もクライマックスを迎えた今巻。
元ヴィラン連合のヴィランたちが中心となり、この後一気に反撃を仕掛けてくることでしょう。
確かにパワーアップした死柄木の力は絶大極まりないものですし、ギガントマキアを中心とした仲間たちもとんでもない個性持ちばかりです。
ですがここでどうにかしなければ、この世界そのものが一気にヴィランの手に落ちてしまいかねません!
エンデヴァーは触れたものをあっという間に塵にしてしまう死柄木にどう戦うのか?
山荘組はギガントマキアと言う大きすぎるジョーカーをどう止めるのか!?
今まで数々の激しい戦いが繰り広げられてきた本作の中でも、最大の戦いが過熱していくのです!!
今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!
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