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今回紹介いたしますのはこちら。

「ヤンキーJKクズハナちゃん」第3巻 宗我部としのり先生 

秋田書店さんの少年チャンピオン・コミックスより刊行です。


さて、男女比1:359と言う茂手城高校に、だた一人の男子として入学してしまった穂高。
最初こそ曲者ばかりの女子たちに翻弄され、肩身の狭い思いをしていたのですが、みんなに恐れられるヤンキー女子クズハナこと華子と知り合ったことをきっかけに、穂高はこの学校の中できちんとした居場所を作り上げていくことに成功していくのです。



夏祭りの屋台の準備を手伝っていた穂高。
そんな中で、穂高は思いがけない人物と出会うのです。
それは、幼馴染で子供の頃仲が良かったものの、小学校の時引っ越してしまった河野円佳と言う女子でした。
毎日が必死過ぎて、幼馴染が同じ学校に通っていたことすら気が付かなかった穂高ですが、まどかの方にもいろいろあったようで。
彼女がこっちに返ってきたのは今年の春で、さらに引っ越したのも、どうやらその頃両親が離婚したから、と言う事情だった様子。
今は河野じゃなくて鶴橋だ、と言う円佳に、穂高は何と言っていいかわからなくなってしまうのです。
円佳が穂高に今まで声を掛けなかったのも、その事が言いだせなかったからなのでしょうか?
恐る恐るい聞いてみますと円佳は、校内で一人だけの男子と幼馴染とか目立つからキツイっしょ!とあっけらかんと答えてきまして……そんな風に思われてしまったことに思わずショックを受けてしまう穂高。
ウソウソ、冗談だって、男子一人とかウケるよね、と笑い飛ばそうとする円佳なのですが、その辺の事情は穂高にとって笑い話ではありません。
今日見ててめっちゃモテモテじゃんって思ったけど、と笑いかけてくる円佳に、いじられてるだけだから!と穂高は答えるのです。
……と、そんな会話に物陰で聞き耳を立てていた鷹江と牛込。
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円佳の作った焼きそばに舌鼓を打ちながら、幼馴染か、めっちゃ強敵って感じ、見た目ギャル系なのにあの嫁感って何なの、と突如現れたライバルに戦々恐々としております。
牛込は、このお祭りで穂高と距離を縮めようとしていたのですが、このままでは円佳に全部持っていかれてしまう、と慌てながらも、その様子を見つめることしかできなかったのですが……
その二人の間に、
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華子が遠慮なく割り込んできました!!
屋台組みあがったけど、鉄板まだ入れられねーの?
そう尋ねてきた華子に、穂高と円佳はつい話し込んじゃって、とバツが悪そうに鉄板を動かそうとするのです。
すると華子、かなりの重さがある鉄板をあっさり一人で運搬!
屋台を完成させるのでした。
すると円佳、華子ちゃんだよね、ありがと、助かっちゃった、と華子に話しかけるのですが……華子は、ああ、と言葉少なに答えると、その場から去ってしまいました。
仲いいんだあの子と、やっぱモテモテじゃん、とからかってくる円佳ですが、友達だって、と弁明する穂高を残し、冗談だよ、穂高もありがとう!と立ち去って行くのでした。
一目ではわからないくらい見た目は変わったけど、明るくて料理好きで、中身は昔のままだった……
そんなことを考えながら、穂高は円佳を見送るのでした。
そうしていると、華子が自転車で戻って来ました。
どうやら穂高を後ろにのせて学校まで連れて行ってくれるようです。
その最中、円佳のことを聞いてくる華子。
円佳と友達とこの神社で、昔はよく一緒に遊んだ、と言う思い出話を聞くと、大切な思い出なわけだ、とつぶやく華子。
穂高は、そこまで思い入れがあるわけじゃない、今まで忘れてたし、この町にいた俺が忘れてたくらいだから、きっと彼女も忘れちゃっているんじゃないかな、と穂高は遠くを見るのです。
……華子はそんな何処かさみしそうな穂高の表情を見ると……
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よし、この祭り気合入れてくぞ!と、ペダルを踏む足に力を籠めるのでした!!

夏祭りが始まりました。
茂手城高校の屋台、焼きそばは大繁盛。
円佳の作る焼きそばの味はもちろんの事、鷹江や牛込などのキレイどころが浴衣で宣伝をしているのも一役買ったようで、飛ぶように売れております。
ですがキレイどころが揃っているのも善し悪しでして、ナンパ目的の男が寄ってきてしまい……
円佳がきっぱり断ると、そのナンパ男は苛立ちを募らせ、屋台の中にまで入って詰め寄ってくるではありませんか!!
慌ててその間に穂高が割り込んで、鉄板が危ないから入ってこないでください、となんとかその場を修めようとするものの、茂手城高校は女子高だろう、関係ない奴は口はさむな、と因縁をつけてくるナンパ男。
穂高を強引に腕でどかせようとするのですが、その腕をつかんで止めたのは

やはり華子でした!!
ウチの男子が何か?
そう静かに語りかけつつも、腕を握る手に力を籠める華子!!
なんだテメエとつかみかかろうとする男なのですが、華子はあっさり男を投げ飛ばしてしまい・……
クソダセーヤツらだな、
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祭だからって女子相手にイキがってんじゃねーぞ!
そう言って、男たちの前に立ちはだかるのでした!!





と言うわけで、新たなヒロインとともにトラブルの巻き起こる今巻。
今までのお話は、新登場のヒロインがトラブルを持って来て、紆余曲折を経て和解し、きっちり(?)ヒロインになって行くのがパターンでした。
ですが今回の円佳はちょっとばかり事情が違いまして、穂高に対しての好感度が低くありません。
そしてトラブルも外の部外者が持ってくる形となっていまして、それもまた今までとパターンが変わってくるわけです!
本人が気づいているかどうかは別としまして、既にモテモテのハーレム状態になりつつある穂高ですが、円佳も穂高のことを意識していないはずがなく。
トラブルの行方とともに、円佳の動向も注目せざるを得ませんね!!

そしてこの後、新ヒロイン登場……とはすぐになることはありませんで、各キャラの掘り下げが行われるお話が描かれていきます。
円佳はもちろんの事、久しぶりな気がする牛込主役回、そしてもちろん華子の主役回も用意!!
特に華子は、まだまだ謎が多かったこともあり、その謎の一端が明かされる重要なお話となるのです!!
そしてそのお話が、新たなトラブルの種となっていって……!?
お下品過ぎないお色気と、誠実な穂高に惹かれて行く女子たちの恋模様をしっかり描いていく本作、今後もそのどちらにも期待ですね!!




今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!