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今回紹介いたしますのはこちら。

「事件はスカートの中で」第2巻 ずみ子先生 

講談社さんのヤンマガKCより刊行です。


さて、人の視線をが集中した時に、シャッター音が聞こえると言う能力を持った少女、優夏。
彼女はその音を浴びる快感が忘れられず、天然ボケを装ってパンツを丸出しにするなど、視線を集める行動をとり続けていました。
ですがそんな彼女の秘密が、ただいるだけでも視線を集めている美少女、ほとほに知られてしまい……!


優夏は友達と他愛もない話をしていました。
この水着が可愛い、こっちも可愛い、いやこのモデルが可愛いからじゃないか、とそんな話です。
友達の一人が、私はこのモデルが来てる水着を狙ってる、と言ったところ、優夏はそんな彼女達にこう尋ねてみることにしました。
みんなは、その人たちをまねしたいってことは、その人になりたいって事?
ほとほの事を考えながらそう尋ねる優夏に、友達たちは慣れるもんならなりたい、と答えました。
しかしその答えでは、優夏の疑問は解消されません。
でもさ、自分と真逆の存在で、どう頑張っても近づけなかったら?
そう聞いてみますと、友達はディスってんのか?と優夏の頬っぺたをぎゅーっと引っ張り、そして軽くゆびではじくと、笑いながらいいました。
進路相談で何かあったのかもしれないけど、優夏は変わらないでよ。
優夏は卒業してもそのままでいて欲しい。
……その言葉は、本当の優夏を知らないからこそ出る言葉。
優夏はモヤモヤを抱えたまま、頷くのです。
と、その時、廊下を歩徒歩が通りがかります。
彼女の周りには、いつもシャッター音が鳴り響いています。
自分とは真逆の存在で、どう頑張っても近づけない。
……それでも、優夏はほとほになりたくて、ほとほが羨ましくて仕方がないのでした。

翌日。
学校に向かう優夏でしたが、その道中にほとほが待ち構えていました。
挨拶をかわし、なんだか喋るのは久しぶりだね、と会話を始めようとする優夏なのですが、ほとほはいきなり本題に入り始めてしまいます。
早速だけど、またパンツ見せて歩いてくれる?
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「ステージ」に上がってもらう。
パンツを見せるのはお安い御用(?)ですが、「ステージ」とは何なのでしょうか。
優夏は緊張の面持ちで、ステージってどんな?と尋ねました。
ネットにあげる。
……かなりスゴイことを言いだすほとほですが、優夏はあまり乗り気ではなさそう。
というのも、ネットの拡散力が恐ろしい……わけではなく、ネットを介してだとシャッター音が聞こえないからだ、と言います。
しかしほとほはそれも織り込み済み。
しっかりと映った映像を残すことによって、この駅、この路線、高校の制服、パンツが出た人の顔、全てを映して大勢に優夏を記憶してもらう事ができる、そうすればきっと大勢の人が優夏の顔を見ただけで音を鳴らすようになる……そう考えたのです。
そんなにうまくいくかな、と不安がる優夏ですが……
ほとほは優夏に問いかけました。
作戦は完あげてある、あとは坂原さん次第だよ。
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どう?やる?

優夏はスカートをパンツに巻き込んだ、いつもの丸出しスタイルで駅に向かいます。
いつものように、男性のシャッター音が優夏の耳に届きますが、もはやこの程度では物足りません。
しかし今回は、密かに後ろをつけて自分を撮影している、ほとほの携帯の向こう側で自分に音を鳴らして記憶する人がいる、はずなのです!
ちゃんと撮れているか、もっと顔を見せた方が良いのか、でもむやみに振り返るのは不自然、失敗しても撮り直せばいい……
そんなことを考えている優夏を撮影し続けるほとほ。
じつはほとほ、優夏の動画を撮影して保存、しているだけではありませんでした。
なんと、
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この動画をライブ配信していたのです!!
ほとほは、学校に行けなくなってしまった少女がつながりを求めて開設した、と言う設定のSNSアカウントを持っていました。
信憑性を高めるために様々なことをやって積み重ね、とうとう今日勇気を振り絞って、「一緒に登校してください」と、ライブ配信しながら学校に向かうことにした、と言う設定で撮影。
そしてその配信に、たまたま優夏がうつりこむ……と言う筋書きです!!
生配信だって知ったら、どんな顔するかな。
種明かしまで待ちきれないよ。
抑えきれない笑みを漏らしながら、優夏に携帯を向け続けるほとほ。
次の瞬間でした。
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その携帯ががっしりと掴まれたのは。
君、何してるの?何撮ってるの?
ほとほにそう声をかけてきたのは、駅員でした……!!




と言うわけで、まさかの出来事が起こってしまった今巻。
このままでは、最悪ほとほは歩道なりをされてしまうかもしれません。
そうなればほとほと優夏の関係も明らかになり、優夏の本性も白日の下にさらされてしまいかねません。
注目を浴びたいとは思っている優夏ですが、そう言う方向で注目されるのは望んでいないはず。
ほとほが補導されないために、優夏は何かできるのでしょうか……?

そんなライブ配信の後、さらに物語は加速していきます。
シャッター音をその身に受けるために優夏がチャレンジする試練は、もっともっと過激に、もっともっときわどいものに!!
下手をすれば優夏自身もとんでもないことになってしまいかねない、驚きのチャレンジにも注目です!!

そして本作の物語のもう一本の軸となる、ほとほの家庭環境の物語も進んでいきます。
ちらほらと垣間見えるほとほとその母親の円満とはいえなさそうな関係は、ほとほの人格形成に大きな影響を与えているはず。
さらに今巻では、ほとほの家庭の過去と、優夏の過去の苦い思い出がリンクしていき……!!
続々と事件が起きて行く本作ですが、第3巻でも激動が待っていそう。
これからの展開から、ますます目が離せません!!




今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!