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今回紹介いたしますのはこちら。

「リリィ・トライアングル」第1巻 ツナミノユウ先生 

星海社さんの星海社コミックスより刊行です。


さて、「ふたりモノローグ」の津波の先生の最新作となる本作。
「ふたりモノローグ」語に連載された「DMD」はツナミノ先生の新たなジャンルへの挑戦となりましたが、残念ながら紙の単行本は刊行されずじまい。
そんな結果を受けて(?)新たに始めた本作、気になるその内容はと言いますと……?



獅子王救世子、15歳。
その溢れ出るカリスマとオーラで、彼女は1年生にして生徒会長になっていました。
傍から見れば、容姿端麗にして成績優秀、立ち振る舞いは麗しく人当たりも良い彼女は完璧そのもので、悩みなんて何一つないかのようにも見えました。
ですが彼女には、大きな悩みがあったのです。
1年生にして生徒会長まで上り詰めただけではなく、今までの人生で、班長に級長、委員長と「長」ばかりやって来た救世子。
そんな責任ある立場に居続けてきた彼女は、そんな立場の連続に気疲れを感じていたのです。
……ですが救世子の望みは、そんな立場からの開放ではありませんでした。
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自分を不調としてくれる誰かに会いたい、面目を潰されたい!
そんなアレすぎる望みだったのです!!

そんな望みに想いを馳せていると、思わずゾクゾクしてしまう救世子。
考え事をしていたせいで、前をよく見ておらず、人にぶつかってしまいます。
済まない、考え事そしていてな、と謝る救世子なのですが、ぶつかった相手である大柄な女子は、どうでもいい、あんたに用七位、と言い残してそのまま立ち去ってしまうのです。
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……自分に用がない、と言うその言葉。
まさしくそれこそ、救世子が求めていた言葉そのもので……
救世子は感動に胸を撃たれてしまうのでした!!
ないがしろにされるって、こんなに甘くて切ないのか、と喜びに打ち震える救世子、すぐさま自分の求めてやまなかった人材であるその女子に話しかけます。
名前を聞いてもいいか、と尋ねたものの、その女子は完全に救世子を無視!!
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そして、救世子の後ろを歩いていた、生徒会の一員である桜涙河小姫に話しかけたのです!
もう帰る時間だろ小姫、と生徒会の仕事の最中にもかかわらず話しかける彼女。
彼女は十槍寺美虎と言いまして、数年前に小姫に襲い掛かった変態を破壊した瞬間から、「小姫を護る」ということに人生の全てを捧げたというアレな人物でした。
これからもそばにいる、命尽きるまで。
そんな誓いをひそかに立てていた美虎なのですが、そんな美虎に小姫はだしぬけにこう言うのです。
あのね美虎、もうやめてほしい、ボディガード。
早速人生を否定されてしまった美虎はうろたえまくり。
生徒会の仕事もあるし、周りにも迷惑だし……と小姫が言っているあいだ、ゼt房に苛まれるづける美虎。
その隙をついて(?)救世子は小姫にちょっといいかな、と話しかけました。
すると小姫、会長がコガネムシほどの価値もない私などに声を……と驚き、意識を失いかけてしまうのです……!!
小姫がフリーズしてしまったことですし、救世子は小姫と美虎が知り合いである事を利用し、君も生徒会に入らないか、と美虎を誘ってみました。
予想通り、興味ない、とそっぽを向く美虎。
無碍にされる喜びに打ち震える救世子なのですが、救世子を崇拝する小姫からすれば、その態度は看過できません!!
会長に失礼な態度、美虎でも許さないよ!!と、口には出さないながらも、鬼の形相で口パクして怒りを伝える小姫!!
ですが、今まで見たことの無い剣幕で自分に向かってくる小姫に、美虎はドキドキしてしまいました。
救世子と一緒にいれば、自分の知らない小姫をもっと味わえるかもしれない。
そう考えた美虎は……気が変わった、生徒会も悪くないかも、と誘いを受けることにしたのでした。
反抗的な生徒を一瞬で手懐けてしまわれた、さすがは生徒会長、と他の生徒会員たちは称賛していたのですが……小姫は一人うかない顔をしております。
また美虎に、人生をめちゃくちゃに破壊される、そんなことを考えていたのです。

子供のころから一緒にいた小姫と美虎。
昔からずっと、美虎以上にかっこいい人はほとんどおらず、そんな人が常に隣にいることから、小姫はもうそのあたりの男子なんてマッチ棒と見分けがつかないほどになってしまっていました。
そもそも自分なんかに美虎が四六時中護るほどの価値なんてない、美虎の時間の無駄遣いになってしまう、お互い居るべき場所を見つけるべきなんだ。
そう思っていた矢先に、小姫の前に救世子が現れたのです!
自分と同じ年にもかかわらず、だれにも頼らず護られず、太陽のように美しい完璧な存在。
一目見た瞬間小姫は気絶してしまったのですが、まあそれがきっかけになって生徒会に入ることができたのですから結果オーライでしょう。
問題は、未だに救世子に話しかけられると、失神してしまうことなのですが……

小姫が気絶から回復すると、中庭のテーブルで、救世子と美虎と三人で座っていました。
救世子は三人きりになったところで、私も1年生で生徒会長なんて流石に心細いんだよ、だから君らには同じ1年としてそばにいてくれるとうれしい、と改めて挨拶。
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小姫は思いがけない嬉しい言葉で失神、美虎は出来る範囲で、とそっけない感じで返答しまして……三人の関係が、こうして作り上げられるのでした!!




と言うわけで、原点に戻って(?)思いがすれ違いまくるモノローグ芸が繰り広げられていく本作。
「ふたりモノローグ」はメインキャストが二人でしたが、本作はメインキャラが三人となり、三角関係の百合関係が描かれていくことになります!
ですがそこはツナミノ先生、愛はあっても憎はございません!
いや実際は皆無ではない気がしますが、登場人物に悪人が存在しないことの多いツナミノ先生作品ですから、きちんとやがて会いに至るための道程にしかすぎないのです!
救世子→美虎、美虎→小姫、小姫→救世子の三角関係で幕を開ける本作、その後様々な女性キャラが現れ、彼女達と絡みつつ三人の関係性も変わって行きます。
三角関係は三角関係でも、その矢印が全ての方向にのびて行き……!?

思いが暴走してすれ違っていく、ツナミノ先生のいつもの芸風はやっぱり健在。
ファンの方ならば安心して読める、ファンでない方もきっと癖になる味わいが楽しめます!
メインキャラ以外の登場人物も個性的なキャラばかりで、三人の関係をさらに楽しく、にぎやかにしてくれるのです!!
フルカラーで収録のツナミノ先生最新作、今巻もいつも通り、いつも以上に楽しめ来ること必至ですよ!!




今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!