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今回紹介いたしますのはこちら。

「惰性67パーセント」第7巻 紙魚丸先生 

集英社さんのヤングジャンプコミックス・ウルトラより刊行です。


さて、徐々に仲間を増やしていき、それでもグダグダ加減は変わらない美大生たちの日常を描いていk本作。
今日も今日とて益体もない一日を過ごしているようです!



ラーメンが食べたい!
腹筋をしながら吉澤はそんなことを叫びました。
突然の絶叫に何の反応も示せない西田と伊東ですが、しばらくの沈黙の後、食べればいいじゃん、と冷静なツッコミをしました。
すると吉澤、やれやれと言った感じでこう言いました。
キミたちは何もわかってないね、ラーメンってのはカロリーが高い!

その後なんだかんだやり取りがありましたが、結局吉澤はラーメンを食べに行くことにしたようです。
ですがもちろん無策ではありません。
せめてもの抵抗(?)として、徒歩一時間かかるラーメン屋に行く、と言う荒業に出たのです!!
……なぜか西田と伊東も巻き込んで……!!
まぁ西田からすれば、自宅方面なので許容できない無茶ではないのですが、やはり付き合わされるのはちょっと釈然としないと言いますか。
ですが吉澤、そんな不満を「正論は聞きたくない!」とぴしゃりとシャットアウト。
反論の余地すら与えずに無理やり巻き込んだのです!!
ちなみに最近頓にカーボアップ(仮)しておりまして、大好きなラーメンを食べるにも気を使っています。
この一時間ウォーキングのみならず、今日はお昼を抜いてラーメンのカロリーをカバーできるようにしていたのです!
ラーメンと言えどもはや実質カロリーゼロだろう、エビ味噌ラーメン大盛りにトッピングチャーシュー、ついでに餃子まで頼んじゃおうかな、などと邪なる欲望を巡らせております。
……ところが、意気揚々と歩いていたはずの吉澤が、しばらく歩いた後突如フラフラになり始めたではありませんか!
なんかめっちゃ疲れて、ぜんぜん歩けない……そう言ってへたり込んだ吉澤、顔面は蒼白、手足も震えが来ているようです。
それを見た伊東、吉澤の状態を確認した後、こんなことを言い始めたのです。
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「ひだる神」だ。
山道や峠、辻、磯、火葬場や行き倒れのあった場所。
そう言う場所で人間に憑りつく悪霊だ。
ひだる神に憑りつかれると、手足がしびれて一歩も動けなくなる。
ひだる神は餓死者の礼が供養されないまま仲間を求めてさまよっているもので、これにつかれて死んだ者も動揺にひだる神になると言われている……

あるいは空腹のまま運動したことによる低血糖状態、ハンガーノックってやつかな。
ひだる神も一口何か食べれば追い払えるって伝説があるし、まあ間違いなくただの低血糖だよ。
……と、ひとしきり脅して越智も付けた後、コーラ買ってくるからここで待ってな、と歩いていった伊東。
吉澤は西田と二人、夜の道端で伊東を待つことになるのでした。

ところが伊東、なかなか帰ってきません。
西田がなかなか帰ってこないなと時計を見て……そして、吉澤が震えていることに気が付きます。
すると西田、そっと自分の上着を脱いで吉澤にかけてあげるではありませんか!!
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身体冷やすとよくないだろうから、それ羽織っておきなよ。
西田らしからぬ紳士然とした行動に、思わず吉澤も思わず頬を染め……さんきゅ、とつぶやくのでした!!

伊東がようやく自販機にたどり着き、よりによってジュースがすべて売り切れてしまっていると言うミラクルに遭遇していたころ、二人の方にも動きが現れておりました。
西田が吉澤の前で背中を向けて屈みこみ、おぶってやる、と言いだしたのです!
ここでじっとしてるより、少しでも進んだ方が伊東とも合流しやすいだろ?
またもそう言う西田らしくない言葉に、戸惑う吉澤ですが、思わず頬が緩んでしまいまして……
エッチな事考えてない?とちょっとふざけてその言葉に甘えることにしたのでした。
なんだかラブがコメり、いい感じになっているような気がする二人ですが、この漫画がそう簡単に歩入れた腫れたに展開するわけがございません。
吉澤を担ぎ上げようと、立ち上がらんとしたその時でした。
西田の体に一筋の電流が走ったのです!
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あ……無理……!!
どうやっても持ち上がらない事を悟った西田、素直に吉澤にお願いします。
ごめん、ぜんぜん立ち上がれない、おりて、と……
最低限、思ったよりも俺が貧弱と言うか。吉澤が特別想いとは限らないっていうか、とフォローしようとする西田なのですが、さすがにそれは……
結局吉澤だけではなく、西田も疲れると言うだけの結果に終わったおんぶ事件。
そうこうしている間に、伊東が戻って来ました。
伊東もなかなか気を利かせてくれていまして、ここから歩くのも大変だろうから、と夕飯を刈って来てくれていたのです!!
袋の中から出てくるホカホカの麺容器……!
吉澤は今日イチの笑顔で、遠くのラーメンより目の前のコンビニラーメン!今はどんな名店のラーメンよりありがたいよ!!
そう言って容器のふたを開けるのですが、出てきたのは……
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かき揚げ蕎麦。
かき揚げ蕎麦じゃねーか!と言う吉澤の絶叫は、ラーメン売り切れてて、と言う伊東の声とともに、夜の闇へと飲まれていくのでしたとさ……



と言うわけで、いつも通りのお話が今回も繰り広げられる本作。
本作でたまに見られる、ラブがコメりそうになる展開を織り交ぜつつ、結局織り交ぜるだけで何ともならないあれも健在でございます!
ですが今巻では、おなじみの西田と吉澤の間でだけではなく、他の人物の間とでも巻き起こってみたり!?
勿論それだけではなく、いつものなんてことない日常もたっぷり収録!!
吉澤と西田を中心にしたいつものメンツはもちろんの事、唯一の常識人枠の上沼さんの意外な一面が披露されてみたり、さらなる常識外れ枠な五木の突飛な行動が描かれてみたりと、キャラクターの新たな側面が楽しめるのです!!
ちょっぴりエロスなサービスシーンも隠し味程度に含まれまして、様々な需要に訴えかけてくれますよ!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!