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今回紹介いたしますのはこちら。

「恋は世界征服のあとで」第2巻 原作・野田宏先生 漫画・若松卓宏先生 

講談社さんのKCデラックスより刊行です。


さて、悪の女幹部とヒーロー戦隊のリーダーが、密かにお付き合いしていく様を描いていく本作。
度重なって襲い掛かって来る恋の障害も、二人の愛の力やらなんやらで何とか乗り切ってきたのですが……?



ある日のことです。
悪の秘密結社、ゲッコーの食堂はランチタイムでにぎわっていました。
そんな中、ひときわ鋭い眼光を放っているのが死神王女ことデス美。
彼女の同僚であり、ライバル的な存在の魔獣王女はその眼光を見て、さすがデス美だとそのオーラに見惚れておりました。
ですがその視線の注がれる先がパスタセットについている今日のデザートが抹茶プリンとティラミスの二択のどちらを選ぶのか、と言うところだと知ると、突っ込まずにはいられませんでした。
なんだかんだ仲が悪いわけではない二人、一緒の席でランチをするのですが、魔獣王女はデス美に文句ばかり。
お前だけは私が唯一認める猛者だと思っていたのにのんきなツラしてパスタ食いやがって、そもそもなんでお前はゲッコーに入ったんだ、と問いかけてくるのです。
するとデス美、
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家族が勝手に応募したんだ、とアイドルのオーディションの様な答えを返します!
本人はまったく特別なそ存在であると思っていなかったようですが、デス美は入社試験でとんでもない記録を出し続け、リーダーになれと任命されて現在の地位になったとのこと。
自分の意思で入ったわけじゃないからこんなのんきなのか、と魔獣王女は呆然とするのですが……
その時、突如ゲッコーの幹部への呼び出しの放送が鳴り響きました。
パスタを惜しむデス美ですが、魔獣王女に叱られて止む無く会議室に向かいますと……
そこにはずらりと幹部たちが揃っておりました!!
ちなみのこのゲッコー、ボスラー大総統の下に6人の「怪人」であるリーダーがいまして、そのしたに「王女」のサブリーダーがついていて、その幹部二人が各軍団の下っ端である月光兵を率いていると言う組織形態になっています。
今日一同を集めたのは、王女の一人を怪人に格上げすると言う連絡のためでした。
その王女と言うのはほかならぬデス美でした!!
ゲッコーの幹部からすると大出世で、魔獣王女も先を越されたと膝をついてしまうほどの出来事なのですが……
怪人の皆さん、その見た目は怪人らしすぎまして、ちょっとその姿になるのは気が引けてしまいます。
ましてや恋する乙女であるデス美においておや、なわけです!!
それでも兎の怪人であるドr-ンラビット先輩のようにキュートな怪人ならばまだ……と思っていたデス美なのですが、ボスラー大総統が提示したのは
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マウンテンゴリラとの融合ではありませんか!!
確かに怪人としては強くなりそうですが……
いろいろ言いたいことがあった出隅ですが、そんな口をはさむ間もなく解散に。
改造手術は明日、と告げられて大総統は去っていってしまうのでした。

家で一人、デス美は思いを巡らせていました。
怪人になったら今まで通りの生活は無理だろう、でも断るわけにはいかない。
みんながゲッコーの関係者(月光兵ばかりですが)な家族からは祝福と喜びの声を掛けられてしまいますし……
ますます断る状況ではなくなってしまうデス美。
断ったら皆を悲しませることになることはわかっているのですが……やはり恋人である不動がどう思うかが心配でなりません。
頭が不安でいっぱいになっているデス美、ちょうどそのタイミングで不動から電話がかかってきました。
デス美のことを考えているうちに声を聞きたくなった、と言う不動なのですが……そこは流石の恋人でした。
わずかなデス美の声の違いや、電話口からわずかに聞こえた鼻をすすりあげる音を聞きつけ、すぐにデス美の家へと駆けつけたのです!!
20キロの道のりを、文字どおり走って!!

屋上で二人きりになり、デス美は全てを明かします。
世界一愛らしいゴリラだな、と自分はそうなっても構わないと言った感じをちょっとふざけて伝える不動なのですが、デス美にとっては大事な事。
私はどうすればいい?と尋ねると……不動はまっすぐデス美を見つめながら返すのです。
オレの意見はいい、デス美さんはどうしたいんだ?と。
……そう言われてみれば、今までデス美は周りのことばかり考えて生きてきたような気がします。
ぶっちぎりで優勝できるかけっこも、一生懸命走っている子が優勝できるよう手を抜いたり、好きなケーキも欲しがっている弟たちにあげたり、そもそもゲッコーもお父さんに勧められるがまま入ったり。
そんな彼女のやさしさを知っている不動は、デス美に語り掛けます。
君が周りの人にやさしいのは君の大きな魅力の一つだ。
だが時にはその優しさを、自分に向けてあげてもいいんじゃないか?
さぁ、デス美さんはどうしたいんだ?
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自分で選んでもいいんだ。
不動の言葉にそれを気付かされたデス美は、思いの丈を紡ぎます。
ゴリラになってしまったら、ネイルも料理も手芸も難しいだろうな。
お前とのことだってそうだ、海水浴にもいきたいし、ネズミーランドにもいってみたい、制服デートだってこの体じゃないと叶わないな。
どれもこれも諦めたくない事なんだ。
不動、お前と出会ってやりたいことがこんなに増えたんだ。
……デス美の中では、最初から答えは一つだったのでしょう。
これまでの自分ならばみんなの期待を裏切らない選択をしただろう。
だけどまだゴリラになるわけにはいかない。
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だってまだこうして、不動に体を預けていたいから……
大総統に怪人になる権をきっぱり断るデス美。
大荒れの幹部たちですが……意外に大総統はその判断を評価してくれました。
あくまで生身でのす手ごろを追及するスタイル、これぞ喧嘩士の気概と言うわけか、獣の力に頼る謎まだまだ甘ちゃんと言うわけだ!!
そんなかい人になった幹部たちに大ショックを与えるような言葉でデス美を称賛し、あっさり怪人化は取りやめになったのでした!!

自分の意思を決断できたことを報告し、不動に素敵だと褒められてご満悦のデス美。
……事情を知らない月光兵たちに、もう改造手術は終わったんだな、あれがゴリラと融合した姿家、今までと迫力が違うな、などと釈然としない言葉を投げかけられたのはちょっぴり不満ではあるようですが!!




と言うわけで、自分を貫くか、皆のためにゴリラになるかの二択を迫られたエピソードを収録した今巻。
きっとゴリラになっても不動は受け入れてくれたでしょうが、やはり今まで以上にその恋路が困難になったのは間違いないでしょう。
デス美の願いをかなえるためにも、この選択はベストだったはず!
いあっまでのデス美だったらゴリラ化を選んでいただろうだけに、二人の愛の力がまた一つの困難を乗り越えたと言うわけです!!

そんなお話の他にも、注目のエピソードが満載の今巻。
前巻のラストでピンクに二人の逢瀬を見られてしまったその結末が描かれるエピソードや、皆で海に行く(もちろん任務で)水着回、そしてデス美の過去に迫るエピソードが収録されています!!
特にデス美の過去を描くエピソードでは、何とデス美がゲッコーに入る以前に、ある人物と知り合いだったことが判明!!
そして現在その二人の関係が再び浮き上がってくる、と言う注目のお話になっているのです!!

デス美と不動のラブラブのみならず、どんどんとデス美の破天荒なさまが描かれていったり、魔獣王女をはじめとする多くのキャラクターの掘り下げなどでにぎやかになって行く本作。
今巻のラストでは次なる大事件の発端も描かれ、今後ますます目が離せなくなって行きそうです!!
デス美と不動、そしてそれ以外のキャラ(個人的には魔獣王女の活躍に期待してます!)の物語も動いて行くであろうこれからが楽しみですね!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!