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今回紹介いたしますのはこちら。

「八乙女の心の中の俺がヤバい件」第1巻 もゆる先生 

スクウェア・エニックスさんのガンガンコミックスONLINEより刊行です。


もゆる先生は18年にスクウェア・エニックスさんの漫画賞で奨励賞を受賞し、デビューした漫画家さんです。
もともとSNS上で発表されていた作品を修正し、短期連載となった本作ですが、好評を博し連載化。
この度めでたく単行本刊行となりました。

そんな本作、ジャンルで言えばラブコメとなっております。
ですが普通のラブコメとは一味違う構造が特徴となっておりまして……?



相田以心は普通の男子高校生とは少し違った特徴を持っていました。
どこか陰気な印象を受ける見た目や、生まれつきの目つきのせいでクラスの皆から怖がられ、避けられている……と言うのもそうなのですが、その最大の特徴は……人の心が読める、こと。
そのせいで自分がみんなから、特に女子からひどく嫌われていることを知りたくないのに知ってしまい、こんなんじゃ彼女ができないどころか、自分に好意を寄せてくれる人すら一生現れないだろうな、とより落ち込んでしまうわけで。
その日もにわかに降り始めた雨から退避する為、公園のあずまやに逃げ込む以心。
すると先客の女子二名が、あの人幽霊みたい、呪われそう、などと考えながら逃げて行ってしまうのです。
改めてしょんぼりする以心。
ところがあずまやに一人の字の女子が残っているではありませんか。
しかもそれ、同じクラスの女子、八乙女八重でした。
彼女はクラス委員長で成績優秀、眉目秀麗と非の打ち所の無い女性。
カリスマでありマドンナである彼女は一人、雨宿りがてら勉強をしているようです。
彼女は以心に気付いたようで、ちらりと視線を送ると……
心の中の声が以心に聞こえ始めました。
相田くんじゃない、人のことジロジロ見て何なの?
そんな彼女の心の声が聞こえ、あの彼女にも嫌われているのか、とまたショックを受ける以心なのですが……八乙女の心の声は、こんな光景を映し出していたのです。
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八乙女ってよく見ると良いから出してるよな。
勉強なんかより俺とあそぼーぜ。
そう言って、以心が八乙女を押し倒す姿を!!
脳内のこととはいえ、自分がするはずのないことをさせられてしまっている以心……文句を言うにも何分脳内でのことですし、何も言えずうろたえるばかり。
八乙女はと言いますと、やだ私ったら、また相田くんでスケベな妄想を……と、頬を染めて参考書で顔を隠してしまうのです!

また、と言う部分に引っかかる以心ですが、それより今はあの八乙女がこんなことを考えていることが驚きでし。
呆然と立ち尽くしてしまう以心ですが、そこに八乙女の方から話しかけてきます。
さっきから何?
自分の妄想のことなど全く感じさせず、落ち着き払った態度でそう言う八乙女。
今までまともに会話を交わしたことすらない以心……何とか、こんな時でも勉強して、いつもえらいな、と言う言葉を絞り出しました。
するとなぜかぽかんと口を開けてフリーズしてしまう八乙女。
何と彼女、近くを通りがかった車の水たまり突入の音とかぶっていた「えらいな」と言う言葉を、「えろいな」とたくましい妄想で聞き間違い!
やっぱり私をそんな目で、とまた妄想劇場を始めてしまうのです。
そうだよ、俺はずっとお前の子とそう言う目で見てたんだよ。
だから八乙女、もっとエロい姿を見せろよ!!
そう言って妄想以心は八乙女のシャツの胸元をつかみ、強引に胸元をはだけさせて……!!

妄想の世界に突入してしまった八乙女を呼び戻そうとする以心ですが、またテンパってしまい、バランスを崩してしまいました。
慌てて手を伸ばして体を支えようとするのですが、その先にあったのは
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八乙女の胸!!
いわゆるラッキースケベになってしまった以心、慌てて謝りながら飛び退るものの……
八乙女はまったく顔色を変えず、別に大したことないから、とスルーしてくれたように見えたのです。
が、脳内ではまた始まってしまっていました!
相田くんは私をやるつもりよ。
だっていきなり揉んでくるなんて、それ以外考えられないじゃない!
やっぱり相田くんは、私のコト……!!
ついに八乙女の脳内の以心は、八乙女に襲い掛かり、行為に及んでしまい……!!
何故や乙女は自分に襲われる妄想ばかりしているのか?
俺のことが嫌いなのか、それとも……
いくら考えてもわからない以心、パニックが行きすぎ、とうとう意識を失ってしまうのでした!!

目を覚ますと、何やら柔らかい感触を感じる以心。
よく見ると、なんとそこは
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八乙女の膝の上!
慌てて身体を離す二人!!
皆は自分を避けるのに
膝枕をしてくれるなんて、と驚く以心、そして八乙女は以心が思わず呟いた「柔らかい」と言う言葉からまた妄想を……
と言うところで、たまたまクラスメイトがその場に通りがかりました。
どうやらいつの間にか雨がやんでいたようです。
クラスメイトの登場の隙をついて、俺帰るわ、とそそくさとその場から逃げ出すことに成功した以心。
あのままあの場にいれば、またなんといいますか、いたたまれない気分になってしまいかねません。
一方で八乙女は、やって来たクラスメイトに、今以心と二人きりだったみたいだけど何かされなかったのか、と尋ねられます。
その時八乙女はこんなことを考えていました。
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何か、されたかったな……



と言うわけで、心を読める少年以心と、その以心に何かされる妄想をひたすらはかどらせる少女八乙女の毎日が描かれていく本作。
この後も、何かにつけて妄想を働かせる八乙女と、それ妄想を読んでしまう以心、と言う構図で物語が描かれていきます。
最初はそもそもこの妄想が本当に八乙女のものなのかと疑ってしまう以心なのですが、そのあたりが確信に至りますと、今度気になるのは彼女が自分をどう思ってあんな妄想をしているのか、と言う事!
好意からくるものならいいの賞が、そうでなかったとしたら?
そんなことになったら、割と繊細な以心のハートはブレイクしてしまうことでしょう!
そして仮にその妄想が好意からくるものだとしても……維新からその事を切り出す勇気はありませんし、八乙女の方も思い切って告白してくるタイプではないようです。
ですがこの事件がきっかけとなったのか、2人は何かと絡むようになっていきまして。
八乙女が妄想を重ねて行く中、二人の感情も少しずつ重なって行くようないないような……?
このまま二人の関係は近づき、あの妄想も実現してしまうのか!?
そううまくはいかないのか!?
妄想だけではない、優等生でありながらしっかり乙女である八乙女のかわいらしさと、発見される「券」を楽しみながら、その行く末を見守りましょう!!




今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!