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今回紹介いたしますのはこちら。

「悪魔と人との間」第1巻 福本眞久先生 

講談社さんのヤンマガKCより刊行です。


福本先生は19年にちばてつや賞準優秀新人賞受賞し、でニューした漫画家さんです。
その後20年に本作で連載デビュー、この度めでたく単行本刊行となりました。
そんな福本先生の描かれる本作、気になるその内容はと言いますと……?



高校一年生の宮崎英司は、いわゆる陰キャと呼ばれる存在でした。
休み時間には友人の安藤とゲームに興じ、クラスではほとんどいないも同然の扱い。
たまにクラスで幅を利かせているヤンキーに、戯れに殴られたりもするものの、いじめられていると言うわけでもなく。
それこそパッとしない日常を送っていたのです。
が、そんな日常は、宮崎のクラスに一人の転校生がやって来た日をきっかけにがらりと変わることになるのです。
その転校生は、
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驚くほどの美人、黒宮杏伽。
宮崎や安藤もさすがに見惚れてしまうのですが……彼らはあくまで「陰キャ」の身。
早速彼女に群がって連絡先の交換をしようとするヤンキーたちを尻目に、そっと見つめることしかできないのです。

何とも言い難い気持ちを抱えたまま部活に向かう二人。
ここでも二人は自分達の身の程を知らされることになるのです。
バレー部で彼らがやるのはもっぱら雑用。
女子たちからキャーキャー言われる、同じ1年にもかかわらずイケメン高身長の有力プレーヤーの高橋の様子を羨ましげに見るばかりなのです。
たまに紅白戦的なものに出ても醜態をさらすばかりで試合が終わり、あげくに先輩たちにはお前は雑用も満足にできないと怒鳴りつけられ……
あまりにもパッとしなさすぎる自分。
ふとした時にこんなことを思ってしまう宮崎。
俺って友達も救ねーし喋れる女子もいないし、受験だって失敗してる。
もしかして……
今までも、これからも……
俺の人生ってずーっと、こんな感じなのか……?

帰り道、安藤は宮崎を励ましつつ、その励ます流れで変なことを言いだしました。
高次の存在って信じるか?
最近この町で見たやつがいんだよ、黒い翼の生えた長身の美女。
……正直、いくらそんなことを言われても信じられる話ではありません。
ですが安藤はこう続けるのです。
俺も信じてねえよ、でもさ、もし人間余地優れた存在がいるんなら、なんというか……
救われるな、って思わない?
なんだかよくわからない安藤の言葉。
ですがなんだかよくわからないなりに、自分を励ましてくれようとしていると言うことは伝わってきます。
下手くそかよ、とつぶやきながら、宮崎は笑うのでした。

安藤と別れ、1人自分の家に向かう宮崎。
もう時間は6時になろうと言うのですが、まだ日が出ています。
春になって来たな、などと考えながら歩いていた宮崎ですが、そんな時とんでもないものを見かけてしまいます。
それは……橋の下の人目につかないところで、あの転校生の黒宮が、ヤンキーたちに取り囲まれていると言う、いかにも危険な場面!!
そう言えばあのヤンキー達には、女性に薬を飲ませて乱暴しているという噂があります。
このままでは、黒宮がその次の犠牲者になってしまうのかもしれません!!
様子をうかがっていますと、最初こそヤンキーはナンパ的な流れで彼女を連れて行こうとしていたのですが、彼女がそれを断ると、手首をつかんで強引に事に及ぼうとし始めたのです!!
宮崎の頭の中にはあれこれと駆け巡り始めました。
ここで今飛び出したとしても、ヤンキー相手になにもできないし。
不運だったんだよ黒宮さん、交通事故では年に4000人死んでるんだ、逆らえないことに行きあたってしまったと納得しようじゃないか……
そんなことを考えた宮崎。
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お、おい、何やってんだよ。
嫌がってるだろ、間違ってると思わないか……?
気が付けば、考えとは裏腹にその場に飛び出してしまっていました。
するとヤンキーの一人は、奇遇じゃん宮崎、杏伽ちゃん紹介するわ、俺のマブダチ、中学から一緒なんだよなー、と心にもないことを言い始め……
宮崎の耳元で、お前も来いよ、一緒にやろうぜと囁くのです!!
え、とちょっとうれしそうな顔で声を漏らしてしまった宮崎ですが、その直後、ヤンキーに思い切り殴りつけられてしまいました!!
今のコイツみた?救いに来た!みたいなツラして、ワンちゃんやれるかもってなったらこいつニヤけやがった!
そう言って大笑いするヤンキー、倒れている宮崎に、今日は見逃してやるからさっさと帰れ、振り向いたら殺す、チクっても殺す、と脅しをかけるのです。
宮崎は立ち上がり、殴られたときに出てしまった鼻血を拭いながら立ち上がります。
何一瞬で論破されてんだよ。
俺はあいつ以上のクズだったってことか?
きっとそうなんだろうな、だって結局俺もあの子とエロいことしたかっただけだもん。
だってあんなにきれいでエロくてかわいい子、生まれて初めて見たんだもん。
その子を好き放題するなんて、ズルいだろ、おかしいだろ。
そんなことを考えてしまう自分は、まさしくクズじゃないか。
その思いが、宮崎をもう一度奮い立たせたのです!!
落ちていた帽を拾い、ヤンキーたちに襲い掛かる宮崎!!
黒宮に、逃げて!と声をかけ……そして、ヤンキーの反撃にあってしまうのでした……

彼女を救えたら少しは正しくなれるのかなぁ。
そんな思いとともに挑んだ戦いでしたが、あえなく返り討ちに会ってしまう宮崎。
ぼこぼこに殴られてしまった揚げ句、服を脱いで土下座しろと迫られてしまいます。
それでも、先のとがった棒で突きを放って反撃を試みるのですが、やはりケンカ慣れしたヤンキーには通じません。
さらに痛めつけられ、もうお前飽きてんだわ、と止めを刺されてしまいそうになるのです!
が、その瞬間のことでした。
突然ヤンキーが倒れたかと思うと、大きな鎌の様なものを持った黒宮が現れたではありませんか!!
まったく、死ぬまで殴られるのが趣味なの?
余計なことしやがって、っていうのは流石に悪いか。
私のためによく頑張ったね。
彼女はそう言って宮崎の顔を支え、あれが見えるかとやんBんきーの方を指さしました。
するとヤンキーの頭から、二つに切り裂かれたヤンキーの魂の様なものが飛び出しているではありませんか!!
得体のしれない恐怖を感じるそれ。
黒宮によると、あれは「悪魔」だと言うのです。
悪魔に触られた人間は悪魔が見えるようになる、この窯であの子についてた悪魔を斬って気絶させたの。
昼間の私は世を忍ぶ仮の姿。
してその正体は、
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悪魔なのだー!
まるで漫画やゲームの様な「悪魔」の格好に変身した黒宮!
目の前でこうして変身されれば、普通は信じられないとんでもない出来事を信じないわけにもいかず……
わけがわからないこの状況、いろいろ黒宮に聞きたいことがある宮崎ですが……とにかく今は、助けてくれたことに感謝をしめすべきでしょう。
助けてくれてありがとう。
そう告げる宮崎なのですが、その時背後で、最初に棒で殴り倒したもう一人のヤンキー型チア替えいました。
よく見るとそのヤンキーには角が生えています。
こちらにも悪魔がついていたと言うことでしょうか……!?
ですがその真偽を確かめる間は、宮崎には与えられませんでした。
もう一人のヤンキーは、先ほどの先がとがった棒を投げてきて……
その棒は
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宮崎の腹を貫いたのでした……!!



と言うわけで、とんでもない幕開けを迎える本作。
普通の人間ならば、これだけのけがを負えば命が助かる可能性は薄いでしょう。
そして宮崎は残念ながら、普通の人間なのです。
とはいえ彼はこのお話の主人公。
このまま死んでしまえばお話が始まらないわけで……
物語はこの後急展開!!
うだつの上がらない日々を過ごしていた宮崎の日常が、がらりと様変わりすることになるのです!!
死んでしまうかと思われた宮崎は、どうやってこの後命を救われるのか。
「悪魔」を自称する黒宮は何者なのか。
ヤンキーについている様な悪魔は他にもいるのか?
そして、悪魔を負う謎の存在とは!?
様々な要素が盛り込まれ、本格的に指導していく物語!
日常と非日常、エロスとバイオレンスが入り混じるその物語は必見ですよ!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!