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今回紹介いたしますのはこちら。

「ガンニバル」第8巻 二宮正明先生 

日本文芸社のニチブンコミックスより刊行です。


さて、警察が踏み込み、捕えられていることもを助け、後藤家を一斉に捕まえる作戦が決行された本作。
その作戦自体は成功したと言えたかもしれないのですが、予想できなかったのは想像をはるかに超えた後藤家の狂気でした。
追い詰められつつあった後藤家はまさかの一斉攻撃!!
警察隊と後藤家は、銃器の使用まで行われる、本気の殺し合いへと突入してしまうのです!!



後藤家の狂気は止まりません。
大悟の娘を、大悟の目の前で貪る、そうでもしないと気が済まない、ととんでもないことを言いながら、警察を殺めて行きます。
大悟が首を突っ込んでこなかったら、睦夫が捕まることも、後藤家の老人たちが死ぬようなことにもならなかった、平穏に今も暮らせていたはずだ。
そんなことを言っている男に、金丸はたまらず口をはさみます。
飛んだ逆恨みだ、阿川は自分のすべきことをやっていただけ。
第一、阿川の嫁と子供の居場所を知っていてそんなことを言っているのか?
大悟の妻と子は安全な場所に逃がしている、はず。
なのですが、後藤家の面々は、さぁどうかな、とあいまいな発言をするばかりです。
それはともすると、2人を捕まえる自信があるからこそ言える言葉のような気もしますが……!?

警官たちと後藤家の戦いは依然熾烈を極めています。
軽トラックの荷台から、一斉に猟銃を放ってくる後藤家の面々。
パトカーの影に隠れてやり過ごす大悟と警察たちですが……なりふりを構わない後藤家のものは、さらにとんでもないことをし始めます。
警察に保護され、パトカーにのせられていた子供たち。
彼らを見つけると、後藤家の男は銃を片手に笑いながらこんなことを言うのです。
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おーおー、こんなとこにおるやないか、ガキどもが。
こいつらも殺すんやったかのう!
後藤家の狂気が子供たちにまで振るわれようとするその瞬間、男の体を銃弾がかすめます。
教皇を黙ってみていられなかった一人の警察官が発砲したのです。
後藤家のような凶器を孕んでいない彼が、その銃弾を打つのにどれだけの葛藤があったことでしょう。
身を乗り出して一発放ったものの、警察の口からは、やめろ、という小さな声が一言漏れるだけでした。
そしてその直後、後藤家の面々からの銃弾の集中砲火を浴びてしまい……!!
子供は前列二代目の車両にいる!!
子供の救出を第一義としろ!!
そんな声が響くものの、警察はなかなか動くことができません、
負傷したものが多いのもそうですが、突然巻き起こった嘘偽りのない「殺し合い」に、これが現実だと受け入れることができないと言うのもあるのでしょう。
逆に後藤家の面々は、血祭りや、とその凶器をむき出しにして、聞きとして動き始め……!!
そこで、大悟が動きました。
奴らは狂ってる。
だったら俺も、狂うしかねぇだろ。
大悟はいきなりパトカーを発信させ、
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後藤家の乗っている軽トラックにぶつかって行きました!!
流石に驚いた後藤家の面々ですが、すぐさまパトカーを取り囲み、運転しているものを土殺そうとするのですが……
意を決した警察官は、背後からその後藤家の面々を狙い打ちます。
これではパトカーにばかり構ってはいられないと散り散りになって行く後藤家ですが、それでもパトカーを狙い続ける者もいました。
誰じゃボケ、出てこい!と叫ぶその男、その言葉が叫ばれるが早いか、中から大悟が飛び出し、その男に逆に銃弾を撃ち込むのです!!
大悟の姿を見た後藤家の男達、阿川だけは生け捕りにしろ、なるだけ殺すな、と彼に対する復讐のために声をあげるのですが……
大悟はそんな声を上げている男の下に自ら向かって行き、グリップの底で思い切り顔面を殴りつけます!!
男はその一発で昏倒するものの、まだまだ後藤家は数多く控えていまして。
となりに座っていた後藤家がすかさず大悟に攻撃しようとするものの、大悟はそのまま発砲!
その男を無力化するのです!!
さらに今度は手近な後藤家の男を抱きかかえ、自分の体の前に出します。
いくら後藤家とはいえ、仲間に向かって発砲はできません。
ためらう後藤家の男たちに、大悟は次々に銃弾をお見舞いしていき……!!
そんな大悟の大立ち回りを間近で見ていた後藤家の龍二は……腰を抜かしてしまっていました。
なるだけ殺すなやと……?
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こんな奴相手に、どうしろうゆうんじゃ!
自らを狂わせ、後藤家に立ち向かっていく大悟、
警察たちの指揮もとり始め、徐々に後藤家を押し返し始めます。
何人か殺しちまったか?
今は考えるな、やるしかねえ!!
さらに自分の中の狂気を加速させようとする大悟、なのですが……
そこで、大悟さえいなければ、と己を奮い立たせた龍二がとんでもない行動に出すのです!
そこまでじゃあ!
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この親子、殺されたぁなかったら誰も動くな!
阿川、お前が捕まってついてくるなら、こいつら開放したる。
この親子見捨てることが、お前にできるんかぁ!?
龍二の狂気の銃口を突き付けられているのは、後藤家ではないとはいえ、供花村の女性とその子供です。
狂気に身を任せるのならば、犠牲をいとわずに龍二を片付けてしまえば……このままこの戦いの勝利までなだれ込めるかもしれません。
ですが……大悟に「親子」を見捨てることなど……
再び追い込まれてしまった大悟たち。
果たしてこの血を血で洗う悪夢の戦いは、どう決着するのでしょうか……!!




というわけで、警察隊と後藤家の戦いが過熱していく今巻。
大悟の怒りと狂気によって、ようやく子供たちを逃がすことができるかと思われた矢先に、人質と言う卑劣な作戦を取られてしまいました。
膠着状態になったかに見えたこの戦いですが、後藤家はその裏である切り札を切ろうとしていて……!!
物語は、さらなる激動の時を迎えます!!

この警察隊VS後藤家の戦い、様々なショッキングな出来事が巻き起こって行くことになります。
金丸の驚くべき正体と、彼の口から語られる後藤家の信じがたい真実。
さらに増していく後藤家の狂気。
大悟の妻と娘に迫る危機。
その中で、燃え滾って行く大悟の怒り……!!
驚くばかりの出来事が連続していき、物語はどんどんとクライマックスへと向かっていきます。
後藤家と大悟、その戦いはさらなる血を呼ぶことは間違いないでしょう。
そしてその後にはおそらく、「あの人」を絡めた更なる血みどろの戦いが待っているはず。
その時、大悟とその家族は無事に済んでいるのか、それとも……?
先の展開が見たくもあり、見るのが恐ろしくもある。
そんな凄まじいドラマが紡がれていく本作から、ますます目が離せませんね!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!