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今回紹介いたしますのはこちら。

「ジョジョリオン」第24巻 荒木飛呂彦先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。


さて、院長の恐るべき力により、大きなダメージを負ってしまった定助。
そんな彼を救ってくれたのは、ほかならぬホリーでした。
改めて彼女を救う決意を固めた定助は、院長を倒す為に自分を「追わせる」ことにするのですが……!?




留置所。
ここに拘留されている一人の男は、床の上に丸まりながら苛立ちをあらわにしていました。
イラつくんだよ、頼む、ぶつぶつしゃべるなよ、眠れねーだろォ。
そううめいた男が見ているのは……
豆銃礼でした。
礼はちらりと男を見た後、窓の外に一瞬視線を移し、改めて男を見ながらこう言いました。
無実なんだ。
だから俺は無実の友人をかくまって助けたと言うだけで逮捕されて、この留置所の中にいると言うことを君に言いたいんだよ。
本来オレはもう檻の外に出ていい身なんだ。
……おそらく礼はそんなことを何度となく男に話しかけていたのでしょう。
男は、やかましいってばよォくそ野郎!と口汚く罵ったかと思うと、ボクはあんたのことなんかどーでもいい、興味なんかない、話しかけるな、と寝ころんだまま逆を向くのです。
……が、何やら男の体はがたがたと震え、時折咳をしています。
礼はそんな男に、大丈夫か、ずいぶん体調悪そうに見えるが、とさらに話しかけました。
うるさい、黙ってろよ、と男はまた叫ぶのですが……礼は黙りません。
そう言うわけにもいかないんだ、キミが俺のそばにいる限り必ず影響を受ける、ずっと続いている「禍い」ってのがあって、絶対にそれからは逃れることができない、これが「因果」ってやつなんだよ。
そう言うと礼は、どこからともなくいきなりスマホと包丁を取り出しました。
ここの証拠品保管所から盗んできた、とあたり前のように言いますと……男は突然黙って、礼とその証拠品を見つめ始めました。
そんな男を意に介さないかのように、礼はしゃべり続けます。
だから俺はもう釈放なんだよ、だがしかしこの領地所の中にいる。
いつでも自由に出れるが「禍い」があるために俺は外に出ない。
見えるか、鉄格子の窓の外をだよ。
ここは警察署の敷地内だっていうのに、外米のこっち側になぜか「老人」がずっと立っている。
黒スーツ姿の「89歳の老人」だ。
そこの位置から見えるか?
いるんだよ、ずっとオレについて回ってる。
やったことを後悔しても過去を反省しても将来どんな努力をしてもずっとついてくる。
あの黒スーツ姿は「厄災のエネルギー」なんだ、きっとな。
……男は、礼が何を言っているのか分からないと言った風ですが……そこでとうとう礼が「実演」をするのです。
アイツの顔を確かめるためにオレが、こんな風に窓に向かって立ち上がると……と、そう言いながら立ち上がった瞬間です。
誰も触っていないにもかかわらず、床に置いたままになっていた食事のトレイから、コップが転がり落ちて水がこぼれてしまいました。
そして直後に、
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いきなり天井の電球が割れ、礼と男に向かって破片が降り注ぐのです!
実際にやってみてもまだそれが理解できない男。
そこで礼は再度立ち上がって外を見るそぶりを見せました。
すると今度は、突然食事の中の揚げ物がバリバリと裂け、
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その中から気味の悪い虫がぞろぞろと灰出てくるではありませんか!!
さらに礼が携帯で友人に黒スーツの老人のことを知らせようとしますと、今度はその揚げ物の中から……ありえない事に、ネズミが出てくるではありませんか!
その食事はもう食うなよ、喰えばきっと食中毒か、寄生虫やらウイルスやらで10年後に死ぬ、そういう「禍い」だ。
今度は礼、スマホで黒スーツの老人の画像を撮影し始めます。
そのスマホ、この男の持ち物だと言います。
それを知った男はうろたえ始め……そして礼は、男にもともとこのスマホに入っていた奇妙な写真を見せつけ始めました。
バス停の写真です。
バス停の看板に、血が飛び散り、先ほどの豊漁も映り込んでいる写真です。
別の写真では、そのバス停の周りで子供たちが大勢血まみれで倒れているものも……
そう言えばスクールバスで小学生たちを包丁で死傷させた事件があったな。
君……だ。
写真はもっと続くぞ、「因果」のつながりなんだよ、永遠に続くんだ。
……男は、とうとう切れてしまいました。
包丁を手に取り、黙れ、うるしえぇぇェェ!と奇声を上げ、聞きたくないよお前、どーすりゃあ静かにしてくれるんだよォ!?と言ったかと思うと……
なんと包丁の刃を翻し、自らの体につきたてたのです!!
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とんでもないことが起きてしまいましたが……それをずっと見つめていた礼はそんな行為を見て、「良しッ!(グッド)」と言うのです!!
気の毒には思うが、君のその自傷行為をオレは待っていた。

係員がたどり着いた時には、血まみれの男が倒れているだけで、礼の姿はありません。
当然すぐさま救急車が呼ばれ、男は近くの病院へと搬送されます。
……そう、TG大学病院へ!!
礼はスタンド能力で、自らの体を丸ごと紐状に変え、男の服の中に潜り込んでいました。
追いかければ災厄がぶつかって来る。
ですが、自分が動かずに、誰かが別の目的で勝手にそこへ運んでくれるとすれば……!?
礼は無事、病院にたどり着くことができました。
ですが、その間も黒いスーツの老人の姿はそこかしこに見えるのです。
それはまちがいなく「スタンド」、自動追尾型のエネルギー。
攻撃は続いている。
定助、礼、そして康穂、三人が病院にいた時からずっと。
つまり……本体がいる、
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どこか別の場所に隠れて、潜んで、「居る」……!!




というわけで、徐々に物語が集約していく本作。
礼は病院にたどり着くことができ、その病院には定助が。
そして定助は、追いかけられないならば自分を追いかけさせればいい、と院長を自分に向かってこさせる作戦をとっています。
三者が集まる時、最後の戦いが始まるのでしょうか。
ですが戦うと言うことは、追いかける、向かっていくと言う事。
どう戦えばいいのか、定助はそこのビジョンも見えているのでしょうか……?
気になる戦いの行方は……!?

そして同時に、常敏によって窮地に立たされた康穂の物語も進行。
絶体絶命の康穂の下に現れたのは、憲助だったわけですが……
基本的に善人の憲助ではあるものの、相手は常敏。
とんでもないことを幾度もしている常敏ですが、その行為が東方家の、剣のためであることは疑いようもありません。
憲助はそれでも康穂を救ってくれるのか、それとも常敏の側につくのか?
さらに康穂にも災厄は降りかかり続けているわけで……
目の離せない本作、クライマックスは着々と近づいています!!
果たして物語はどうなって、どう決着するのか?
予想のつかない本作、依然目の離せない展開が続いて行きそうです!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!